冬夏言

 

2017/8/1 火曜日

 

恥ずかしながら、自分が生まれ育った地域内に、坂上田村麻呂に関わる「伝説」があったとは今の今まで知らなかった。藤崎町の矢沢地区が舞台の「赤沼伝説」である▼文献や資料で内容が微妙に異なる。ある資料では、田村麻呂が蝦夷(えみし)の頭領高丸に襲われる。田村麻呂は得意の矢で高丸を射抜く。遺骸(いがい)は赤沼に埋められ、矢は矢沢八幡宮に祭られた▼民話では高丸征伐後と思われるエピソード風の伝説だ。沼に差し掛かった田村麻呂が高丸の悪霊に呼び止められる。田村麻呂が剣で沼の水を切ると、水はたちまち血の色に染まった。沼は赤沼と呼ばれるようになり、赤沼には高丸の化身であるカニの化け物が出没した―とまあ、大体そういう話である▼その伝説が青森ねぶたの題材になった。ヤマト運輸ねぶた実行委員会の北村隆さん作「赤沼伝説」。題材になって矢沢町会は大喜び。しかも実行委は8月6日の運行に住民を招待した。粋な計らいだ▼「田村麻呂って青森まで来たの?」。そんなやぼは言いますまい。ねぶた祭で伝説の名将の雄姿をとくとご覧あれ。青森ねぶた祭はあす開幕する。

∆ページの先頭へ

2017/7/31 月曜日

 

弘前市土手町の駐車場「したどてスカイパーク」が日曜日に無料開放されている。“土手ぶら”復活のきっかけにしようと、弘前下土手町商店街振興組合などが企画。マイカーで出掛ける家族連れが戻ってくることを願っている▼かつてのにぎわいを知るだけに、最近の人通りの少なさは寂しい限り。子どもの頃、家族で出掛ける場所といえば土手町だったが、今はイベントの時くらいしか家族連れを見掛けない▼中学生の時、初めて自分で服を買いに行ったのも土手町だった。高校生になると、用事があろうとなかろうと仲間と寄るのが日課に。服、CD、本など、土手町に行けば欲しい物が何でも手に入った▼しかし、最近は飲食店以外は入りたい店がほとんどない。かつて通った店は郊外に移転するか閉店してしまい、目的なくぶらぶらする習慣もなくなってしまった▼いつの時代も土手町は弘前市のメインストリート。中心市街地が活性化しないと地域全体が元気にならない。歩いてみると意外な発見があるはず。昔のことを思い出しながら日曜日は家族で“土手ぶら”を楽しみたい。

∆ページの先頭へ

2017/7/30 日曜日

 

「すごい。きれいだね」「来たかいがあった」。今年も田舎館村の田んぼアートは、思わず感嘆の声が上がる出来栄えだ。第1会場の「ヤマタノオロチとスサノオノミコト」に続き、第2会場の「桃太郎」も見頃を迎えた▼今年で25回目となった田んぼアート。当初は「弥生の里いなかだて」の文字と岩木山を描いていた。2002年から毎年新たな絵柄を制作。芸術性が高まり多くの見物客が訪れるようになった▼先日訪れた第1会場には、ブランド米「青天の霹靂(へきれき)」と新品種米「あさゆき」の稲文字があった。北方稲作文化発祥の地といわれる田舎館村。「もっとコメを食べてほしい」という思いがこもっているのだろう▼最近回転ずし店で、すしねただけを食べてしゃりを残す客が少なくないと聞き驚いた。首都圏の話かと思っていたら、弘前市内の店でも「しゃりを小さくできます」との張り紙があった▼「食べ物を粗末にするな」と言われて育ち、昔は「コメだけは残さない」という人が多かった。飽食の時代となったが、もったいない精神と食べ物を作った人への感謝は忘れないでいたい。

∆ページの先頭へ

2017/7/29 土曜日

 

ごみ、ごみ、ごみの山―。山中は異様な雰囲気に包まれていた▼岩木山の環境を守る美化活動「岩木山エコプロジェクト」(岩木山観光協会主催)が16日、行われた。当日はあいにくの雨だったが、約50人の参加者がごみ袋やデレキを手に各地点へ向かった▼それは、岩木山麓のとある場所。山道のすぐ脇の開けた場所はまさに“混沌(こんとん)”の二文字がふさわしいありさま。最初に目に入ったのは冷蔵庫。子ども用のおもちゃ、ブラウン管テレビ、割れた皿―。足の踏み場もない▼参加者からは「ひどい光景だ」とため息が。黙々と進む作業。トラックの荷台はあっという間にごみの山が積み上がった。「いらなくなったものは山へ」と不届き者が人目を避け、こそこそとごみを運び込む姿が目に浮かぶようだ。だが、不法投棄されたごみは“山へ返る”ことはない。山の自然や景観を汚すだけ。不法投棄は犯罪なのだ▼2回目の美化活動は10月15日に実施される。はるか昔から、津軽平野を見守り続けてきた秀峰岩木山。津軽人の誇りである山を足蹴(あしげ)にする行為は“恥”だ。許してはならない。

∆ページの先頭へ

2017/7/28 金曜日

 

8月4日に開幕する五所川原立佞武多まで1週間に迫った。立佞武多の館隣の立佞武多広場には、参加団体のねぷた小屋が設置され、各団体はねぷたの台上げに汗を流しているようだ▼同市柳町付近にある1076席の桟敷の設置も進み、五所川原商工会議所によると、桟敷の空席は開幕日の4日は残りわずか、土日と最終日は残り100席程度で、全体としてほぼ順調な売れ行きだという▼2日に開催される前夜祭(五所川原立佞武多運営委員会主催)は、スペシャルイベントとして五所川原市出身の歌手・吉幾三さんのまな弟子である華かほりさんによるミニコンサートを企画。津軽三味線発祥の地から金木高校三味線部が応援に駆け付ける▼祭り開幕日には、3人の制作者による「纏(まとい)」「歌舞伎創生 出雲阿国」「津軽十三浦伝説 白髭水と夫婦梵鐘」の3台の大型が“お見合い”を披露し、運行20年の節目を祝う▼高さ23メートルの天を突く立佞武多の威容と踊り手、曳(ひ)き手、囃子(はやし)方が一体となる熱気あふれる祭りの開幕まであとわずか。今年も五所川原立佞武多の熱気を肌で感じてみてほしい。

∆ページの先頭へ

Page: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ... 45

当サイトでは一部、Adobe Flash・PDFファイルを使用しております。閲覧にはAdobe Flash Player・Adobe Acrobat Readerが必要です。最新のプラグインはアドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

  • Adobe Flash Player ダウンロードセンター
  • Adobe - Adobe Reader ダウンロード