冬夏言

 

2012/2/11 土曜日

 

ジャンボ宝くじの売り上げ回復を狙い、イメージキャラクターにSMAPの木村拓哉さんが起用された。若者や女性の心をくすぐる作戦だ▼とともに、被災地支援に一役買う14日発売開始の東日本大震災復興支援グリーンジャンボの賞金は、1等と前後賞合わせて過去最高の5億円とし、魅力をアップさせる▼1等の賞金は最高3億円と決められているが、総務省は先ごろ、有識者の意見を参考に7億5000万円に引き上げる方針を決めた。国会を通れば可能となる▼個人的には「ちょっと待ってよ」と言いたい。「もし当たったら…」という夢を見せてはくれるが、売り上げ減少の要因の一つには高額当選確率が極めて低いことが挙げられる▼有識者イコールお金持ち―とは言えないが、政府が選ぶ有識者は庶民より裕福な人たちに思えるから、本当の庶民代表の声にも耳を傾けてほしかった▼買い続けても正夢にならない圧倒的多数の庶民は、数百万円とか数千万円単位の当選本数を増やしてほしいと思っている気がする。「えっ、万が一当たったらって。そりゃ高額の方がいいけど…」

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2012/2/10 金曜日

 

学生の頃、津軽の地吹雪を初めて目の当たりにしたときの驚きは、今でも覚えている。辺り一面が真っ白で、前も後ろも横も分からない。さらに地元住民から「よくあることだ」と教えられ、恐れおののいた記憶がある▼あの峻(しゅん)烈(れつ)な吹雪の中で、津軽の人々はどのように生活しているのだろう―と当時は考えたものだが、津軽に住む今ではずいぶん身近な現象となった▼ただ以前より慣れたといえ、地吹雪を見るたびに感じるおののきは変わらない。周囲を白く染める自然の圧倒的な力を前に、己の小ささを痛感する▼一番怖いのは、やはり車を運転している最中だろう。前を走る車のテールランプも見えない猛吹雪の中、恐ろしくて運転を放棄したい気持ちと戦いながらハンドルを握り続けたこともある▼9日には五所川原市の津軽自動車道で、死傷者を伴う車の玉突き事故が発生した。事故当時は吹雪で視界が悪かったという▼この厳しく激しい地吹雪を生む風土が津軽だ。津軽人の気質を育んできた一つとも言える。雪国に生きる者としては地吹雪を恨みたくないが、やりきれない。

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2012/2/9 木曜日

 

第36回弘前城雪燈籠まつりが9日開幕する。弘前公園では陸上自衛隊弘前駐屯地協力隊の大雪像「旧弘前市立図書館」、市民による雪灯籠など雪と光の幻想的な空間が浮かび上がる▼今年は祭り期間中の11、12日、東日本大震災の被災者を招待する。定員300人に対し、500人超の希望者があったとか。被災者の心に響く企画だったのだろう。市民として誇れることだ▼同時開催の弘前雪明(あか)りは弘前公園北の郭、吉野町緑地、土手町蓬莱広場で実施。各会場をろうそくの灯りで結び、にぎわい創出につなげる▼期間中は土手町で「表現の灯り~points&lines」、11日にはひろさき合コンリーグが行われる。中心市街地だけでなく、岩木山南麓は豪雪まつり(11、12日)で盛り上げる▼8日から再び寒波襲来で冷え込む県内。今後真冬日が続くが、祭りは12日までの4日間と短い。「寒いから」と見逃すにはもったいない▼「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ(俵万智さん)。そんな心温まるような4日間にしたいもの。さあ出掛けよう。

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2012/2/8 水曜日

 

実は南国出身の方から本県を含む雪国を指して「人間の住むところではない」「住む人の気が知れない」という、大変ありがたくない言葉を受けたことがあった。何で? と言えば雪のせいである▼確かに今冬の雪はすさまじい勢いだ。屋根雪は厚みを増すばかりで、雪下ろしが追い付かない。幹線道路は幅員が狭まり、ぼこぼこ。さらに車の大渋滞が続く▼しかし、北海道に東北、日本海側の住民の多くは雪を嫌って出ていくわけではない。東日本大震災で津波に遭った被災住民も、生まれ育った土地は離れ難いだろう▼それは雪や海がもたらすさまざまな恩恵があるからで、人が住めない不毛の地ではない。津軽地方で多くが収穫されるリンゴ、弘前公園に代表される桜は確かに雪のため、枝折れや倒木に泣かされる時もあるが、冬の寒さが木々に働きかけ、恩恵を受けることができる▼雪と暮らしたことがない、雪国を誤解したままの一部の南国の方々に、一度冬の青森の魅力を体験してほしい▼雪のマイナス面だけではない、プラス面と魅力をどう伝えていくかが課題だろう。

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2012/2/7 火曜日

 

弘前大学が国の事業採択を受けて取り組んだ「大学生の就業力育成支援事業」の報告会を先日、楽しく聴かせてもらった▼参加したのは1チーム5人の9チーム。商品開発やイベント企画、新製品の事前営業など、企業から与えられた課題はそれぞれ違うが、各自真剣に取り組んだようだ▼面白かったのは厳しく指導されたチームほど成長著しいことだ。失敗といっても、事前のアポイントメントを取り忘れる、完成までの段取りが頭になく企画倒れで終わるなど「分かる、分かる」と言いたくなるものが多い▼スケジュール管理ができていない―と学生を叱ったという某社は「でも社会人になるってそういうこと」。学生にとって得るものが多い取り組みになるようにあえて厳しくしたとか▼取り組んだ内容は違っても、学生の多くが「伝えたいことをきちんと伝える難しさ」や「計画を立てて物事を進める重要さ」「自分の考えを持つこと」などに気付いたと語っていた▼それは社会人になっても常に考え続けること。完成させた商品以上に、その過程で多くのものをつかんだに違いない。

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