冬夏言

 

2020/9/26 土曜日

 

急に肌寒くなった。寒い季節に猛威を振るうのがインフルエンザ。冬に向けて新型コロナウイルスとの同時流行「ツインデミック」への懸念が高まっている▼例年はインフルエンザワクチンを接種していない人も「今年はやっておこう」と思っているのではないか。厚生労働省によると、今冬のワクチン供給量は最大約6356万人分、過去5年で最も多くなる見込みだ▼同省は65歳以上の希望者への接種を10月1日から、それ以外の人は同26日以降としており、高齢者に次いで医療従事者や持病のある人、妊婦、子どもに早めの接種を呼び掛けている▼発熱やせきは新型コロナ、インフルエンザに共通する症状。検査結果が出るまではどちらか判断がつかないため、患者を受け入れる病院側の混乱も危惧される▼ツインデミックを防ぐには、まずリスクのある人がワクチンを接種すべき。マスクの着用、小まめな消毒が奏功したのか、今年は風邪を引いていない。手洗い、うがい、せきエチケットなど、基本の感染症対策を改めて徹底したい。

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2020/9/25 金曜日

 

40年前に日本で市場デビューし、瞬く間に一世を風靡(ふうび)した六面立体パズル「ルービックキューブ」の世界最小版が登場した▼アルミニウム製で各辺の長さ9・9ミリ、重さわずか2グラムという極小のサイズはもちろんだが、国内販売価格1個19万8000円も驚き。東京で40周年の企画展も始まり、いやが上にも話題を集める▼今は完成のスピードを競う世界大会も開かれ、オーソドックスな3×3×3のタイプだと4秒22がギネス記録だとか。見た瞬間に手順が分かり、手に取ったと同時に10本の指が魔術師のごとく動いて即完成-といったスピード感か▼はやった頃、もちろん何度も挑戦したが自らの非才を嘆くばかり。スピード以前の問題で、どんなに時間をかけても一度たりとも6面全てを完成させたことがないのだ▼「文系だもの」。当時、開き直って周囲に言い放ったことを今も覚えている。そういえばテレビゲーム、ファミコンの類も例外なく下手だった。先を読んで組み立てる能力が劣っており、かつ指先が不器用。素直に認めていい齢(よわい)となった。

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2020/9/24 木曜日

 

9月は防災月間。今月4日には弘前をゲリラ豪雨が襲い、あわや大水害かという事態に。改めて有事への備えを意識した方も多いと思う▼わが家も防災バッグに詰める物品を更新。備蓄食料にと、缶詰も補充したところ“沼”にはまってしまった。サバ缶である▼生魚より豊富に栄養摂取でき、そのまま食べてもよし、料理に活用するにも手軽。近年は女性人気に火が付いてさまざまな商品が展開されている。お値打ち品から高級品まで価格帯も広いが、違いは「うまい」か「すごくうまい」かである。そう、サバ缶は間違いがない▼少し多めに食料品を買って、消費した分買い足していくことで常に備蓄を確保するローリングストック。これに乗じてサバ缶を開けては買い足し続ける日々▼食材を買う目的以外の出掛け先にも、サバ缶があれば手に取ってしまう。さまざまな銘柄を食べ比べるのが最近の楽しみだ。災害に備える、という高い志ではないものの、結果として対策になっている? 何にせよ、防災には日ごろの行いが肝心ということで。

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2020/9/23 水曜日

 

シルバーウイークが終わった。飲食業や観光産業を後押ししようと行政がてこ入れをしており、街中がゴーストタウンのようになった春の連休に比べれば、活気は出てきた。とはいえ、インバウンド需要が大きかったここ数年とは比較にならない。正念場は続くといっていい▼秋の連休中、医療や介護の従事者の中には、新型コロナウイルス感染拡大阻止という観点から、相変わらず帰省が難しかった人もいると聞く▼かつて室生犀星が「ふるさとは 遠きにありて思ふもの-」とつづった時、そこには記憶と現実のギャップがなす哀(かな)しみが秘められていた▼翻って今や、特別なわだかまりなどなくとも「近きにありて思ふもの-」を余儀なくされる始末。つまり「帰りたいのに帰れない」であり、まるで昔のドリンク剤のCMだ▼ワクチンの普及が待たれるところだが、それまで何年もかかるのなら、現状では帰省が難しい人々についても、ヒューマニズムに根差した対処を考えねばなるまい。歳月は人を待たず、父母らは着実に齢(よわい)を重ねていくのだ。

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2020/9/22 火曜日

 

空を見上げると、たくさんのトンボが舞う季節になった。塀などに止まっている姿を見つけるたびに、捕獲を目指してそっと手を伸ばす自分がいる。喜ぶ息子のヒーローになれるからだ▼小さい頃は虫に親しんでいた。トンボを探して歩き、虫かご代わりにした紙袋に入れ過ぎて死なせてしまった苦い記憶、コオロギを飼って野菜をあげた記憶。大人になるにつれていつしか虫が苦手になり、触る機会もなくなっていたが、ここにきて急転直下、虫取りの楽しさを思い出しつつある▼先日は久渡寺にてバッタを捕まえた。ちょっと前なら触るのも嫌になっていたが、逃げるバッタを必死に追い掛け、30年ぶりにオンブバッタとイナゴをゲットした。丸めた両手の中で跳ね回るバッタの感覚は久しぶりのものだった▼怖がりな子どもに虫に親しんでもらいたいと始めた虫取りだが、親がはまりつつある▼幸いにして、津軽には少し足を延ばせば豊かな里山がいくつも残る。4連休最終日、ちょっと足を延ばして家族で虫取りはいかがだろう。

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