冬夏言

 

2017/1/11 水曜日

 

今冬は雪が少なく、ゆっくりと正月を過ごせた人も多いのではないだろうか。しかし降雪量が多くなるのは、これからの時期。雪片付けが朝晩の日課となると思うと気がめいる▼日常生活の中で、雪国に生まれた恩恵を感じることはあまりない。子どもの頃は毎年雪が降る時期を心待ちにしていたが、大人になるに連れ、ただ厄介なだけで心が躍ることもなくなってしまった▼一方、雪国の新たな歴史を刻んだのが青森山田高校サッカー部。全国高校選手権で悲願の初優勝を果たし、Jリーグクラブのユースも含む高円宮杯U|18プレミアリーグとの2冠を達成。名実ともに高校年代最強チームとなった▼冬場の厳しい練習環境の中、選手たちは雪上サッカーや雪かきなどで足腰を鍛えているという。全国の舞台で見せた勝負強さは、雪国であることをハンディとせず、逆境に立ち向かう力に変えてきた結果だろう▼北国としての誇りを持ち続け、最北優勝を50年ぶりに更新した同校。多くの県民に勇気と希望を与えたはずであり、本県のサッカー全体が盛り上がっていくことを期待したい。

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2017/1/10 火曜日

 

日本老年学会と日本老年医学会は、65歳以上とされている高齢者の定義を、75歳以上とすべきだとの提言を発表した。現代人は医療の進歩や生活環境の改善で、10~20年前に比べ5~10歳ほど若返っているという▼確かに「今の60代、70代は若い」という声をよく聞く。40歳以上の国民を対象に行った2015年の厚生労働省調査でも「高齢者と思う年齢」は70歳以上が41・1%で最多。65歳以上は20・2%だった▼提言では、65~74歳は活発に活動できる人が多いことから「准高齢者」とし、就労やボランティア活動といった社会の支え手が増えることを期待している▼年齢を重ねてもできる範囲で仕事や社会参加を続けることは、心身の健康にも有効だろう。働く意欲や能力、体力のある准高齢者の活躍の場がさらに広がるといい▼一方で識者らは、提言がきっかけで社会保障制度に影響を及ぼすのではと指摘する。同学会も「定義を変えることで、年金支給年齢の安易な引き上げなどにつながらないようにしてほしい」とくぎを刺した。くれぐれも、マイナスの方向に進まないことを願う。

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2017/1/9 月曜日

 

ツイッターの影響力は強大だとこのごろ思う。特に次期米大統領のトランプ氏。新年早々、日本企業を批判したツイートが波紋を広げている▼トヨタ自動車のメキシコ工場新設計画を批判し「米国に工場を建設するか、国境で巨額の税を支払え」と求めた。米国内の雇用への影響を懸念しての指摘だったようだが、脅しとも受け取れる内容だ▼標的は同社だけにとどまらず、狙われた企業の株価は軒並み下落。短く鋭い言葉でつづるツイッターはトランプ氏にとって強力な武器と言えよう▼一方、東京のある寺で、初詣客に向けてベビーカーの利用自粛を呼び掛ける看板を立てたところ、インターネットで「なら松葉づえも車いすも遠慮しろと?」「差別では」などと大論争に発展。元日に出たたった一つのツイートがきっかけだった▼その寺は以前からベビーカーに寛容だったが、そこにつけ込んだマナー違反が続出した。看板はやむを得ずしたことだったといい、そういう事情ならと納得もいく。多くのことはツイッターに頼らずとも言葉を尽くし、事情を知れば理解し合えるはずである。

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2017/1/8 日曜日

 

栃木県日光市の川俣地区では、600年以上にわたり今なお「元服式」が受け継がれている▼数え年20歳になった男子が後見人を選び、その後見人と親分と子分の関係を結ぶことで以後、実の親子同様の付き合いをしていく。かつては親分から新成人に新しい名前が贈られ、名づけ式とも呼ばれていたという▼国指定重要無形民俗文化財に指定されているが、現在では少子高齢化が進み、昨年は4年ぶりに2人がこの儀式に臨んだとのこと▼一方、現在のような行政主導の成人式の始まりは、1946年11月22日に、埼玉県蕨市で行われた成年式「第1回青年祭」とされている。終戦後間もない混乱期、自分たちの町を平和で住みよい文化の高い町にしようと、青年団が企画したものだった(主婦と生活社「日本のしきたりがわかる本」)▼あすは成人の日。時が変われば形も変わる。全国では123万人がこの日を迎え、各地で成人式が執り行われる。「大人」とは、「よき社会人」とは―。少しでも新たな気持ちでこの日を迎えられたなら、もう一歩を踏み出したのかも。

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2017/1/7 土曜日

 

近畿青森県人会から、今月末に大阪市で開く新春懇親会の案内を頂いた。昨年初めて出席し、「青森県出身関西人」の楽しさ、にぎやかさ、たくましさに圧倒された▼大げさではなく、そこにいる皆さんが「吉本の芸人」に思えたものだ。話は面白い。しかも必ずと言っていいほど「落ち」が付く。今思い出しても笑ってしまうほどだ▼その近畿県人会で12年間会長を務めた須郷満会長が、昨年11月に67歳で他界した。1年前の会合では「バトンタッチを考えながら盛り上げていきたい」と今年の創立65周年に強い責任感と意欲を示していた▼会報「近畿とあおもり」の新年号に須郷さんをしのぶ特集が組まれている。「ありがとう須郷満会長」「津軽の怪童さようなら」。特集からは須郷さんという大きな支えを失った会員らの思いが伝わってくる▼昨年の会合には同僚も出席した。須郷さんのご指名で津軽の演歌を歌うのが恒例だった。須郷さんも一緒に歌った。古里愛にあふれた熱唱だった。頂いた名刺には出身地鶴田町の「鶴の舞橋」があった。逝去を悼む会報の表紙もやはり舞橋だった。

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