16日で政府が新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言を全国に拡大してから2年となる。2020年は弘前さくらまつりや弘前ねぷたまつり、青森ねぶた祭など、本県を代表する祭りが相次いで中止となった年でもある▼桜の開花時期に合わせ、弘前公園が閉鎖するというショッキングな出来事もあった。人通りが少ない中心街、閑散とした観光地-。今まで目にしたことがない光景を前に「これから、日本はどうなるのか」と不安を抱いたのを覚えている▼あれから2年。いまだに感染は収束に至っていない。全国の新規感染者は増加傾向を示しており、県内でも依然として多数の感染者が連日確認され、予断を許さない状況が続いている▼オミクロン株の別系統で従来より感染力がより強いとされる「BA.2」への置き換わりが進み、「第7波」の兆候が見え始めた▼今後も新型コロナと向き合う日々がしばらく続きそうだ。だが、「やまない雨はない」ともいう。2年後は今より明るい話題にあふれている世の中になっていることを祈る。