冬夏言

 

2018/12/29 土曜日

 

今年も残りわずかとなった。良い年を迎えるため、大掃除や年賀状、正月飾りの準備など、やらなければいけないことが山積みだったはずが、何から手を付けていいか分からず、時間だけが過ぎてしまった▼きょうは12月29日。「二重苦」と読めるため、この日にしめ縄、門松などを飾るのは縁起が悪いという。大みそかに飾るのも「一夜飾り」と言われ、年神への誠意に欠けるとされる▼末広がりの「八」が付く28日に飾り付けをしたり、鏡餅用に餅つきをしたりするのが一般的だそう。それまでに大掃除は終えておかなければならないということだ▼子どもの頃、大みそかは家族で神棚に向かって手を合わせ、一年の無事を感謝し、新年が平穏であることを願ってから初詣に行っていた。しかし、実家を出てからは、こうした慣習を受け継ぐどころか、初詣に行かない年もある▼中年と呼ばれる年齢になり、両親が健在なうちに聞いておきたいことが山ほどある。何はともあれ、今年もあと3日しかない。年神様がわが家の前を通り過ぎてしまわないように、できる限りの準備をしなければ。

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2018/12/28 金曜日

 

日本航空の国際線旅客便で、乗務中の女性客室乗務員(CA)から、同社の基準値を超えるアルコールが検出された。機内サービスに使用していない約170ミリリットル入りのシャンパンが1本少なくなっており、CAが飲んだ疑いがあるという▼CAは飲酒を否定しているが、CAの業務がほかの接客業と異なり、保安要員としての役割も担っている点で、利用客の不安は拭えない▼今月18日、2018年に日本を訪れた外国人旅行者が、初めて3000万人を突破した。アジア諸国に対するビザ発給要件の緩和や、格安航空会社を中心とした航空路線増便などを追い風に、その数は5年で約3倍になった▼東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年に4000万人という政府目標が射程に入り、日本経済の重要な柱へと成長しつつある観光業への期待は大きい▼外国人を迎えるムードや環境整備が加速する中、観光関連業界だけでなく、そこに住む住民一人ひとりの意識やマナー向上も求められている。観光客を最初に出迎えるCAの話題は非常に残念だが、襟を正すきっかけにしたい。

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2018/12/27 木曜日

 

2018年もいよいよ残すところあと5日となってしまった。会社や公共施設などでは門松が設置されている所も見られ、新年を迎える準備が着々と進められているのを感じる▼12月に入ると、かなりの回数で門松作りの取材を行う。先日取材した体験教室で大勢の親子が制作に取り組む光景は圧巻で、親子で一緒に工作をすることは少なくなってきているのではないかと勝手に感じていただけに、非常にほほ笑ましく思えた▼一般的に縁起物、福を呼び込む存在の門松だが、かの頓知で有名な一休さんが作ったとされる「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」という歌がある▼昔は数え年のため、誰でも正月で一つ年が増えることから、門松を見ることは新年になって一つ年を取り、また死に近づくんだという一休さんなりの感覚があっての表現とされている▼とはいえ、新年を迎えて気持ちが良くないという人はほとんどいないはず。誰でも年を取るのは当たり前で、それは悪いことでも何でもない。人生で一度しかない2019年をしっかり楽しみたい。

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2018/12/26 水曜日

 

「青森県では何がおいしいか」と、県外の人に尋ねられた経験のある人は少なくないだろう。そして「県産のものは何でもおいしい」と答えてしまった人も、少なくないのではなかろうか▼本県は三方を海に囲まれて海産物は豊富。国内の食料自給率を支える農業県の一つであり、首都圏からの引き合いが強いブランド農畜産物もある。県外ではなかなか味わえない食材もあり、今が旬の大鰐温泉もやしは、その代表格だろう▼生産量の約7割が地元消費されているが、人気の高さから店頭で即日完売することも多い。さっとゆでて手軽に食べられる野菜だが、生産関係者によると風味がだしとなるため、ほかの食材をおいしくする働きもするのだとか▼大鰐温泉もやしは社団法人「日本のチカラ認定協会」から「100年後の世代にも残したい優れた商品」として東北初の認定を受けた▼伝統野菜を絶やすまいとしてきた地元関係者の力は大きいが、県民もこれら地元生産物を買い支えながら産業振興を応援したいものだ。例えば「大鰐温泉もやしもおいしいよ」と他県民に言ってみるなど。

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2018/12/25 火曜日

 

近年、働き方の見直しに伴い、元日営業の中止や年末年始の営業時間の短縮が各業界で進んでいる▼弘前市の複合商業施設「HIRORO(ヒロロ)」を運営するマイタウンひろさきは社員やテナントスタッフの就業意欲向上のため、元日の営業を中止すると発表した。12月31日の営業終了時間も食品スーパーが入る地階を除き、従来の午後5時を同3時とし、2時間短縮する▼1970年代から全国にコンビニが広がり始め、24時間365日の営業スタイルが台頭。休まないコンビニが街のあちこちに誕生し、飲食業界にも波及。デパートも元日から初売りに精を出すようになった▼現在、人手不足による人件費高騰や従業員のモチベーション向上のため、24時間営業は次々と見直されている。本県の大型商業施設は元日に営業する所が大半だが、東京都内の高島屋や松坂屋などの百貨店は2日から営業する▼初詣、初売りを楽しみにする人も多いかと思う。だが、接客する側もこう言いたいはず。「元日くらい家族と休みたい」と。ほんの少しの不便が社会全体の幸福度を押し上げると思うのだが。

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