冬夏言

 

2020/6/25 木曜日

 

コロナ、といえば今やイメージされるのは新型コロナウイルス。だが、コロナを社名や商品名に使っている企業としては複雑な気持ちだろう▼先日、暖房機器メーカー「コロナ」(新潟県三条市)が新潟日報に掲載した社員とその家族向けの広告「コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ」が話題となった。広告は子どもでも読めるように、全文が平仮名と片仮名で書かれている▼「もし、かぞくが、コロナではたらいているということで、キミにつらいことがあったり、なにかいやなおもいをしていたりしたら、ほんとうにごめんなさい。かぞくも、キミも、なんにもわるくないから。わたしたちは、コロナというなまえに、じぶんたちのしごとに、ほこりをもっています」(一部抜粋)▼雪深い本県でも、コロナの暖房器具はなじみ深い。悪いイメージが先行してしまったがコロナという名を恥じず、誇りを持ってほしいと呼び掛ける広告は社員やその家族への思いやりにあふれている▼太陽や王冠に由来する「コロナ」はウイルスとは全くの別物。良識をもってウイルスの脅威に備えたい。

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2020/6/24 水曜日

 

昨年10月の消費増税に伴って始まったキャッシュレス決済のポイント還元事業が今月いっぱいで終了する。「増税後の景気下支え」と「キャッシュレス決済の普及」が目的だったが、普及という点では大きな効果があっただろう▼経済産業省によると、事業の登録加盟店舗は約115万店に上り、本県でも9582店が登録。弘前市内でも同事業のマークを掲示する店舗があちこちで見られる▼クレジットカード、電子マネー、QRコード決済―。この8カ月間で支払い方法がほぼキャッシュレス決済となった。スマートフォンさえ持っていれば、日常の買い物には困らない▼電子マネーとQRコード決済は、現金やクレジットカードとは違って接触せずに支払いを済ますことができる。新型コロナウイルスの感染防止という観点でも有効な対策となった▼「ショウヒシャカンゲンジギョウ」として毎月700~900円が振り込まれた。終了まで1週間弱。入金された国の特別定額給付金10万円を使えば最大5000円相当のポイント還元。大きな買い物をするか、貯金するか。悩ましいところだ。

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2020/6/23 火曜日

 

19日、都道府県境をまたぐ移動の自粛要請が全面解除された。解除後最初の週末は、各地の行楽地に県外からの観光客もみられ、以前のようにとはいかないが、にぎわいを取り戻しつつあるようだ▼移動自粛により大きな打撃を受けたのは、観光関連業界など。解除を待ち望んでいた人は多く、営業本格化に向けさまざまな取り組みを展開しているようだ▼JR弘前駅構内でも、ゴーグルにマスク、手袋を着けた駅員が改札付近や駅構内の手すり、自動販売機などを入念に消毒している。聞けば、少しでも利用者の安心につなげようと、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一環として、5月末から1日2回、毎日欠かさず消毒や換気に取り組んでいるという▼周囲を見れば、マスクの着用や手洗い、消毒液利用など日々の生活習慣は変化してきたように見えるが、さらなる行動変容が求められる▼新型コロナと共生する生活が始まっている。常に感染再拡大への恐れが付きまとうが、移動の自由は経済活動の活発化に欠かせない。新しい生活様式の下、感染防止と経済回復との両立に努めたい。

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2020/6/22 月曜日

 

商店などが建ち並ぶ弘前市浜の町の沿道で、青年が道行く人にコーヒーを振る舞っていた。比較的車通りの多い場所に突然現れたコーヒースタンド。驚きとともに好奇心が湧いた▼立ち寄ったのは、本紙で紹介される前の5月下旬。青年は「ねぷたもイベントも中止になって、この先何を楽しみにすればいいんだろう」と一時落ち込んだが、コーヒーで地域を元気づけようと思い立ったという▼当方も弘前ねぷたまつりのない夏を迎える寂しさに心が沈んだ時期があった。青年の言葉に共感しつつ、自ら楽しみをつくり出そうと行動に移した勇気に力をもらった▼新型コロナウイルス感染対策で求められてきた行動自粛が一段階緩和され、県境をまたぐ移動が解禁された。初の週末となった20日、全国各地の観光地は人出が戻り「やはり旅行はいい」などの声が聞かれた▼だが国内の新たな感染者数は増加しており、世界保健機関(WHO)も「パンデミック(世界的流行)は加速している」と表明。もう少し地元の魅力再発見を楽しむのが安心か。近場の外出でも遠出でも、予防対策の徹底を続けたい。

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2020/6/21 日曜日

 

新型コロナウイルスによる“巣ごもり”で以前より多く映画を見るようになったという人は多い。冬夏言子もその一人で、気になる作品を日々チェック。以前から注目していたのは劇場公開中の「ミッドサマー」。きょうの夏至に掛け、鑑賞しようと思い立つ▼近場で上映館を調べると、シネマヴィレッジ8・イオン柏と青森松竹アムゼが挙がった。コロナ禍による経営不振で、クラウドファンディングによる支援を呼び掛けていた両館だ▼コロナ禍で娯楽のありがたみを心底感じていた一方で、映画館から足が遠のいて久しい。個人経営でダメージが大きいと聞く両館。少しでも支えになればと向かった▼家で見る映画に慣れたせいか、久々のスクリーンはしびれた。一人では味わえない、観賞後の客席の雰囲気も「映画館で見る」という意味合いを感じさせる。劇場の魅力、そして地元に映画館があることのありがたみを改めてかみしめた▼作品自体は強烈で万人には勧めにくいが、夏至当日の鑑賞では最高のカタルシスが味わえよう。皆さまもシアターに繰り出してみてはいかが。

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