冬夏言

 

2012/5/14 月曜日

 

「かわいいね」「お人形さんみたい」。昨日閉幕したツーデーマーチ。2日間の会期で人気をさらったのが、弘前やまぶき会の子どもたち▼大会マスコットは昔のリンゴ農家の娘をイメージした「さくらちゃん」。リンゴがいっぱい入った手かごを持ったかすりの着物姿で人気のキャラクターだ▼そのさくらちゃんと同じ格好をした子どもたちが、弘前中央会場でゴールしたウオーカーを迎えたのだから、喜ばれぬはずがない▼大会初日は冷たい雨、最終日は青空が広がるという対照的な2日間。「ちびっこ手踊り」の本番のようにしっかり化粧した子どもたちは、その2日間、交代でリンゴとお菓子を贈るボランティアを務めてくれた▼やや疲れてゴールしたウオーカーも“生さくらちゃん”を見た途端に表情が緩んだ。「あらま、かわいいね」「ありがとう」。子どもたちには記念写真のリクエストが相次いだ▼屋外のイベントだから荒れる日もあれば、晴れる日もある。自然相手の難しいところだが、ボランティアの笑顔にいつも救われている。今大会も協力いただいた関係者に感謝したい。

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2012/5/13 日曜日

 

ツーデーマーチが12日開幕した。自然や歴史に触れて歩く大会。14回目を迎え、今年も全国各地からウオーカーが参加、交流を深めている▼初日はあいにくの雨となったが、午前7時半からそれぞれスタートを切った。思い思いに雨対策をした参加者は皆元気いっぱい。弘前、黒石両市に設けられた5コースを散策した▼中でも保育園児たちが参加した5キロコースは注目の的。カラフルな雨具に身を固め、城西大橋や藤田記念庭園、弘前公園などを手をつなぎながら歩き通した▼大震災の被災地だった岩手、宮城、福島からも歩こう会などが参加。今年は皆さんの応援へのお礼を兼ねてしっかり歩きたい―と話す70歳代の人もあり、温かな交流が広がった▼折しもリンゴの花が咲き始めた。津軽ならではの自然、歴史、文化を堪能できるコースはそれぞれに魅力いっぱい。思う存分楽しみながら満喫してほしい▼13日は弘前市の追手門広場を中央会場とした4コースで行われる。ボランティアガイドの説明を聞きながらの名所・旧跡めぐりもある。当日参加も可能。初夏の一日を歩きませんか!

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2012/5/12 土曜日

 

いい死に方に患者と医師の間にギャップがあるというのを医師の講演で聞いた▼その医師は仕事柄多くの死を見てきた。その中で、延命措置をして生きることにちょっとした疑問を抱いたという。そこで医師は特別養護老人ホームで終末医療について本人と家族と面談。約9割が延命措置を求めなかったという▼身近な死といえば祖父母の死だった。いずれも病気だったため、病院で治療を受け延命措置をした。その時は祖父母の意思とは別に、少しでも長くこの世にとどまってほしいと思った▼「いい死に方とは死にざまを後の人に見せること」と医師。つまりは残った配偶者、子ども、孫らに亡くなったことを見せることであるが、最近では家でみとられることが少なくなり、多くの人がたくさんの医療機器に囲まれ病院で亡くなっている▼誰もが必ず迎える死だが、現実としてあまり考えたことがなかった。臓器提供の意思カードは免許証に貼っているが、延命措置の有無を意識したことはなかった▼どういう死を迎えることがいい死に方なのか、講演を聞いて考えるきっかけになった。

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2012/5/11 金曜日

 

英語で「セクシャルマイノリティー」と称され「性的少数者」と訳される。同性愛者や両性愛者、自身が認識する性と体の性が異なる人たちを総じて指す言葉で、耳にした人もいるだろう▼弘前市出身の小説家古川智映子さんの著書に、性同一性障害をテーマにした「性転換」がある。同性愛などと混同されるが、性同一性障害は脳と体の性が一致しないと医学的に診断された病名。同書は日本で初めて行われた女性から男性への性別適合手術(1998年)に関わった教授らをモデルにした小説だ▼「女の声がいやで、声をつぶすために鏡を見て口を開け、洋食用の長いフォークで喉チンコを何度も突きさしました(中略)」▼作中、女性の体に違和感を持つ主人公と医師が面談するシーン。長い時間をかけた取材に裏打ちされた描写が、ページをめくるたび心に突き刺ささる▼選挙への布石ともとれるが、オバマ米大統領が現職の大統領で初めて同性婚への支持を表明した▼現代社会が抱える複雑な性の問題。「一部の人たちの問題」と目をそらし続けてはいられないということだ。

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2012/5/10 木曜日

 

ある日のこと、取材先で他社の記者に「つらそうですね」と声を掛けられた▼顔を上下させながら目をぱちくりさせるこちらの姿を見て、すぐに花粉症と察したものらしい。何となく気恥ずかしくて、反射的に「はい」と苦笑するしかなかった▼春になると目のかゆみに鼻水などを加えた一連の症状が出てくる。単に春風邪だと思っていた時期もあったが、その程度にはとどまらない不調で、へきえきさせられている▼そういうわけで、この頃は毎日の空模様がかなり気になる。風の強弱も大事な要素だ。ほこりっぽい土地で強風が吹くと、目鼻のダメージに直結する。仕事上、よほどの事情がなければマスクを着用するのもはばかられる▼子どもの頃、運動会などイベントの直前や当日になると、自家中毒症状を起こしがちだった。花粉症も自己免疫疾患の一種だということを最近知り、何とも無念である▼親心として、子どもにはこの体質が継承されないよう願っている。ただ、自宅周辺は自然豊かで、花粉源となる植生も豊か。あまり過敏になるのも考え物で、さじ加減が難しいところだ。

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