冬夏言

 

2017/10/11 水曜日

 

衆院選が10日公示された前職3人、新人7人の計10人が本県小選挙区の1~3区に立候補。比例東北ブロックには本県関係で前職、新人の計3人が出馬し、12日間にわたる選挙戦が幕を開けた▼“トリ”は波乱を呼ぶらしい。なぜか「酉(とり)年」は政局が大きく転換する年であることが多く、前回は小泉純一郎首相による郵政解散、前々回は自民党が戦後初の野党となった55年体制の崩壊。今回も衆院解散以降、“酉年の魔力”を感じさせるかのような波乱ぶりだった▼本県では小選挙区が4から3に削減され、新たな枠組みでのスタートを切った。短期決戦となった今回。北朝鮮の挑発が続く中、憲法改正の是非、消費増税など、これからの私たちの生活、将来を左右する大事な選挙となる▼昨年行われた英国のEU離脱を問う国民投票、米大統領選において「フェイクニュース」が注目された▼意図的に改ざんされた写真や虚偽の情報が拡散され、あたかも“真実”であるかのように一瞬で浸透していく現代の恐ろしさ。周囲に流されることなく、自らの目で正しい情報を獲得しなければ。

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2017/10/9 月曜日

 

きょうは体育の日―。1964年に日本で初めて開かれた東京五輪を記念し、開会式のあった10月10日を国民の祝日として祝うようになった。現在はいわゆる「ハッピーマンデー制度」の適用により、10月の第2月曜日に設定されている▼開催まで3年を切った東京五輪の開会式は7月24日。現在大会関係者の間で、この年に限って「体育の日」を10月第2月曜日から開幕日に移す案が浮上しているとか▼この日は、世界各国のVIPが出席し、厳重な警備態勢を敷くほか、一般の交通や物流に大きな影響が出ることを懸念した案だ。開幕日の休日化は、関連法の改正が必要となり、さまざまな案とともに検討が進められるようだ▼2020年の東京五輪では、復活する野球競技が福島県で行われるなど東日本大震災からの復興を後押しし、世界に被災地復活をアピールする機会でもある▼東京五輪・パラリンピックの「成功」はメイン会場のある東京だけではなし得ない。地方からも日本のあらゆる魅力を発信して盛り上げていくことで、56年ぶりの自国開催を成功に導くことができるはずだ。

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2017/10/8 日曜日

 

日本一のリンゴ生産量を誇る本県。出来秋を迎え、津軽地方の園地では収穫を控えるリンゴがたわわに実っている。今は中生種の収穫の真っ盛り。主力品種である晩生種「ふじ」の収穫はあと1カ月ほどで本格化する▼県産リンゴの年間販売額は14年産から3年連続で1000億円を達成している。リンゴ産業の元気が地域の元気を支えていると言っても過言でない▼一方で、地方においては少子高齢化に伴う人口減少が進展し、リンゴ農家の高齢化、担い手不足も深刻化。県が7~8月、農業従事者の労働力不足の実態を把握するために行った調査でも浮き彫りとなった▼調査によると、県内農家が労働力不足を感じる割合は約47%に上った。「足りない」「将来足りなくなる」を合わせた回答者を農作物の品目別(複数回答)でみると、リンゴが53・9%で最も多かった▼リンゴは摘花・摘果、収穫などに人手のかかる作物だ。リンゴ園を見て思う。「いつまでもこの風景が続けばいいな」―。ただ、願うばかりでは何も変えられない。実効性のある対策が一刻も早く求められている。

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2017/10/7 土曜日

 

太平洋戦争末期の沖縄戦で、住民83人が集団自決した沖縄県読谷村の洞窟「チビチリガマ」が荒らされ、沖縄県内に住む少年4人が逮捕された事件▼折り鶴が引きちぎられ、「平和」と書かれた額が破壊されるなどした様子は大きな衝撃を与えた。少年たちは逮捕後、チビチリガマの歴史を知らなかった―などと語ったという▼そのチビチリガマに、新たな折り鶴が各地から届けられているというニュースを目にした。死者を悼み平和を願う人の思いが、再びこの場所に集まってきている▼非常にショックな事件だったが、報道で初めてチビチリガマの存在やその歴史を知った人も多いのではなかろうか。「昔、日本で戦争があった」「広島や長崎に原爆が落ちた」「沖縄でもたくさんの人が亡くなった」。これらは分かっていても、各地でいったい何があり、どんな苦しみがあったのか、学ぶ機会は少ない▼日本各地には戦争遺構が多くあるが、徐々に失われ、それに伴い記憶も風化しつつある。本県でもまたしかり。今こそ改めて歴史を学ぶ機会を持たねばならない時が来ている。

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2017/10/6 金曜日

 

東京勤務の際、取材でも私用でもよく足を運んだのが上野公園。世界遺産になった国立西洋美術館をはじめ、東京国立博物館、国立科学博物館、東京都美術館、東京藝術大学大学美術館などが集まる、国内有数の美術館・博物館エリアだ▼展示内容、規模からして、いつも時間が足らず、次こそゆっくり鑑賞するぞと思いつつ、会場を後にするのが常だった▼それらの施設の中で唯一、縁がなかったのが東京国立博物館だった。特段理由はない。たまたま入る機会がなかっただけだ▼先日、高校同期の集まりが弘前であり、招集がかかった。母校開校記念で講演した「講師を囲む会」と銘打った会合である。その講師が東京国立博物館で学芸研究部長を務める同級生だった▼上野公園に足しげく通ったことは伝えたが、入館したことがないとはさすがに言えなかった。無知故、適当に相づちを打ってはいたものの、賢い同級生ははなからお見通しだったかも。酒席でも学芸員業務を優しく丁寧に説いた。多くの国宝、重文を収蔵する東京国立博物館。その運営の一端を担う同級生が誇らしい夜だった。

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