冬夏言

 

2020/7/6 月曜日

 

気温が上昇し、湿度も高くてじめじめとするこの時期一層注意したいのが食中毒だ▼梅雨時期からの夏場は、O―157やサルモネラ、カンピロバクターといった細菌性食中毒が発生しやすい。最近だと、埼玉県八潮市の小中学校で3400人超もの児童・生徒、教職員が集団食中毒に▼厚労省は食中毒予防の3原則として、手洗いをこまめにして菌を“付けない”、すぐに調理するなど菌を“増やさない”、加熱調理して菌を“やっつける”を提唱。つい、やってしまいがちな肉を切った包丁で野菜も切ることや、まな板の放置にも危険が潜む▼冬夏言子も過去に2度、海産物のカキにあたったことがある。1度目は生カキだったこともあり、熱を通したボイルなら大丈夫だろうと2度目に挑んだが、結果は惨敗。間断なく押し寄せる腹痛と吐き気にノックダウンし、白旗をあげた▼7月1日から、レジ袋が全面有料化。持ち歩く機会が増えたエコバックだが、食中毒防止のため、その衛生面にも気を配る必要がある。不衛生なエコバッグが菌の温床になっていないか。食料品を入れる前に考えたい。

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2020/7/5 日曜日

 

梅雨前線の影響で熊本、鹿児島両県で一時、特別警報が発表されるほどの記録的な大雨となった。この影響で、熊本県の球磨川が氾濫し、多数の住宅や施設が浸水、死亡者や行方不明者も発生した▼報道によれば、球磨川支流に近い特別養護老人ホーム「千寿園」では、14人が心肺停止の状態で見つかったという▼新型コロナウイルス感染症が収束していない中でも、災害は避けられない。災害時に危険な場所にいる人は迷わず避難することが原則だが、感染リスクがある中で、感染症対策に万全を期すことができるだろうか▼「3密」の条件がそろいやすいこれまでの避難方法では、感染拡大のリスクが高くなる恐れがある。全国の各自治体では、その避難方法が検討されているという▼例えば、自宅で安全が確保できる場合の「在宅避難」、市町村や自治会が開設する「避難所への避難」、安全な場所に住んでいる親類や知人の家に避難する「分散避難」など。新型コロナの影響で生活が変化する中、自身の住む町の新たな避難方法や避難所を確認し、災害に備えることも必要だ。

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2020/7/4 土曜日

 

東京都知事選のさなか、東京都では1日当たりに確認される新型コロナウイルス感染症の新規感染者が100人を超えるようになった。小池百合子都知事は「夜の街」への外出自粛を呼び掛けているが、行政として責任の所在を丸投げしているようにも見える▼まず「自粛と補償」はセットだろう。「夜の街」に都民を行かせたくないのであれば、店を軒並み休業させるのが確実だ。そして休業させるには補償しかない。巨額な予算が生じるだろうが、補償がなければ店は存続のために営業せざるを得ない▼「補償したくないので営業は自由」「でも都民は店に行かないでほしい」という呼び掛けで感染を食い止められるのか。振り返れば新型コロナの第1波の際に本県と各自治体は自粛要請に伴って各種補償を行った▼現在は「夜の街」がやり玉に挙げられているが、満員電車、「昼の街」は問題ないのか。首都圏の対応に不備があれば、感染拡大の形で必ず地方に飛び火する▼新型コロナに対する都知事の手腕と、感染拡大の様子を注視したい。地方にとって、それは対岸の火事ではないからだ。

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2020/7/3 金曜日

 

津軽地方は梅雨のまっただ中。雨は農作物の生育などに欠かせないと分かってはいるが、連日の高温多湿は体にこたえる。さらに今年は新型コロナウイルスの感染防止のためマスクの着用が加わり、暑さと息苦しさで不快指数は増すばかり▼コロナ禍で心の癒やしやストレス解消法が求められる中、有効な方法の一つが土いじり。土に触れることで精神安定に関わる脳内神経伝達物質のセロトニンが増え、うつ病の発症を予防するという▼今年は野菜の栽培がブームと聞き、ミニトマトの苗を買い求め、バジルの種を植えた。面倒だった庭の草取りも、心の健康を保つ薬代わりと捉えてからは、前よりおっくうでなくなった▼先日はミニトマトを地植えするため、久々にくわを持った。庭の土は思っていた以上に硬くて掘り起こすのに時間がかかったが、作業した後に心地よい汗が流れ、充実感に浸った▼ミニトマトは少しずつ実が膨らみ、バジルも葉の枚数が増えた。成長ぶりを日々確認できるのが楽しい。農家の苦労に思いをはせつつ、自然の恵みに感謝。取れたてを味わう日が待ち遠しい。

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2020/7/2 木曜日

 

弘前市が「ダンスの街」と呼ばれて久しい。一地方都市であるこの城下町で、世界最高峰のストリートダンスイベントの数々が行われてきた▼隆盛の源流は黒石市にあると聞く。ダンサーたちが活動の場を弘前に求め、次第に文化が育ったとか。そこで国内随一の実力者たちが誕生していたことは、一握りの人しか知らなかった▼彼らの存在が表舞台に出たきっかけの一つは、2011年に土手町で開催された「弘前ダンス&パフォーマンスフェスティバル」だろう。約4万人を動員した祭典を締めくくったのは弘前勢同士の決勝戦▼この日を境に多くの市民が地元のダンス熱を認知。以後も地元選手が世界一の称号を勝ち取るなど活躍し、今やダンスは市民の誇りの一つとなった▼同イベントを下敷きに、16年からは弘前城を舞台にした「SHIROFES」を開催。今年は新型コロナの影響で、初のオンライン開催に踏み切った。ダンスイベントでは世界に類を見ない、リアルタイムでのバトルを展開する。配信日は5日。弘前の熱を改めて発信するこの日が、新たな芽吹きになる予感がしている。

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