冬夏言

 

2017/4/4 火曜日

 

国民の3人に1人が発症しているという恐るべき罹患(りかん)率。「国民病」と言われて久しい花粉症に悩む人がここにも1人▼5年ほど前に突然発症。当時、恐る恐る耳鼻咽喉科を受診した。平日にもかかわらず、待合室には幼児から高齢者までが10人以上、年齢、性別も関係なく全員がマスクを装着していた▼どうか、花粉症ではありませんように―と願ったが検査の結果、ご想像通りに「スギ花粉」に強く反応しているとの医師からの宣告。そこから先は毎年、律義にお付き合いさせていただいている。全くもってうれしくない▼スギは戦後、成長の早さや建築資材としてのニーズの高まりから、国が植林を推し進めた背景がある。当時、全国に植えられた幼いスギはすくすく成長。成長し切ったスギからは大量の花粉が飛散。昭和50年代ごろからは、スギ花粉に悩む人が全国各地で急増し、今や“花粉症対策市場”は一大産業にまで成長した▼花粉情報サイトをチェックすると「多い」の表示。朝から気分が落ち込むことこの上ないが同士諸君、今年もつらいこの時期を乗り切ろう。「くしゅん!」

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2017/4/3 月曜日

 

モデルでタレントの栗原類さんは、自身が発達障害の一種「注意欠陥障害」を持つことを公表して大きな反響を呼び、自叙伝も話題となっている。近年はほかにも発達障害を明かす著名人は多い▼2日は発達障害の一つ、自閉症の世界啓発デーで、日本ではこの日から8日までを発達障害啓発週間と定めている▼発達障害は脳機能の発達に関係する先天性のもの。他人とのコミュニケーションや関係づくりが苦手なケースが多いが、優れた能力を発揮する場合もあり、またその障害の幅は非常に広い▼一般的に知られるようになった今、子どものころには発達障害に気付かず大人になってから診断を受ける「大人の発達障害」という言葉も出てきたが、幼少期の早い段階からの適切なサポートにより、暮らしやすさや個々の能力を伸ばすことができるため、早期発見に向けた取り組みも行われている▼しかし、発達障害という言葉の社会的認知が広がる一方、理解が進んでいるとはまだ言い難い。特性に理解を深め、人間誰しもが持っている得意・不得意を補い合っていける社会づくりが必要だ。

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2017/4/2 日曜日

 

きょうは図書館開設記念日。1872(明治5)年のこの日、東京・湯島に初の官立公共図書館「東京書籍館」が開設された日だという▼近年は従来にないサービスを提供する図書館が注目を集めている。昨年7月に開館したつがる市立図書館は、気軽に立ち寄れるようにとカフェを併設。大型商業施設内という立地の良さもあり、2月には年間の入館者目標としていた20万人を達成した▼弘前市立弘前図書館は、きのうから民間運営となり新たなサービスを取り入れた。市民だけでなく本県在住であれば利用者カードを作ることができ、貸出冊数は6冊から2週間で読み切れる冊数に増加。館内と2階の一部にはふた付きの飲み物も持ち込める▼弘前図書館は弊社の近くにある。早速立ち寄ると、親子連れの利用者が目立った。隣接する郷土文学館は無料開放されており、多くの来館者が訪れた▼無料で本や雑誌を読んだり借りたりでき、何時間いてもよい。図書館の存在はありがたいと改めて思う。身近な図書館がより充実した施設になるよう、大いに利用して要望があれば声を上げたい。

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2017/4/1 土曜日

 

旧国鉄の分割民営化でJR7社が誕生して30年目の節目を迎えた。国鉄時代に東海道、山陽、東北、上越の4路線だった新幹線は北海道、九州にも延伸。高速鉄道網が全国に張り巡らされている▼JR東日本の新幹線にとっても2017年はメモリアルイヤー。秋田新幹線が3月22日で開業20周年を迎えたほか、東北新幹線は大宮―盛岡間が6月15日で35周年、盛岡―八戸間は12月1日で15周年となる▼新幹線のネットワークが広がる一方、課題となっているのはローカル線の存続だ。地方では人口減少に伴って利用者が減り続け、廃線の危機に直面している路線が数多くある▼鉄道は観光振興、交流人口の拡大という点で、地方に欠かせないインフラ。将来的な鉄道網の在り方について、JRを含めた鉄道事業者は沿線自治体と一緒に知恵を絞っていく必要がある▼観光列車で交流人口の拡大が図られ、地域活性化につながっている例もある。きょう開業20周年を迎えるJR東の「リゾートしらかみ」も観光列車の代表例。日本海の絶景を楽しめる列車の旅を国内外の人に満喫してほしい。

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2017/3/31 金曜日

 

本紙1面の右下にある日々燦句。県内俳人が詠んだ作品を毎日1句紹介、解説している。季節を感じられる風物詩ともいえ、読者にもすっかりおなじみとなっているのではと思う▼少し歴史をひもといてみると、同欄が始まったのは1998(平成10)年5月21日。初代選者は福士光生さんで、成田千空の句「新墾(にいはり)山五月の真水仰ぎ呑む」を取り上げ、学ぶものの気負いがほとばしっている│と解説している▼当初から郷土俳人の作品を中心に、先達から現役俳人の俳句を解説、今に至っているが、これまで新聞休刊日や選挙などを除いて年350日以上、6700句を越す俳句が掲載されてきたことになる▼選者は福士さんから藤田枕流、対馬迪女、松宮梗子、草野力丸、泉風信子各氏に引き継がれ、4月1日からの7代目選者として梁山泊俳句会主宰の石﨑志亥さんが担当することになった▼俳句は五七五からなる短詩ともいえるが、季語を生かした17文字の世界には無限の広がりを感じる。選者それぞれの感性、見方でひもといてきた日々燦句。今後とも季節を感じる物語として愛読願いたい。

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