冬夏言

 

2017/1/29 日曜日

 

流氷といえば北海道の冬の風物詩だが、今年は例年より早く到達したようだ。稚内では4日前に平年より19日も早く確認、道内で最初に観測されるのは統計開始以降初めての珍事という▼冬型の気圧配置による風の影響で流氷が西に流れ、例年オホーツク海沿岸で流氷初日を迎えるのがずれたためとか。今冬の北陸から西日本にかけて続いた大雪も、こんなところから影響しているのかもしれない▼ところで1月29日は、1957(昭和32)年に日本の南極観測隊が南極・オングル島の上陸に成功し昭和基地を開設した記念日。この年から翌年にかけて南極大陸には12カ国が観測網を敷いた記録が残っている▼また、昭和初期の新興俳句運動を主導し「春の灯や女は持たぬのどぼとけ」「高熱の鶴青空に漂えり」などの俳句で知られる東京生まれの俳人日野草城の命日“草城忌”“凍鶴忌”でもある▼日本人2人目の宇宙飛行士毛利衛さん、「時の流れに身をまかせ」などの歌で知られる台湾生まれの歌手テレサ・テンが生まれたのもこの日。などと、いろいろな出来事を調べてみるのも楽しけりである。

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2017/1/28 土曜日

 

俳優・松方弘樹さんが74歳でこの世を去った。マグロを釣るために本県にもたびたび訪れていた。若い世代には釣り好きタレントの印象の方が強いかもしれないが、時代劇ファンからは松方さんを惜しむ声が聞かれる▼昨今、時代劇は昔に比べ作られる頻度が少なくなった。かつては年末になると「忠臣蔵」が放映されたものだが、それもない。テレビドラマの時代劇は「内容が定番」「高齢者向け」と言われがちで、民放のゴールデンタイムで放送される機会も減った▼時代劇が盛んだった頃の作品を見ると、かなりユニークな作品が多い。時代劇で継承されてきた殺陣などの技術が失われつつあることについて、松方さんが懸念を示す様子のインタビューを読んだことがある▼1963年版をリメークし、2010年に公開された映画「十三人の刺客」に出演した松方さんは、若手俳優を圧倒するような見事な殺陣で存在感を示した▼若手の育成が進まず、先行き不透明な場所で奮闘し続けるもどかしさは、地方に生きるわれわれにも通じるものがある。男の生きざまを見せてくれた松方さんに、合掌。

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2017/1/27 金曜日

 

大相撲の第72代横綱稀勢の里がきょう27日、東京・明治神宮での奉納土俵入りで、晴れて雲竜型を披露する▼使用する化粧まわしは、弘前市出身で「土俵の鬼」の異名を取った元横綱若乃花(初代)が相撲博物館に寄贈した品。三つぞろいのうち鬼の図柄のものを使うという。土俵入りの型も同じ雲竜型。横綱の威信を懸け鬼になる決意の表れか▼初代若乃花といえば、今は亡き先代師匠鳴戸親方(旧浪岡町出身、元横綱隆の里)の師匠だった。孫弟子に当たる稀勢の里は茨城県出身だが、いわば「津軽の情っ張り魂」の継承者となる▼東京勤務時代の住まいは千葉県松戸市で、旧鳴戸部屋は隣駅。そして現在所属する田子ノ浦部屋がある江戸川区には、娘が暮らしている。不思議な縁がある稀勢の里だけに初優勝、綱とりという大願成就には、ただただ泣けた▼3月12日が初日の春場所は、17年ぶりの4横綱という群雄割拠状態。唯一、降格がない地位だけに成績不振は引退に直結する。「責任」を強調する稀勢の里には、稀(まれ)なる勢いで前に出る王道の相撲を貫き、大横綱として名を残してほしい。

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2017/1/26 木曜日

 

NPO法人つがる縄文の会のイベント「語り部教室」で、最年少会員の野呂真智さん(23)=つがる市=が講師を務めた▼野呂さんは弘前学院大学在籍時に社会福祉の視点で、亀ケ岡遺跡を活用する地域活性化について研究。同会と地元自治会や老人クラブ、消防団が連携して開催する「JOMON亀ケ岡遺跡まつり」から地域住民の本音を探り、その活動の効果を検証した▼世界遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のうち2史跡を有する同市。機運醸成を図ろうと設立した同会は11年目を迎えた▼地元周知のため遺跡について学ぶ機会をつくり、木造高校の生徒たちと連携した遺跡のボランティアガイド養成などさまざまな企画を展開。会員の輪は広がり現在、100人が在籍。一方で同会にも高齢化の波が押し寄せる▼大先輩たちを前に「自分が意見を述べていいのだろうか」と頭をかく野呂さん。若い世代へのアプローチも課題の一つとなる中、「大好きな地元の地域活性化に向けてできることをしていきたい」との思いで講演した未来の“リーダー”に期待する声は多い。

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2017/1/25 水曜日

 

ある雪の日。車を運転していると突然、追い越し車線から車が“あわや”というタイミングで前に入り込んできた▼路面は凍結、驚いてドライバーを見やると高齢男性。「仕方がないかな」と思って走っていると、今度は突然、その車がまたもや右車線にシフト。後続車に危うくぶつかりそうになった上、さらに右折車線へ。冷や汗ものだった▼普段はさほどでもないが冬道になると、高齢者の運転が気になり出す。こちら側も急ブレーキで対応できないからだろう▼県警のまとめによると、2016年に県内で、65歳以上の高齢ドライバーが第1当事者となった交通事故死者数は前年の倍以上に増加し、全体の約3割を占めた。全国的にも問題となり免許返納も課題だが、地方は公共交通が弱く、生活必需品のマイカーは手放せない。高齢ドライバーだけが責めを負うことはあってはならず、社会全体での対策は急務だ▼高齢者だけが事故を起こしているわけではないことも忘れてはならない。冬道は特に十分に車の間隔を空けて、万一に備え急ハンドルは避ける。余計に慎重さが求められる。

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