冬夏言

 

2017/6/5 月曜日

 

自動車という文明の利器を手にしてから、歩く機会はめっきり減ってしまった。仕事中の移動で時折歩くくらいだが、軒先に新しく咲いた花に和んだり、湿度を含んだ風の匂いに季節を感じたりと徒歩の楽しさが年々分かってきた▼3日から、津軽地域7市町村のまちあるきコースを集結させた「中南津軽まちあるき博覧会」が開幕した。期間中、歴史や文化を感じられる32ものまちあるきが開催される▼まちあるきはプライベートでも何度か参加したことがある。自分のよく知る街のはずなのに、路地裏に入るだけで全く知らない一面が垣間見える。探検しているようなドキドキ感は遊園地のアトラクションと似ているようにも思える▼運動器の衰えにより要介護状態になるリスクが高くなる「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」。文明の利器で生活が便利になることも、この症候群にかかるリスクにつながる▼さまざまな楽しさがあるまちあるき。最初は億劫(おっくう)に感じても、参加するとついつい夢中になってしまう不思議な魅力がある。運動不足の解消の意味も込めて再び参加してみようか…。

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2017/6/4 日曜日

 

来春の高校卒業予定者に対する求人票受け付けが1日に始まった。県内企業の採用見込み数は景気回復や人手不足を受け増加しており、各公共職業安定所の初日の受理数も好調な滑り出し。多くの県内企業の求人票提出を願う▼青森労働局の調査によると、来春の高卒後の就職希望者は4132人で、県内の採用見込み数より約1500人多い。若者の県外流出を憂うも、新規採用を決めかねている企業の「努力」が必要だろう▼高校生らは就職希望先を選ぶ際、序盤に把握した情報で希望先を絞るという。一方、中小が多い県内企業は業績の見通しが立てづらく、求人票の提出時期は県外企業に比べ遅れる傾向にある▼県内就職を促すには、高校生の選択肢に含まれるよう早期の求人票提出が重要。人口が減り続ける本県にとって、将来を担う人材の流出は食い止めたいところ▼高校生それぞれに夢がある以上、無理に県内に縛り付けることはできない。しかし地元に多様な働く場があれば、若者に新たな夢も生まれるはず。県内定着、企業の魅力向上、地域活性化。好循環に期待したい。

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2017/6/3 土曜日

 

2015年11月から改修工事が進められていた弘前市の「はるか夢球場」の完成見学会が1日開かれた。前日の5月31日に工事が完了したばかりの球場に約1000人の市民が詰め掛け、人工芝の感触を確かめたり、新設されたメインスタンドや屋内ブルペンを見て回ったりしたという▼そして、きょうはリニューアルオープン記念セレモニーが行われる。式典に引き続き、地元スポーツ少年団の野球大会が開催され、本格的な運用が始まる▼6月28日には、県内で29年ぶりのプロ野球1軍戦、パ・リーグの楽天―オリックス戦が開かれる。今季から楽天には平内町出身の細川亨捕手が所属している。けがにより現在は1軍の出場選手登録を外れているが、その勇姿を弘前で見たいものだ▼楽天は今季、好調でパ・リーグの首位に立つ。1日にはエース則本昂大投手がセ・パ交流戦の巨人戦で、プロ野球新記録となる7試合連続の2桁奪三振の大記録を達成した▼プロの力と技が弘前の地で楽しめると思うと心が躍る。当日は笑顔の野球ファンでスタンドが埋め尽くされることだろう。

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2017/6/2 金曜日

 

幼い子どもと見る海外アニメに、はっとさせられる時がある。現実にある家族の形が反映されていたり、家事・育児の分担など、日本と異なるさまが描かれているからだ▼母親が国王と再婚し、一般人からプリンセスになった女の子の物語は、子連れ再婚が多くなっている実情からか。別のアニメでは、共働き世帯の父親が、子どもの弁当を作ったり子どもと一緒に遊ぶシーンをよく目にする▼一家の大黒柱として稼ぐ父親と、夫を支え、子どもを立派に育てる専業主婦の母親が理想として色濃く残っている日本社会は、税制度も社会保障制度も、こうした世帯に手厚い▼非婚のひとり親、結婚という形を選択しないカップル、国際結婚、同性パートナー。時代とともに家族の形は多様化した。にもかかわらず、法や制度の整備は後回しにされ、理想の家族像や固定された生き方を押し付ける▼多様な生き方が認められる社会は子どもを産み育てやすい社会でもある。政治は今度、待機児童ゼロ目標を先送りした。切羽詰まった状態の親たちが3年も待てるわけがない。空疎な政策は何度目か。憤りしかない。

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2017/6/1 木曜日

 

夏を思わせる暑い日が続く県内。これからビールのおいしい季節になるが、6月から値上げとなるため、晩酌を楽しみにしている人は回数、本数で頭を悩ますことになりそうだ▼今回は酒の安売り規制を強化する法改正に伴っての値上げ。量販店による価格競争に歯止めをかけ、「街の酒屋」を守ることが狙いだが、消費者にしてみれば唐突な値上げに映る▼改正法では、仕入れ値に人件費などの販売管理費を加えた価格で販売することを求め、販売免許の取り消しなど厳しい罰則も。集客の目玉と割り切って安売りをしてきた量販店。夏商戦の本番を控え、今回の「官製値上げ」への対応に苦慮している▼実際に量販店と街の酒屋の価格差は大きい。しかし、規制緩和でスーパーやドラッグストアの参入を許したのは国であり、守られるはずの街の酒屋からは「今さら」「ナンセンス」との声も聞かれる▼景気が低迷する中、一般消費者は「安さ」が最優先。値上げによってアルコール離れを加速させる可能性もある。中小の小売店を守るはずが、逆に追い込む事態にならないことを願う。

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