冬夏言

 

2019/8/21 水曜日

 

「あおり運転罪」という罪名は現在、道路交通法の規定にはない▼茨城県守谷市の高速道路・常磐自動車道で車を止めさせ、男性を殴った傷害容疑で大阪市の会社役員宮崎文夫容疑者(43)が逮捕された事件。あおり運転としては異例とも言える全国指名手配の措置が取られた▼被害者男性のドライブレコーダーの映像からは執拗(しつよう)な進路妨害に高速道路上での強制停止、暴行行為が記録され、どれだけの危険行為を強いたか、容疑者は認識していたのかと疑問が残る▼自動車保険を扱う「チューリッヒ保険会社」(東京都)の実態調査によると、ドライバーの7割があおり運転をされた経験があり、車体を接近され加速するように挑発されたり、幅寄せされたりするケースが目立った。あおり運転をされる側は軽乗用車など小さな車が多く、する側はセダンやバンなど大きめの車が多い結果となった▼する側はこちらを見て、殴っても殴り返さないかを見極め、あおりを行う。ハンドル操作、ブレーキのタイミング一つで重大事故につながるあおり運転はマナー違反などではない。人命を脅かす犯罪行為だ。

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2019/8/20 火曜日

 

「夏の甲子園」。本県代表の光星は準々決勝で兵庫代表明石商と対戦。手に汗を握る展開で惜しくも敗れたが、全国高校野球大会ベスト8は見事な成績。最後まで諦めない選手たちの脅威の粘りは県民を熱くした▼その光星が惜敗した同じ日、松山市で行われていた別の甲子園から朗報が届いた。「俳句甲子園」で弘前高校が優勝したのである▼こちらの甲子園は5人1組のチームで参加する。作品の出来だけでなく、議論による鑑賞力も競う▼弘前は決勝戦で名古屋Bと対戦。お題「新」で先に3勝し、初優勝を決めた。芸能人らが俳句を詠むテレビ番組「プレバト!!」で知られる俳人夏井いつきさんが、弘前を「しなやかなしたたかさが魅力的だった」と高評価したというから大したものだ▼3勝のうちの1句が「新涼や嫌いなやつの良いところ」。冬夏言子は俳句に詳しくないが、季節が移ろう中で、友人の新たな一面を見つける詠み手の優しさが感じられた。「嫌いなやつの良いところ」はなかなか見いだせないもの。その弘高生の感性。「プレバト!!」ならば「1ランク昇格」が確実だ。

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2019/8/19 月曜日

 

8月も半ばを過ぎたというのに、厳しい残暑が続く津軽地方。暦の上では秋を迎え、例年であれば季節の移ろいを実感する頃だが、今年はなかなか「ちいさい秋」が見つからない▼ならば食べることで夏バテを防ごうと、本県産の農産物から元気をもらっている。まずは疲労回復やむくみの解消などに効果があるとされるスイカ。特につがる市の屏風山地域で栽培されたスイカはおいしく、食べ始めると止まらない▼もう一つ挙げるなら、岩木山麓特産のトウモロコシ「嶽きみ」。皮が柔らかく、香りと甘みが絶妙だ。弘前市の中心部でも手に入るが、同市嶽地区に並ぶ直売所でゆでたものを買い、高原の風に吹かれながら味わうのもまたいい▼岩木山に五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願する秋祭り「お山参詣」は旧暦8月1日を中心に行われるため日程が毎年異なり、今年は今月28~30日と1週間余りに迫った▼29日の一般向け体験ツアー「レッツウォークお山参詣」では、2年前から嶽きみやリンゴなどの振る舞いが加わった。当日は好天に恵まれ、参拝者が岩木山麓の魅力を存分に体感する機会となることを願う。

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2019/8/18 日曜日

 

阪神甲子園球場で連日熱戦が繰り広げられている第101回全国高校野球選手権大会はいよいよ終盤。きょうは大会で一番面白いと言われる準々決勝4試合が行われる▼東北勢は本県代表の光星と仙台育英が8強に残っており、光星は地元の明石商(兵庫)、仙台育英は大会ナンバーワン投手を擁する星稜(石川)と戦う▼光星は初日の開幕戦を快勝。2回戦は中盤に6点のリードをひっくり返されたが、終盤に再び逆転して打ち合いを制すると、3回戦はサヨナラ勝ちで5年ぶりの8強を決めた▼劇的な勝利が続くチームの柱となっているのが下山昂大選手(弘前四中出)だ。開幕戦では初回に令和第1号となる満塁ホームランを放つと、2回戦では終盤に貴重な同点打。そして3回戦ではサヨナラ打を放ち「持ってる」男となっている▼全国からレベルの高い選手が集まる中で、努力を積み重ね1年秋からベンチ入りを果たした下山選手。「東北に初めての優勝旗を持って帰りたい」という強い思いで臨んでいる今大会、その「持ってる」力で思いを実現し、ぜひとも白河の関を越えてほしい。

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2019/8/17 土曜日

 

黒石支社に赴任して2年目の夏。先日、知人から「黒石よされはどんな感じ?」と聞かれ、答えに窮した▼黒石よされといえば、中心街を踊り歩く「流し踊り」が有名だが、昨年は初日が大雨で中止に。2日目は「大川原の火流し」を取材したので見る機会を逸した。気持ちがモヤモヤする1年目の夏だった▼今年は初日の15日、満を持して写真撮影に臨んだ。この時期は県内各地で盆踊りが盛んだが、よされが別格と感じるのは、こみせ通りの古い街並みと、祭りの踊り手が一体化することで生じる、一種のタイムスリップ感だった▼ファインダー越しにのぞくと「とくまんぽ」と呼ばれる笠(かさ)を付けた踊り手がこみせの家々を背景に踊る、その情景に、まるで自分が江戸時代にでも迷い込んだかのような錯覚を覚えた▼それでいて、整然とした流し踊りの合間に入る廻(まわ)り踊りになると、今度は一気に踊りが身近なところに“降りてきた”ような気安さを感じる▼2年目で垣間見た流し踊りの醍醐味(だいごみ)。一瞬、自分も飛び込みで参加を―と思い、すぐにわが身の不器用さを思い出した。危ない、危ない。

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