冬夏言

 

2018/7/12 木曜日

 

ボタンを押すだけで食べたい物が出てきたらいいのに…。そんな幼少期の冬夏言子が思い描いていた夢をかなえてくれるものが開発されたとの朗報を、先日耳にした▼自動販売機を使った宅配弁当サービスサントリーとぐるなびの共同開発で自販機で弁当の注文ボタンを押すと近隣の飲食店が配達してくれるという▼世の中の利便性は加速度的に向上している。スマートフォンは今や小中学生にまで普及し、海外では米インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムがレジ精算不要のコンビニ型店舗「アマゾン・ゴー」をオープンした▼先日黒石市の小学校でユビキタス出前授業が行われた。児童は第一線で活躍する企業の最新技術を体験。その活用方法についてアイデアを発表し合った▼児童たちの活用法はユニークで、人と動物の言葉を通訳できるスマートフォン、視覚認証の買い物ロボットなどさまざま。盗用防止など危機管理も意識した発表は、大人たちも舌を巻くほどだった。青森から未来の開発者が生まれるかも…。そんな夢を抱きながら開発者の卵たちのアイデアに聞き入った

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2018/7/11 水曜日

 

「災害は忘れた頃にやってくる」は、もはや教訓としての意味をなさないのだろうか。西日本を中心に甚大な被害をもたらした「平成30年7月豪雨」の爪痕には目を覆うばかり▼行方不明者の救出、捜索には現地をはじめ本県などの自衛隊が出動し、最善を尽くす態勢が築かれつつある。とはいえ被災範囲があまりにも広く、全域に救援の手が行き届くには相当の期間を要する▼こんな時、行政を補って復旧に力を発揮するのが、災害ボランティアだ。阪神淡路大震災に端を発し、中越地震や東日本大震災、熊本地震など、その輪は確実に広がりを見せ、共助の精神は根付いた▼近年、西日本は豪雨災害の頻発地域となった感すらある。広島県内の土石流映像を見て、1975年8月の岩木山百沢土石流災害を思い起こした県民も多いはず▼平成で最悪となった今回のような想定を超える災害には、備えがあってもなお憂いがあるのだと痛感。堤防などハードの整備は一朝一夕には進まない。異常気象の早期原因究明も待たれるが、国民一人ひとりに被害を最小限に食い止める知恵、自衛意識が必要だ。

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2018/7/10 火曜日

 

サッカーワールドカップ、オウム真理教元代表らの死刑執行、西日本の豪雨災害―。連日社会的関心の大きな話題が紙面を飾る裏で、水道事業の民営化を含む改正法案が衆院で可決された▼1980年代以降、多国籍企業が主導してきた水道事業の民営化。しかし衛生面の悪化や料金のつり上げが横行し、紛争になった国も。現在までに約40の国々が再公営化している▼高学歴の若者がなぜ―。オウム真理教の元幹部らに対する疑問。エリートだからこそバブル経済の渦中にあって拝金主義のむなしさに気付き、その空虚を埋める価値観を求めたのか▼だとすれば、現代の日本人は「お金」や「信仰」に代わる「幸せの価値」を彼らに示せるだろうか。ライフラインの維持より経済循環を優先し、世論を押し切りカジノ誘致に精を出す政権下にあっては心もとない▼西日本で続いた豪雨は平成以降最大の豪雨災害となった。8府県で特別警報が解除された7日、わが国のトップは非常災害対策本部の設置を翌日に持ち越し、午後を私邸で過ごした。その胸中にある「最上の価値」が見通せない。

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2018/7/8 日曜日

 

日本が底力を示したサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会。次期代表監督の人選が話題となっているが、9日には第100回を迎えた全国高校野球選手権記念青森大会が開幕する▼甲子園への切符を懸けて熱戦を繰り広げるのは59チーム。年々出場チームが減りついに50台となった10年前の2008年大会は75校だったが、16年は65チーム17年は63チームと減少が加速している▼今大会には連合チームとして、最多の5校が組んだ西北5連合が出場。2、3校による連合チームも3チームある。単独での出場を目指し、かなわなかったのかと思うと残念でならない▼少子化に加え、子どもの野球離れも進んでいる。日本中学校体育連盟によると、県内中学校の男子野球部員はこの10年でほぼ半減。伴って高校球児も減少の一途をたどっている。野球ですら普及活動に本腰を入れなければならない状況だ▼その西北5連合は開幕戦で登場する。球児たちは母校は違えど、思いを一つに共に努力を重ねた仲間。最近の天気は雨が続いているが、当日は力を出し尽くせる“晴れ”の舞台となることを祈る。

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2018/7/7 土曜日

 

1995年3月21日付本紙は、前日に都内で起きた「地下鉄サリン事件」を1面トップで報じた。社会面も見開きでサイド記事を大々的に展開した▼社会面は「ラッシュの都心 地獄絵」「最悪の毒物無差別殺傷」「息苦しい」「窓開けて」などの見出しで詳細を伝えた。津軽の地方紙においても、主要面を使って記事展開する、それほど衝撃的な事件だったのである▼未曾有のテロとなった地下鉄サリン事件から23年。きょうの本紙はオウム真理教による一連の事件で、元代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚ら7人の死刑執行を報じている▼地下鉄サリン事件以降、本紙は「オウム真理教強制捜査」「地下鉄サリン事件と同じ劇薬押収」など、捜査が確実にオウム真理教に迫る状況を伝えた▼当時の紙面である日の「冬夏言」が目に留まった。「だれによる、何のための犯行なのか。早く突き止め事件の全容を解明してほしい」。23年前にそう書いた先輩記者の思いはかなったのか―。事件を弟子のせいにし、最後まで真相を語ることなく、元教祖は刑を執行された。それが残念でならない。

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