冬夏言

 

2018/1/18 木曜日

弘前市の水産物地方卸売市場「弘前丸魚」が、県とヤマト運輸が連携して構築した輸送サービス「A!Premium」を活用し、今月10日から週3回のペースで香港のレストランに県産水産物の出荷を始めた▼香港に拠点を持つ横浜市の商社「日中物産合同会社」が輸出をサポートする。県によると、商社が仲介する形で同サービスを活用して定期輸出される初めてのケースという▼同サービスは2015年4月にスタート。スピード輸送と保冷一貫輸送により、県産農水産物を鮮度、品質を維持し国内外に届ける。独自のトラック輸送ダイヤと航空輸送を活用し、香港、台湾などへ最短翌日配達を実現。県内事業者の販路開拓やビジネスチャンス獲得に一役買っている▼その一方で輸出となると、貿易書類の作成、代金の決算などの手続きが障壁となり、踏み出せない事業者も多いと聞く▼今回は仲介する商社が書類作成や決算を担い、弘前丸魚、レストランの双方は“国内取引”の形を取れる。さらに商社は販路開拓も進めるといい、県産農水産物のさらなる輸出拡大につながることを期待したい。

∆ページの先頭へ

2018/1/17 水曜日

23年前の1月17日、テレビに映し出される光景にわが目を疑った。崩落した高速道路や横倒しになったビル、あちらこちらで上がる火の手…▼淡路島北端を震源とする直下型の兵庫県南部地震、いわゆる阪神・淡路大震災だ。木造が主体だった関東大震災の頃ならいざ知らず、近代日本の技術を駆使した建造物でも、こうした事態が起こり得るのかと絶句▼震災をめぐっては行政の対応遅れ、まずさが批判された。一方で学生を中心としたボランティア活動が活発化するきっかけとなり、後に「日本のボランティア元年」と称されるようになった▼政府はこの日を「防災とボランティアの日」とすることを閣議決定、翌96年に施行された。災害時ボランティアは以降、中越地震や東日本大震災、熊本地震などへ脈々と受け継がれることになった。「助け合い日本」の真骨頂▼東京県人会の多くの会員が東日本大震災の際、被災地で復興に尽くしたことを知った。ボランティアの実践は一人ひとりの意識改革、災害への備え強化にもつながる。活動経験が皆無に近い不心得者ながら、退職後はとの思いはある。

∆ページの先頭へ

2018/1/16 火曜日

 

先日の小欄で同僚がおみくじを話題にした。人生初めて「凶」を引き落ち込んだが、「おみくじは、その内容を今後の生活指針としていくことが何よりも大切」と“達観”した心境をつづった▼何事にも影響を受けやすい冬夏言子。試しにとおみくじを引いてみた。結果は「末吉」。「願望は遂(つい)に成就するが、急ぐことはかえってよくない。ゆっくり物事をするとよい」。いいのか、そうでないのか、よく分からないあたりが「末吉」かと、勝手に納得した次第▼冬夏言子の「末吉」のように、よく分からなかったのが、不祥事が続いた大相撲の初場所。満員札止めの初日、八角理事長はあいさつで元横綱の傷害事件、立行司のセクハラ問題など不祥事には触れなかった▼信頼回復には急がず、ゆっくり物事をすべき―と思ったわけではなかろうに。初日札止め、前売り券も15日間完売というありがたいファンを思えば、不祥事の謝罪があってしかるべきだった▼だが、「凶」を引きながら前向きだった同僚に倣えば、ここはポジティブさも必要か。大相撲に「末吉」以上の御利益がありますように。

∆ページの先頭へ

2018/1/15 月曜日

 

きょうは小正月。正月に忙しかった女性たちがくつろぐ日でもあることから「女正月」ともいわれる。この日は一年の健康を願いあずき粥(がゆ)を食べる習慣や、豊作祈願として木の枝に小さな餅を付けて飾る「まゆ玉作り」を行う地域もある▼津軽地方の代表的な郷土料理「けの汁」も元は小正月の行事食。米が貴重だった昔、野菜や山菜を米に見立てて細かく切って食べたのが始まりという。作り置きができ、嫁いだ女性が実家に戻って休むための料理でもあった▼具材は大根、ニンジン、ゴボウ、フキ、ワラビに豆腐、油揚げなど。これらを刻んで煮込んだもので、味付けは家庭や地域によってみそ味としょうゆ味に分かれる。体にやさしく滋味な一品だ▼わが家ではけの汁を作って食べる習慣がなく、親戚や知人から頂いた時に味わう程度。年を重ねるにつれて好物となり、飲食店で注文することが増えた▼具材を準備する手間を考えると腰が重かったが、今はけの汁用に刻んだ野菜を袋詰めしたものも売っている。昔の女性たちの苦労に思いをはせながら、今年こそレパートリーに加えたい。

∆ページの先頭へ

2018/1/14 日曜日

JR信越線の普通列車が、大雪の影響により約15時間立ち往生したニュースを見ながら、センター試験当日は県内各地に交通の乱れが起きないように願った人は多かったことだろう▼乗客約430人が閉じ込められたまま、列車は走行不能に。雪に慣れている新潟県で、予想外の大雪が短時間で降り積もったことによるものだ。JR東日本新潟支社は謝罪したが、中にいた乗客から「JRを責めないでほしい」といった声がSNSで発信され、拡散された▼除雪の応援が到着するまで、運転手が1人で乗客に対応し、暗闇の中でたった1人除雪作業を続けていた様子などがツイッターに上げられ、「感謝しかない」「長期休みもらってほしい」といった励ましの言葉もあった▼入念に準備したつもりでも、想定外の事態が起きることはある。それは試験も同じだが、努力は無駄にならず、どこかで報われることがあるのも同じだと思いたい▼センター試験は14日で終了。受験生は次の関門突破に向け、気持ちも新たに頑張ってほしい。雪国の受験生たちに、素晴らしい春が来ますように。

∆ページの先頭へ

Page: 1 ... 62 63 64 65 66 67 68 69 70 ... 139

当サイトでは一部、Adobe Flash・PDFファイルを使用しております。閲覧にはAdobe Flash Player・Adobe Acrobat Readerが必要です。最新のプラグインはアドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

  • Adobe Flash Player ダウンロードセンター
  • Adobe - Adobe Reader ダウンロード