23日は書籍とその作者に敬意を表する「世界本の日」。日本では「子ども読書の日」に定められ、全国各地の図書館などで子ども向けのイベントが開かれている▼英国の文豪シェークスピア、小説「ドン・キホーテ」で知られるスペイン人作家セルバンテスの命日に当たり、文学への縁が深い日。スペインでは親しい人に本を贈る風習があるという▼本屋に行くことが楽しみの一つだが、近所の本屋が閉店してからは足を運ぶ機会がめっきり減ってしまった。オンライン書店の台頭で「町の本屋さん」はどんどん姿を消しており、本好きとしては寂しい限りだ▼インターネットで即時に入手できる電子書籍も普及し、情報端末があれば気軽に読書ができるようになった。電子書籍の便利さは魅力だが、本屋の本棚に並んでいるからこそ出会える本もある▼本好きは子どもの時に読んだ絵本がきっかけ。29日から弘前公園内で、お笑い芸人、絵本作家の西野亮さんによる個展「えんとつ町のプペル 光る絵本展」が開かれる。絵本は子どもたちの世界を広げてくれるはず。ぜひ足を運んでみたい。