冬夏言

 

2012/1/12 木曜日

 

アジア初の快挙。新年の日本に大きな明るいニュースが飛び込んできた。女子サッカーの沢穂希さんが女子世界最優秀選手に輝いた。昨年の活躍が世界に認められた瞬間である▼国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式が先日行われ、2011年の女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初優勝した日本代表に新たな金字塔が加わった▼沢さんは日本代表として15歳から18年間活躍。女子サッカー受難の時代を誰よりも知る苦労人でもある。地道に積み重ねた末たどり着いた栄冠に拍手を送りたい▼代表主将として選手を鼓舞し、誰もが頼れる存在。W杯で得点王、MVPに輝き、今や押しも押されもせぬトップ選手となった▼今回は女子チームの佐々木則夫監督が世界最優秀監督に、フェアプレー賞に日本サッカー協会が選ばれるなど、まさに日本一色の表彰式となった感がある▼女子チームはロンドン五輪にも出場する。日本の組織力重視の戦術は世界の潮流を変えたと言われる。再び世界の頂点を目指して沢さんも躍動するに違いない。東北復興への力、夢となることを期待したい。

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2012/1/11 水曜日

 

きょうは鏡開き。正月に供えた鏡餅には年神様が宿るとされ、その餅を食べることでご利益を授けてもらい、一年の無病息災を願うのだという▼震災や原発事故の影響が残り、経済の先行きは不透明。政治も混迷を極める中、このような年中行事にいつもより心が動いてしまう▼年が明けると初詣で神様に願い、7日には一年健康にと七草がゆを食べる―。と、そこに新たな定番を目指そうという動きがある。「年明けうどん」だ▼香川県のさぬきうどん振興協議会が提唱し普及に努めている。うどんは太くて長く長寿を祈る縁起物とされていることから、年の初めに食べることで、その年の幸せを願うのだという▼元日から15日までに食べ、うどんにはエビ天やかまぼこ、梅干し、タラコなど新春を祝う赤い具を添えるというもの。うどんの白とで縁起良く「紅白」という訳だ▼ちなみに、きょう11日は全国製麺協同組合連合会が定めた「めんの日」でもある。好みの赤い具、さらに開いた餅を乗せた「年明け力うどん」を食べ、ぶっとく粘り強い幸せを呼び込んでみてはどうだろうか。

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2012/1/10 火曜日

 

ここ数日、降り積もった雪を眺めてはため息をつくことが多い。津軽地域では年明け以降もまとまった雪が降り、青森市では積雪が一時期1メートルを超えた▼正月やその後の3連休を自宅の除雪作業に費やし、体を休めるどころかぐったり疲れた人もいることだろう。延々と空から降りやまぬ雪が少々恨めしい▼その一方、黙々と雪片付けをする住民の姿や、大雪でまひすることもない街の様子を見ると、どこか誇らしい気持ちになる。東北人が我慢強いと言われるのもむべなるかな▼また本県の長い冬は、人の温かさが染みる季節でもある。冬夏言子も青森市内の小さな商店を買い物で訪れた際、店の隅で煮ていた自家製のあずき汁を「寒いから」と店主に勧められた記憶がある▼雪を気軽に楽しめるのは観光客ぐらい、雪の降らない地域に住めたら―。そんな思考回路に陥りがちな日は、県民こそが最も冬を満喫する特権を与えられているのだと思い直したい▼不幸を列挙することは簡単だが、時には幸せを数え上げることが必要だ。あなたは冬、何をすることに一番幸せを感じるだろうか。

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2012/1/9 月曜日

 

「人間とは常に人間になりつつある存在だ/かつて教えられたその言葉が しこりのように胸の奥に残っている」▼きょうは成人の日。月並みだがあえて、谷川俊太郎の詩「成人の日に」を新成人に贈りたい▼「他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ 自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ でき上がったどんな権威にもしばられず 流れ動く多数の意見にまどわされず とらわれぬ子どもの魂で いまあるものを組み なおしつくりかえる それこそがおとなの始まり」▼一足早く8日には県内各地で成人式が行われた。弘前市では新成人を祝うように雪もやみ青空が広がった。誇らしげに晴れ着で歩く新成人の姿は、すがすがしい気分にさせた▼世の中を見渡すと長引く不景気や東日本大震災の復興など、先行きは不透明だ。現状を打破できそうな若い力への期待は膨らむ一方だが、模範となる大人たちはどうだろう▼きょうは「永遠に終わらないおとなへの出発点」(「成人の日に」から)。新成人だけでなく、大人たちも人間になり続ける方法をいま一度確認する日にしたい。

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2012/1/8 日曜日

 

「家でやろう」。東京都内の地下鉄構内を歩くと見掛ける、乗客のマナー違反改善を促すポスターの一言に思わずうなずく▼イヤホンからの音楽の音漏れ、つり革にぶらさがる、座席の必要以上の占有、出口付近を集団客が封鎖状態に―。確かに家でやってほしい▼最近は「ながら歩き」による線路転落防止を呼び掛けるポスターだ。音楽を聴きながら、メールをしながら、ゲームをしながらホームを歩く行為は確かに危険だ▼「ながら歩き」は転落の危険性だけではなく、他の乗客のスムーズな移動も妨げる。とにかく歩みが遅い。時に暴力を伴うトラブルになりかねないだけに注意する人も少ない▼こうしたマナー違反は狭く人口が多い場所ほど際立つものだ。広くて人口が少ない本県はといえば…。交通手段が電車よりは自動車が中心だけに、駐車・駐輪のマナー違反の方が多いような▼マナーを守らないのは「自分さえよければ他はどうでもいい」もしくは「気が付かない」のいずれかに端を発するのだろう。しかし、前者の方が多く感じられるケースがあるのは悲しい限りだ。

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