冬夏言

 

2017/12/1 金曜日

 

きょうから12月。2017年も早いもので、残すところ1カ月となった。忘新年会の案内や来年の干支(えと)・戌(いぬ)を模したグッズ、鏡餅などが街なかでも目に付き始め、徐々に年末ムードが漂ってきたように感じる▼黒石市の津軽こけし館では先日から、毎年恒例の干支こけし作りがスタート。干支一回りをそろえようと毎年購入する人もいる人気商品だ。現在工人が、愛らしい戌の製作作業を急ピッチで進めている▼同館によると、来年分の干支こけしの予約は、製作初日ですでに100件に上ったとのこと。昨年の同時期は十数件だったことと比べると激増だ。テレビで今年の干支こけしが全国的に紹介されたことをきっかけに、県内外からの注文が殺到したのだという▼昨年から人気に火が付いた黒石市出身の猫ドラマー「にゃんごすたー」をはじめ、多くの人の興味を引くヒト、モノ、コトがこの津軽にもまだまだ埋もれている。その発掘が地域活性化の鍵になるはずだ▼まずは身の回りの掘り起こしから。たくさんのモノで埋もれてきた自室を年内までに掃除するところから始めようと思う。

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2017/11/30 木曜日

 

予定がない休日は温泉に向かう。まずは湯に漬からずにサウナへ。冷え切った足の指がじわじわ温まる感触がいい。奇数月の夕方なら、ほとんどの温泉で放送されている大相撲中継を見詰める▼先日まで行われた一年納めの九州場所。「当初」注目していたのは、大けがを乗り越え8場所ぶりに幕内に戻ってきた安美錦だ。初日から5連勝し10日目までに7勝を挙げた▼「サウナで給金相撲を」と見届けた一番は、力なく押し出された。「わいー」。サウナ内にため息が漏れる。終盤は黒星が続いたが、千秋楽に新小結の阿武咲とともに給金を直し一安心。今後も39歳のベテランと新進気鋭の21歳に期待▼九州場所が始まって間もなく、世間の注目は取組結果から土俵の外に移る。「またか」とも思える不祥事は日馬富士の暴行問題。目を背けたくなる内容だ。横綱は29日、日本相撲協会に引退届を出した▼軽量の日馬富士が重量力士を打ち破るのは爽快で、醍(だい)醐(ご)味(み)だった。「日馬富士関と(暴行を受けた)貴ノ岩関を再び土俵に上げてあげたい」。横綱白鵬の言葉に期待したが、残念だ。

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2017/11/29 水曜日

 

リンゴの品種はさまざまあるが、やはりサンふじに勝るものはないと思う。ひろさきふじや北斗、シナノスイートなどもおいしい。だが店頭でサンふじを見掛けると、家にリンゴがあっても手に取らずにいられない▼今年産も期待を裏切らなかった。甘みと酸味のバランス、実を割った時、蜜がびっしり入っているのに当たった時のうれしさ。かじると口の中でしゅわしゅわと溶けていく▼リンゴが旬の時期は、リンゴを使った菓子も気になる。弘前市でアップルパイを買う時、頼りになるのが弘前観光コンベンション協会発行の「弘前アップルパイガイドマップ」だ▼マップは2010年から版を重ね、今年は第10版を発行した。47店舗のパイを掲載し、味の特徴やシナモンの有無などが一目で分かる。販売時期も書かれており、リンゴの時期だけ販売しているという限定品もある▼動脈硬化、糖尿病、高血圧などの予防のほか、疲労回復効果や整腸作用もあるというリンゴ。パイとなれば生食に比べてカロリーが上がるが、食べ過ぎに気を付けながら各店舗が工夫を凝らした味を食べ比べたい。

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2017/11/28 火曜日

 

〈「おがえりなさいませ、ごスずん様」祖母譲りの、土の匂いをたっぷり含んだ津軽弁だった。〉津軽地域を舞台にした小説「いとみち」(全3巻、新潮社)の中の一節だ▼23日、作者の越谷オサム氏(46)=埼玉県越谷市=が弘前市内で講演した。「いとみち」は弘前市内の高校に通う内気な女子高生・相馬いとが始めたメイドカフェでのバイトをきっかけに得意の津軽三味線を通じ、大きく成長していく青春ストーリー▼東京・秋葉原で泣いているメイドさんを見たことから、今回の話を思い付いたという越谷氏。執筆のため、2009~13年に10回以上、計30~40泊も本県に滞在し、津軽を取材▼4年ぶりに本県を訪れた越谷氏は「青森には何度も来すぎて情が移ってしまった」と述べ、岩木山登頂時のエピソードや主人公・いとの通学経路などを確認した際の裏話を紹介。講演会終了後のサイン会では地元ファンから「自然と読めた」「すてきなお話だった」との声が寄せられた▼「いとみち」の舞台を巡るマップも製作された。濃厚な津軽弁に注目しつつ、手に取ってみてはいかが?

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2017/11/27 月曜日

 

中国で未婚の女性は「売れ残り」の烙印(らくいん)を押され、「剰女」と呼ばれる。一人っ子政策や男尊女卑の風潮から出生比が偏り、実際には男性が「余っている」というのに▼結婚しない女性は半人前。どんなに優秀な女性でも、女性は男性に劣るとされる。チョウよ花よと育てられた彼女たちが社会に出て味わうのは、とてつもなく大きな男女格差だ▼結婚したとしても、女性の権利を守る法や制度は整っていない。だったら独身の方がいい。上海などの大都市では旧来の価値観に縛られない生き方を選択する女性が増えている▼日本はどうか。戦後、憲法上は平等になり、女性差別撤廃条約に批准して32年がたつ。しかし格差と差別は根強く残り、法整備も世界が求める基準に達していない。多様性を尊重し合う社会をと言いながら、政策は空疎だ▼落語「桃太郎」は親子の会話を隠れみのにした一席で、本意は「お上は庶民の意見にもっと耳を傾けろ」(桂歌若著「一話3分 落語ネタ入門」)。声を上げても届かない現代は、表立ってできない批判を笑いに包んで皮肉った江戸時代よりひどいだろう。

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