冬夏言

 

2022/4/20 水曜日

 

 「2年前のきょうは何してた?」スマートフォンに時折、過去の写真が表示されることがある。被写体が風景なら撮影場所を思い出せるが、分からない時はアルバムで前後の写真を確認する▼先日届いた2年前の写真は庭に咲いた花。一つ前の写真は、「中止となりました」と書かれた弘前さくらまつりのポスターだった。「日本一の桜」を楽しめなかった寂しさは忘れられない▼それだけに昨年、2年ぶりに園内で桜を目にした時は「やっと見られた」と胸に込み上げるものがあった。西濠の眺めや夜桜などを堪能し、弘前公園の魅力を改めて感じた▼一方、医療の仕事に携わる知人は昨年、祭りには行かず静かな場所で花見をしたという。新型コロナウイルスの感染リスクを考えたのだろう。穴場で桜を楽しむのも一興だが、誰もが祭りを楽しめる日が早く来てほしいものだ▼弘前公園では準まつり体制が始まり、昨年同様に感染防止策が取られている。昨年の祭りでは感染者が出なかったと聞くが、今年も気を緩めず会場内のルールを守りたい。

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2022/4/19 火曜日

 

 プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が歴史的快投を続けている。28年ぶりの完全試合を達成した次の試合も八回まで走者を一人も許さず。対戦相手の日本ハム新庄剛志監督をうならせた▼佐々木投手は岩手県の陸前高田市出身。同県からは近年、米大リーグに渡り活躍する菊池雄星投手(ブルージェイズ)、大谷翔平投手(エンゼルス)と剛腕投手が次々登場している▼なぜ人口規模で本県と大差ない岩手からばかり「怪物」が現れるのか。さまざまな人々が分析を試みているが、理由は不詳だ▼確実なのは、少なくとも佐々木投手に関しては成長過程での起用法に恵まれた。高校最後の夏、当時の監督は連投を嫌い岩手大会決勝で起用せず。試合に負け非難もされたが、賢明な決断だった▼プロ1年目も球団の指示で体づくりに専心し、17日の試合も井口資仁監督は球数が増えると迷わず継投。大器を守る意思は堅固だ。指導者が見習うべきはこの姿勢。甲子園で連投し「燃え尽きる」悲運の主戦も昔はいたが、令和の時代に求められる物語ではない。

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2022/4/18 月曜日

 

 日に日に暖かさが増し、県内各地域から桜の便りが聞こえてきている。そんな中、16日に開花が発表された青森市で17日、あおもり桜マラソンが開かれた▼当初は2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となっていた。今回は県内在住者限定だったが、ランナーは好天の下で、咲き始めた桜を見るなどしながら爽やかな汗を流したことだろう▼大会には日本陸上界を長年けん引し、1月末で現役を引退した板柳町出身の福士加代子さんがサプライズ出場。沿道からの呼び掛けなどに満面の“加代子スマイル”を咲かせて応じていた▼「日本一の桜の名所」と知られる弘前公園も14日に開花。統計開始以来2位タイの早咲きとなり、弘前さくらまつりの準まつり体制を当初の21日から19日に前倒ししてスタートさせることとなった▼東北新幹線も全線運転が再開し、このままなら多くの観光客が本県の桜を見に訪れることだろう。一人ひとりがしっかりと感染対策をして、本県の桜を堪能して笑顔になっていただきたい。

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2022/4/17 日曜日

 

 「僕は単純に、わからない、ということは素晴らしいし、知らない、ということは面白いことだと思っています」。映画や音楽、演劇、文芸の分野を横断する評論家佐々木敦さん。著書「未知との遭遇」で、世界との向き合い方についてそう語っている▼美術や音楽の授業が苦手だった当方にとって、多感な時期に読んだ佐々木さんの著作は大きかった。佐々木さんが紹介する新奇な音楽の数々。自分の小さな価値観が拡張されていく楽しさを知った▼2009年に東京都現代美術館(MOT)で見た個展も、佐々木さん経由で体感した衝撃の一つ。その作家、池田亮司さんの国内ではMOT以来となる大規模個展が弘前れんが倉庫美術館で開幕した▼数学の最先端理論に基づくMOTでの作品は一見難解だが、圧倒的なスケールの表現にのみ込まれる驚きが先に立った。科学データをテーマにした今回の作品群も楽しみ▼現代アートは難しくてとっつきにくい? 「未知との遭遇」を楽しめるかが鍵。池田さんも「自由に感じたまま楽しんで」と語る。

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2022/4/16 土曜日

 

 弘前公園の外堀をぐるりと散歩すると、ソメイヨシノがちらほら咲き始めていた。弘前さくらまつりは19日から準まつり体制となる▼今年は弘南鉄道が22日~5月1日の間の金土日曜、大鰐線を増便し、終電時刻も午後10時半に繰り下げる取り組みでまつりを後押しする。関係者は「10年以上増便したことはない。いや数十年なかったのでは」といい、利用者が多ければ、今後の祭り期間での実施も検討されるようだ▼新学期が始まり、人と会う機会が増えてきた。ここで気になるのが新型コロナウイルスの感染状況▼弘前保健所管内の感染者数は3月末に減少傾向が見られたものの、4月に入り再び増え始めた。子どもからその家族に広がるケースが多いようで、基本的な感染対策の徹底が一層求められている▼連日、ソメイヨシノなどの開花の便りが届き、わくわくするこの時期。祭りを楽しみたい気持ちも分かるが、コロナ下の生活が続く中、自身や家族の体調を見極めながら「無理に行かない」「無理に誘わない」といった配慮も必要だろう。

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