冬夏言

 

2012/3/20 火曜日

 

中学1、2年の保健体育で2012年度から男女とも武道が必修化される。生徒が武道を通じ心身ともに鍛えられるのは望ましいことに思えるが、賛成意見ばかりではない▼文部科学省が全国940校を対象に行った調査では、柔道を選択科目として実施予定の学校が64・1%で最も多く、剣道37・6%、相撲3・4%と続く。柔道はけがを懸念する声が多く、安全を重視した対応が求められている▼中学のころ、わずかだが授業で柔道に触れる機会があった。生徒の中で厳しいと恐れられていた教諭が指導に当たり、まず「受け身3年」と教わった▼後ろ受け身、前受け身、横受け身、前回り受け身を繰り返し練習し、畳をたたく腕が赤くなり痛かった▼投げ技も習ったが、痛さとともに学んだ受け身の方が忘れ難い。その前にも後にも武道を体験したことはなく、貴重な機会だった▼「人に勝つより自分に勝て」は柔道の創始者・嘉納治五郎の言葉。武道そのものが悪いわけではない。その精神に触れることで得られるものは多いはず。安全の上に成り立つ貴重な経験の場になることを望む。

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2012/3/19 月曜日

 

一時話題になったご当地ナンバー。知っている方も多いと思うが、観光振興や地域活性化に役立てるため、自動車のナンバープレートに地域名を表示できる制度だ▼国土交通省が2006年秋に導入し、応募の中から19ナンバーが認められた。基準は、一般に広く認知された複数の市町村の地域で、自動車の登録が10万台を超えるなど▼当時、弘前ナンバーの実現を願う声があったが、残念ながらかなわなかった。県内のナンバーは運輸局の事務所がある地点の青森、八戸の二つ▼その後もご当地ナンバーへの期待が高いことを受け、国交省は2年後をめどに新たなご当地ナンバーを追加する方針だ。候補としては世界遺産に登録された平泉などが挙がっている▼ならば「津軽」ナンバーはどうだろう。ヒットした歌謡曲の題名、歌詞にもたびたび登場し、三味線なども含めて津軽の知名度は高い。基準をクリアできるのではなかろうか▼津軽のナンバープレートを付けた自動車が走り回れば人目を引くだろうし、PR効果も大きい。願わくば津軽を象徴するリンゴの形をしたプレートで。

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2012/3/18 日曜日

 

3月も半ばを過ぎ、ようやく日中の気温が上がってきた。例年なら春の訪れを告げる花の便りが津軽各地から届く頃だが、今年はまだ目にしていない▼フクジュソウ、マンサクなど、春先に咲く花は黄色が多い。今冬は豪雪と厳しい寒さに見舞われただけに、陽光の下で咲く花はひときわ鮮やかに感じることだろう▼弘前公園北の郭(くるわ)にあるマルバマンサクは、市が独自に行っている桜の開花予想に一役買っている。市公園緑地課によると、平年並みの気温が続けばマンサクの開花から約40日後に桜が咲くという▼昨年は3月14日にマンサクが咲いた。計算上では4月24日が桜の開花日で、実際に開花宣言が出たのは4月26日とほぼ予想通り。さて今年は▼17日朝、公園を訪れたがマンサクはまだつぼみ。開花の遅れを心配しつつ、外堀の土手でフキノトウを見つけ、春の訪れを感じた▼公園の桜は今年、つぼみの数が多く良い花が期待できるとか。園内で剪(せん)定(てい)した桜の枝は、緑の相談所前で毎週金曜日に無料頒布している。園内を彩る桜に思いをはせながら、一足先に花を咲かせ春を楽しみたい。

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2012/3/17 土曜日

 

今年も「なごり雪」の季節になった。かぐや姫の伊勢正三さんが作詞作曲し、イルカさんがヒットさせた。多くのシンガーがカバーしている。歌い手や編曲で雰囲気が違ったりする。これもまたいい▼歌は「汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてる」で始まる。「『東京で見る雪はこれが最後ね』とさみしそうに君がつぶやく」との切ない歌詞は、曲が発表された当時はもちろん、今聴いても「胸キュン」ものだ▼雪、3月、駅…といえば、「なごり雪」の歌とともに、ある別れを思い出す▼当時の飲み仲間の女性が転勤で青森を離れることになった。ホームにはほろ酔いの仲間たち。だが誰もが「彼氏」と思っていた友人の姿はなかった▼女性が乗った夜行列車を万歳三唱で見送り、帰ろうと歩き出したら、ホームの隅にぽつんと友人の姿があった。深夜だというのにサングラスをかけ、走り出した列車を見詰めていた▼「かっこつけ過ぎ」のホームの別れは今でも仲間の語りぐさだ。3月は別れの季節。だが、人は別れと出会いを繰り返し成長する。春はもうすぐそこまで来ている。

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2012/3/16 金曜日

 

先日、バレンタインデーに女の子からチョコレートをもらった息子とホワイトデーの買い物に出掛けた。息子は、お返しのプレゼントに文房具を選んで買った▼初めてチョコレートをもらった息子は照れくさそうに買い物をし、女の子にどうやって渡そうか、ずいぶん悩んで学校に出掛けた▼ホワイトデーの始まりは諸説あるようだが、全国飴菓子工業協同組合は、1980年に3月14日を「キャンディーを贈る日」としてホワイトデーをスタートさせた▼今では、男性から女性へお返しとして菓子などの贈り物をする「バレンタインのアンサーデー」として定着している▼ちょうど、買い物した日は東日本大震災から1年が経過した3月11日。各地で津波を想定した避難訓練が実施され、買い物をしていた五所川原市のショッピングセンターでも震災発生時刻の午後2時46分に館内放送が流れ、買い物客らが黙とうをしていた▼甚大な被害の中でも復興へ向け希望の持てる日本に―と願いつつ、女の子へのプレゼントをはにかみながら選ぶ息子と過ごす幸せを大切にしたいと思った。

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