冬夏言

 

2022/4/15 金曜日

 

 16日で政府が新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を全国に拡大してから2年となる。2020年は弘前さくらまつりや弘前ねぷたまつり、青森ねぶた祭など、本県を代表する祭りが相次いで中止となった年でもある▼桜の開花時期に合わせ、弘前公園が閉鎖するというショッキングな出来事もあった。人通りが少ない中心街、閑散とした観光地-。今まで目にしたことがない光景を前に「これから、日本はどうなるのか」と不安を抱いたのを覚えている▼あれから2年。いまだに感染は収束に至っていない。全国の新規感染者は増加傾向を示しており、県内でも依然として多数の感染者が連日確認され、予断を許さない状況が続いている▼オミクロン株の別系統で従来より感染力がより強いとされる「BA.2」への置き換わりが進み、「第7波」の兆候が見え始めた▼今後も新型コロナと向き合う日々がしばらく続きそうだ。だが、「やまない雨はない」ともいう。2年後は今より明るい話題にあふれている世の中になっていることを祈る。

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2022/4/14 木曜日

 

 弘前公園外堀の桜のつぼみが、濃いピンク色に色づいている。枝先でほころんだ白い花もそこかしこで確認できる。久々に雨が降った13日は、つぼみと幹がしっとりと水気を帯び、なんとなく風情を感じさせた▼今年もいよいよ弘前さくらまつりの時期が近づいている。これまでであればぼんぼりが立ち並び、祭りの雰囲気をもり立てるところだが、これから先、ぼんぼりの姿を見ることはなくなる▼弘前観光コンベンション協会は、今年の祭りからぼんぼりの廃止を決めた。新型コロナウイルス禍の中で事業を継続するリスクを懸念しての判断だ。新型コロナがはやって以降、2020年、21年と連続でぼんぼりの設置は見送られており、ぼんぼりなしの春は3年目を迎えた▼なければないで、桜の自然な姿が際立つような気もする。一方で「温かい明かりがきれいだったのに」「広告効果を感じていた」などと悲しむ声もあり、胸中は複雑▼いつしかぼんぼりがあった風景が、弘前さくらまつりの歴史の一部となってしまう日が来るのだろうか。

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2022/4/13 水曜日

 

 プロ野球界で“令和の怪物”といえばロッテの佐々木朗希投手。お隣岩手県の出身で、高卒3年目の右腕だ。10日のオリックス戦で、史上16人目の完全試合をやってのけた▼20歳5カ月での達成は最年少、指名打者制のパ・リーグでは44年ぶりの快挙で、13者連続奪三振は最多、1試合19個の奪三振も最多タイと記録ずくめ。160キロ台の速球と鋭く落ちるフォークで、相手打者を手玉に取った▼2019年のドラフトで、4球団が1位競合の末に獲得した大器。慌てず急がず、まずはプロで通用する体づくりからという育成方針が結実した好事例。常勝を宿命づけられた球団では、難しい側面があろう▼快投をリードした松川虎生捕手も高卒「ドラ1」ルーキーで、開幕スタメン。才能を見抜くスカウト陣の目、育て上げる指導スタッフに脱帽だ。今後20年間の活躍が期待されるバッテリーは日本球界の至宝▼「使い捨て」「飼い殺し」と批判される球団もある中で、真に少年球児の憧れであり目標となり続けるためにも、今回の偉業は大きな意味がある。

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2022/4/12 火曜日

 

 6万6125人。10日投開票された弘前市長選で、棄権した人数だ(市議会議員補欠選は6万6175人)。恐縮だが苦言を申し上げる。なぜ権利を行使しなかったのかと▼無投票の首長選が相次いでいる津軽地域。その中で弘前市長選では、知名度と実務経験を持つ4氏が名乗りを上げた。にもかかわらず半数近い人が投票権を放棄した。恥ずかしいことではないか▼今回の選挙は明確な争点がない、支持層が分裂したなど、判断に難しさがあったことは既報の通り。しかし最適な候補を選べないならば、せめて自らの最善を選ぶ努力はすべきだ▼今回はSNS(インターネット交流サイト)で候補者や陣営関係者への批判、誹謗(ひぼう)中傷が飛び交う空中戦も見られた。SNSを活用した情報発信・収集は選挙でも有用だが、選挙期間中に建設的な議論や意見交換が十分なされたとは言えない▼今回の選挙は弘前の有権者の見識が問われるものでもあったと考える。結果としては及第点に届かずと判断したい。弘前の街を誇る一市民として、非常に悔しい。

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2022/4/11 月曜日

 

 「候補者が4人もいて迷う。違いが分かりにくい」。弘前市長選が告示された直後、家人がつぶやいた。本紙を読めば分かる-と言おうかと思いつつ、機嫌を損ねると困るので大まかに説明し、選挙公報が届くことも伝えた▼実は、当方も今回は誰に投票するか決めるまで時間がかかった。現職に新人3氏が挑む構図。新人とはいえ、それぞれ副市長や県議などの実績があるだけに悩ましかった▼家人はその後、新聞などで各候補者の公約や演説の内容を比較した様子。一緒に投票に行こうと誘われ、ほっとした▼4候補による弘前市長選は16年ぶり。各候補とも知名度があり、有権者の関心が高まって投票行動に結び付くのではと予想していたが、投票率は53・33%と前回選の53・40%を下回った。一票を投じなかった人が約5割もいたことを残念に思う▼先日の本紙世論調査で、市長に優先して取り組んでほしい政策の上位は「医療・福祉の充実」や「雪対策」だった。新市長には市民の声に耳を傾け、期待に応えるような市政運営を望む。

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