冬の風物詩「弘前城雪燈籠まつり」が12日までの日程で弘前公園を会場に開幕した。メインの大雪像のほか、市内の学校、事業所などが制作した雪燈籠や雪像がさまざまな表情を見せ、訪れる人を出迎えている▼祭りは今年で41回目。国登録有形文化財・藤田記念庭園洋館の大雪像は陸上自衛隊弘前駐屯地協力隊が取り組み、荒れた天候が続いた中での作業は大変だったに違いない。毎年のことながら感謝である▼彩りを添える大小219基の雪燈籠、雪だるま、中雪像、ミニ雪像は市民がそれぞれの団体で協力しながら作ったもの。市民参加型の祭りとしての盛り上げに一役買っている▼雪を楽しむ祭りだが、雪燈籠をさらに増やしてもらおうと、市は去る4日と5日に初のワークショップを開いた。参加した親子らは「難しかったけど楽しかった」と話し、今後につながる企画として来年以降も続けてほしいものだ▼大雪に見舞われている今冬の弘前地方だが、息抜きの一つとして祭りに出掛けてみてはどうだろうか。雪燈籠まつりが終われば、待ち遠しい春の足音がもうすぐ聞こえてくるはず。