冬夏言

 

2017/10/21 土曜日

 

10日公示された衆院選。本県小選挙区の1~3区には前職3人、新人7人が立候補し、安倍政権の継続の是非などをめぐり舌戦を展開してきた。12日間に及ぶ選挙戦も残すはきょう一日。期日前投票もきょうまでだ▼総務省が16日発表した期日前投票の中間状況(選挙区)によると、11~15日の5日間の投票者数は410万7108人。2014年12月の前回衆院選の同時期を52・1%上回った▼県内の状況を見ると、県選挙管理委員会のまとめでは5日間で4万4096人が一票を投じた。前回選同時期より70・3%も増え、期日前投票率は3・91%で1・62ポイント上昇した▼期日前投票者が増加した要因は―。県選管や津軽地方の各市選管によれば、期日前投票制度が浸透したことや、一部の自治体が実施する商業施設への投票所設置で利便性が高まったことが考えられる▼きょう期日前投票所を利用するもよし、あした指定の投票所で一票を投じるもよし。有権者一人ひとりの一票が国の進路を左右する。まだ投票を済ませていない方は棄権せず、投票所に足を運びましょう。

∆ページの先頭へ

2017/10/20 金曜日

 

車のミラー越しに見える異常に接近した後続車。いい気持ちはしないのでいったん脇に車を寄せて停車し、やり過ごすことが多い▼極端に車間距離を詰めるなどする「あおり運転」。一度はされたことがあるであろうこういった行為が今、改めて大きな問題として注目を集めている▼神奈川県大井町の東名高速道路で起きた、追い越し車線で停車していた乗用車にトラックが追突して夫婦2人が死亡した事件では、直前のパーキングエリアで注意されたことに逆上した男が追跡し乗用車の進路をふさいで停止させていた事実が判明。事件の影響により、ニュースであおり運転の動画を目にする機会も多いが、進路妨害や急停止を繰り返すなど目を疑うばかりだ▼警察庁のまとめでは、昨年あおり運転(車間距離保持義務違反)で摘発された件数は7625件。違法行為だということを忘れてはならない▼あおられると頭にくるが、ハンドルを握る人は冷静さを保つことが何より必要だ。事故になれば命に関わる。挑発には乗らず、自分と同乗者の身を守ることを最優先に対処することが肝心だ。

∆ページの先頭へ

2017/10/19 木曜日

 

「朝日訴訟」をご存知だろうか。療養所生活を送る結核患者朝日茂さんが、生活保護費の支給基準は劣悪で生存権の侵害だと訴えた行政訴訟だ▼一審東京地裁は1960年10月19日、生活保護基準は違憲との判決を下した。「人間裁判」と称された訴訟は基本的人権に絡んで教科書でも取り上げられ、社会保障制度の充実に寄与した。成熟したはずの現代で逆進は許されない▼その後、東京高裁は一審判断を覆し原告の請求を棄却。上告審中の64年2月、原告の死去で養子夫妻が訴訟を引き継いだが、最高裁は「保護を受ける権利は相続できない」として訴訟を打ち切った▼憲法25条1項にうたう健康で文化的な最低限度の生活の認定判断は、厚生大臣(当時)の合目的な裁量に委ねられる―との傍論を添えて…▼待てよ。とかく「行政寄り」との批判もある司法の立ち位置丸出し、所管大臣へ丸投げの最高裁判断ではなかったのか。22日の衆院選投票日には、併せて最高裁裁判官の国民審査もある。知識、経験豊富な裁判官の罷免に関わる問題。判断は難しいが、下調べだけはして投票に臨みたい。

∆ページの先頭へ

2017/10/18 水曜日

 

苦言を呈せずにいられない。多くの期待を担って本番を迎えたはずなのにここまでの「数字」はどうだ。勝負事だから「一喜一憂」は覚悟していたが、今回ここまでは「一喜」がなく「全憂」という状態だ▼プロバスケットボールBリーグの青森ワッツである。9月30日の開幕から6連敗。「泥沼」や「悪夢」など、ファンには悲しい見出しが紙面に踊る。某テレビ番組のスポーツ評論家ではないが、「ここは激励を込めて『喝』だ!」と活を入れておくとしよう▼ただし、ファンの一人としての嘆きはここまでにする。勝機があった試合も少なくない。接戦となりながらも、なかなかそこから勝ち切れない。波に乗れず、一番もどかしく思っているのは選手たちに違いないから▼ワッツは創設5年目。現時点での選手の平均年齢は23・9歳と、リーグ最年少。若さ故のもろさはあるかもしれないが、プレーにリズムが出てくれば勢いも増すはず▼今季は6連敗と出遅れたものの年間試合数は60、まだ序盤だ。選手の皆さん、そろそろ「わっつど」(津軽弁で思いっ切り)楽しませてください。

∆ページの先頭へ

2017/10/17 火曜日

 

県外出身の作家がエッセーの中で、青森県民について「もともとツッコミ文化」がないのでは―と考察していた。誰かが大真面目に「ボケ」的な言動をしても、周囲が特に「ツッコミ」を入れないため、独特の「ゆるさ」を感じさせるそうである▼独特のゆるさの真骨頂といえば、鶴田町の「ツル多はげます会」だろう。輝く頭部を誇りとする人々が、頭に張った吸盤で大真面目に綱引きをする「吸盤綱引き」は、全国的に有名になった。この会の創設者が、先日亡くなった竹浪正造さん=享年(99)=だ▼会員は「普段は恥ずかしく思う光る頭が、この会では勲章」と胸を張る。自虐でも嘲笑でもなく、仲間と互いの頭部をたたえ合い、参加者も観客もほのぼのとするのが、この会の流儀だ▼絵日記作者でもあった竹浪さんの著書の題名は「はげましてはげまされて」。自分を受け入れ他者も受け入れる懐の深さは、津軽の「ツッコミ文化」の薄さゆえか▼竹浪さんの川柳「禿方(はげかた)と生き方見事わが親爺(おやじ)」。ほのぼのとわれわれを明るく照らしてくれた竹浪さんの見事な生き方に、合掌。津軽に光あれ。

∆ページの先頭へ

Page: 1 ... 62 63 64 65 66 67 68 69 70 ... 122

当サイトでは一部、Adobe Flash・PDFファイルを使用しております。閲覧にはAdobe Flash Player・Adobe Acrobat Readerが必要です。最新のプラグインはアドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

  • Adobe Flash Player ダウンロードセンター
  • Adobe - Adobe Reader ダウンロード