冬夏言

 

2017/1/3 火曜日

 

きょうはいわゆる「三が日」の最終日だ。身内に年始のあいさつをしていいのは本日まで―というのが本来の意味らしい。もちろん、今は各家庭の事情もあり、こだわる人はまれだろう▼それよりも、年末年始の連休の最終日ということで、4日の仕事始めが大儀という勤め人が多いはず。まだまだ冬休みを満喫できる子どもたちの姿を見て、ユーミンよろしく「あの日に帰りたい」とこぼしても、時間は巻き戻せない▼だが、冷静に考えると、盆暮れ正月を当たり前に休めない勤労者もいる。コンビニや初売り実施店の従業員はもちろん介護職、運転手、配達員など。職場環境やシフトにもよるが、一般的な事務職のように休める人は数少ない▼だが、当事者に聞くと「仕事だから当然だ」と割り切って話す人が意外に多い。安易に愚痴ることをしないからこそ、かえってその仕事で食べているプロの誇りが伝わってくる▼その尊い仕事のおかげで、この年末年始も世の中はまず平穏に回っている。彼らに改めて敬意をささげたい。そして同じ社会人としては、その精神性を少しでも見習いたい。

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2017/1/1 日曜日

 

今年は酉(とり)年。鶏は別名「明けの鳥」とも呼ばれ、新年最初に鳴く鳥として、縁起が良いとされる▼昨年を振り返れば、人の声の力を実感した年だった。人々に勇気と感動を与えた五輪アスリートの自信に満ちた声や、米大統領選トランプ氏勝利、英国EU離脱決定などをめぐる大きな民の声…▼地元で印象に残ったのは、2018年度以降の県立高校再編をめぐり、金木地区や近隣地域から集まった金木高校存続を訴える声だ▼生徒が急減する中であっても子どもたちの教育環境の充実を願う気持ちは誰もが同じ。地元に学校が無くなってから後悔するようなことだけは避けたい。「閉校を待つのではなく何ができるのか議論を尽くすべき」という一人の声で輪が一気に広がった▼今年も地域を思うたくさんの声が上がることを期待したい。そして、大小多くの声を届けられるようまい進したい。しかしながら「酉」は酒を醸す器を表し「酒」の基となる字でもあるようだ。懐かしい顔触れがそろう新年。まずは正月休みの飲み過ぎで、三歩で忘れる鳥頭にはならないよう気を付けなければ。

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2016/12/31 土曜日

 

きょうは大みそか。2016年も残すところ1日となった。日本漢字能力検定協会(京都市)が発表している「今年の漢字」は「金」が選ばれたが、読者の皆さんは今年1年を振り返った時、どんな漢字1文字が頭に浮かぶだろうか▼三村申吾知事は28日の年末記者会見で「交」を挙げた。3月26日に開業した北海道新幹線により、本県と北海道との交流が一層進んだ1年だった。納得の「今年の漢字」と言えるだろう▼冬夏言子は北海道新幹線の開業当日、同僚と2人で今別町の青函トンネル入口広場から上り一番列車の撮影を担当した。トンネルを抜けて姿を現したH5系の速さに驚きつつ、夢中でシャッターを切った。“青函新時代”の幕開けに立ち会えたようで何とも言えない高揚感を覚えた▼さて、来年の干支(えと)は「酉(とり)」である。語呂合わせから運気や人を「取り込む」とされており、古くから縁起が良いと言われている▼本県と北海道の交流がますます盛んになり、活気あふれる年になってほしいものである。そして、一つでも多くの明るいニュースが紙面を飾りますように。

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2016/12/30 金曜日

 

「ああ、また事故だ」。ハンドルを握る手に力がこもる。この時期、何度も遭遇する事故車両。一歩間違えば、自分のこと。北国在住者には避けられない雪道運転だが、できるだけ事前の備えをし、リスクを最小限に抑えたい▼県土整備部では「雪道安全マップ」を作成し、配布している。インターネットでは、本県の交通規制や気象情報が随時、更新される「青森みち情報」も参考になる。特に県内では、八甲田山系周辺の道路が冬期間は通行止めになる区間が多く、注意が必要だ▼数年前の冬のこと。近道だからと農道を車で走行中、急に風が強くなり、雪を巻き上げ、真っ白に。周り一面は田んぼ。両脇に立っているはずのポールもちらとも見えず、視界はゼロ。冷や汗がにじむ。幸いにも雪の勢いが弱まり、その場は窮地を脱した▼車が雪に覆われ、一時避難として車内で待機する場合も要注意だ。マフラーの排気口が雪でふさがれると、逃げ場を失った一酸化炭素が車内に充満。無味無臭のため、気付くのが遅れると命に関わる▼慣れたと思うことなかれ。自然は常に脅威に満ちている。

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2016/12/29 木曜日

 

旧日本軍による攻撃を受け、真珠湾に沈んだ戦艦アリゾナ。船体には、今なお900人以上の遺体が眠り、油が漏れ続けているという。戦争の悲惨さを、戦争犠牲者の無念さを忘れるなと訴え続けているかのように▼太平洋戦争の端緒となった真珠湾攻撃。日本時間の28日、安倍晋三首相は戦艦アリゾナの真上に建てられた記念館をオバマ米大統領とともに訪れた▼そこでの演説で安倍首相は不戦を誓った。「戦争の惨禍は、二度と繰り返してはならない」「戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに誇りを感じながら、この不動の方針をこれからも貫く」。そう、言葉を繰り返した▼その一方で日本は、昨年の安全保障関連法成立と、それに基づいた国連平和維持活動(PKO)に対する「駆け付け警護」の任務の付与など、将来の平和に対する不安な空気もまとう▼11月には、青森市の陸自第9師団第5普通科連隊を中心とした部隊がPKOとして南スーダンに派遣され、身近なところで不安の声も聞かれた。一国の首相による非戦の誓い。その言葉は重いのだと、かみしめる。

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