冬夏言

 

2022/6/26 日曜日

 

 「今の収入や貯金では施設への入居は無理。一人娘もコロナの影響でリストラされ、頼るにも頼れない」。来月10日の参院選投開票日が迫る中、津軽地方の70代男性からこんな声が漏れた▼県内有権者を対象とした本紙世論調査で、今回の参院選で重視する政策(二つまで回答可)のうち、トップは「年金、介護、医療などの社会保障制度」。生活に直結する対策を望む声は大きい▼選挙期間に入り、弘前市で街頭演説を聞いていた高齢女性は戦争を体験したといい「生活への対策は大事だが改憲には反対だ」と不安げだ▼女性は買い物途中だったようだが演説に足を止めた訳を「政治に関心があるわけではないが、選挙は今世の中で何が起きているか知る機会だから」と教えてくれた▼23日から期日前投票が始まり「毎日が投票日」である。役所だけでなく、ショッピングセンターなどに投票所を設置するところもあり、仕事帰りや買い物ついでに投票できる。年金、介護、物価高対策、子育て、憲法改正-。選挙は自身の思いを一票に込める機会だ。

∆ページの先頭へ

2022/6/25 土曜日

 

 ビールがおいしい季節になった。近年人気が高まっているクラフトビールについて楽しみなニュースが届いた▼米ウィスコンシン州の州都マディソン発祥の人気クラフトビールブランド「グレートデーンブリューイング」が初めての海外展開として日本に進出する。来夏、仙台市秋保地区にレストラン併設の醸造所をオープンさせるそうだ▼グレートデーンとは大型犬の犬種の名。この犬の頭のシルエットがブランドロゴになっており、ブランド名はマディソンが位置するデーン郡を「グレートデーン(偉大なるデーン郡)」と呼ぶことも掛けている。5店舗を展開する人気店で、ザ・アメリカンテイストな料理も評判だ▼日本進出に至ったのは創業者と日本とのさまざまな縁があったから。秋保ではスタッフが昨年からホップ栽培を始めており、今後のビール造りに使用する方針。同社は「日本での新しいビール文化を生み出したい」と意気込む▼着々と進む本場米国の味づくり。オープンした暁には、米国の雰囲気も併せてぜひ一度味わいたい。

∆ページの先頭へ

2022/6/24 金曜日

 

 文学には疎いながらも桜桃忌(6月19日、作家太宰治)、糸瓜忌(9月19日、俳人・歌人の正岡子規)など著名な文人の忌日は、幾つか知っている▼最近になって乏しい中に一つの知識が加わった。五月雨忌。1999年6月24日、46歳の若さで鬼籍に入った歌手村下孝蔵さんの忌日だ。フォーク世代の方ならもちろんご存じだろう▼「ゆうこ」(82年)、「初恋」(83年)、「踊り子」(同)などがヒットした。旧暦5月の梅雨時に亡くなったのと、初恋の出だしの歌詞「五月雨は緑色」から命名されたという▼♪放課後の校庭を走る君がいた♪ ♪夕映えはあんず色(中略)風に舞った花びらが水面(みなも)を乱すように♪ 実に叙情的な詩だ。これを哀愁を帯びたメロディーに乗せ、素朴に歌い上げる村下さんのファンだった▼五月雨忌に合わせるかのように、24日は津軽地方も梅雨空の予報。外来の単語は極力使わず、日本情緒を随所に盛り込んだ村下さんの歌詞の世界観に浸るべく、この時期の風物詩を織り込んだ叙情詩の一つでもひねってみようか。

∆ページの先頭へ

2022/6/23 木曜日

 

 小学生の子どもが将来の夢を具体的に話すようになったので、聞きながら仕事やお金、世の中のことも伝えるようにしている。本人は話半分だが、待ち受けるのは親世代以上に深刻な「右肩下がりの時代」。難局を生き抜く力を養う一助になればという親心からである▼経済も労働環境も教育も社会保障制度も、「右肩上がり時代」の仕組みや社会通念が残る日本。人口が激減する時代に合った国づくりが急務なのに、政治は抜本的な改革を先送りしてきた▼参院選が22日に公示された。過去10回、30年間の投票率は6割以下。有権者の約半数が棄権している状況に、パナソニック創業者松下幸之助氏の言葉を引用したい▼「国民が政治を嘲笑しているあいだは嘲笑いに値する政治しか行なわれない」「民主主義国家においては、国民はその程度に応じた政府しかもちえない」▼責任感のある強いリーダーは、責任感のある強い支持者なしでは生まれないのである。政治を他人任せにせず、主権者としての当事者意識を持ち、投票で示そうではないか。

∆ページの先頭へ

2022/6/22 水曜日

 

 「ドン、ドーン」と一日に何度となく鳴り響く花火の音。この時期なら宵宮の合図がほとんどだろう。寺院や神社が多い弘前市では、6月から7月にかけて毎日のように行われる▼新型コロナウイルスの感染が拡大した時期は宵宮にも影響が及び、中止となった年もあった。今年は連日花火の音が聞こえ、予定通り行われていることにほっとする▼花火といえば18日、同市で古都ひろさき花火の集いが3年ぶりに開かれた。1万2000人(主催者発表)が夜空を彩る大輪の華を堪能。コロナ禍で昨年まで中止していた津軽地方の主な夏祭りも開催に向け準備が進む▼コロナ対策のマスク着用について政府が「屋外で会話をほとんど行わない場合は必要ない」と見解を示してから1カ月が過ぎた。だが外に出ると、1人で歩いていてもマスクを着けている人が多い。「外したいが人目が気になる」との声も聞く▼マスクなしで自転車に乗れば、気分は爽快。歩く時も外すと快適だ。暑い日が続き熱中症のリスクも高まっている。人目より健康を重視したい。

∆ページの先頭へ

Page: 1 2 3 4 5 6 7 ... 390

当サイトでは一部、Adobe PDFファイルを使用しております。閲覧にはAdobe Acrobat Readerが必要です。最新のプラグインはアドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

  • Adobe - Adobe Reader ダウンロード