冬夏言

 

2017/2/10 金曜日

 

冬の風物詩「弘前城雪燈籠まつり」が12日までの日程で弘前公園を会場に開幕した。メインの大雪像のほか、市内の学校、事業所などが制作した雪燈籠や雪像がさまざまな表情を見せ、訪れる人を出迎えている▼祭りは今年で41回目。国登録有形文化財・藤田記念庭園洋館の大雪像は陸上自衛隊弘前駐屯地協力隊が取り組み、荒れた天候が続いた中での作業は大変だったに違いない。毎年のことながら感謝である▼彩りを添える大小219基の雪燈籠、雪だるま、中雪像、ミニ雪像は市民がそれぞれの団体で協力しながら作ったもの。市民参加型の祭りとしての盛り上げに一役買っている▼雪を楽しむ祭りだが、雪燈籠をさらに増やしてもらおうと、市は去る4日と5日に初のワークショップを開いた。参加した親子らは「難しかったけど楽しかった」と話し、今後につながる企画として来年以降も続けてほしいものだ▼大雪に見舞われている今冬の弘前地方だが、息抜きの一つとして祭りに出掛けてみてはどうだろうか。雪燈籠まつりが終われば、待ち遠しい春の足音がもうすぐ聞こえてくるはず。

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2017/2/9 木曜日

 

「青森の宝」とも称されるハードロックバンド「人間椅子」のライブアルバムが今月リリースされた。その名も「威風堂々~人間椅子ライブ!!」。題名通り、重厚なサウンドと独自の世界観で聴く者を圧倒する▼人間椅子は弘前市出身の和嶋慎治さん(ギター)、鈴木研一さん(ベース)、東京都出身のナカジマノブさん(ドラム)の3人で構成。演奏は王道のハードロックながら、衣装や歌詞を含め「和」のテイストも濃厚だ。そして「津軽」のテイストも▼鈴木さんは毎年弘前ねぷたまつりの時期になると、好きな絵師のねぷたを見るために帰省するのだとか。そういったことに思いをはせつつ人間椅子の「ねぷたのもんどりこ」を聴くと、ひと味違った感慨がある▼一般にロックは若者の音楽と見られがちだが、人間椅子はキャリアを重ねて円熟味を増し、演奏と歌声にすごみをにじませる。昔と比べ、「ますます格好良くなる」とファンに評されているのも特徴の一つだろう▼3月19日には「青森Quarter」でのライブも控える人間椅子。威風堂々たる彼らを津軽の熱気で歓迎したい。

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2017/2/8 水曜日

 

1980年代以降、数々のヒット曲で日本のミュージックシーンを彩り続けているのが杉山清貴▼杉山といえば沖縄のイメージが強く冬夏言子もちょうど30年前、那覇市内のホテルロビーで偶然お会いした。もともとファンであり、それからは親近感すら湧いた。そんな彼の隠れた名曲に「OKINAWA IN MAY」がある▼♪愛する君の街沖縄が日本に返還(もど)った5月の事(こと)(中略)雲を染めてきらめく夕陽(ゆうひ)の海原を…♪ 南国の景色が浮かぶほど美しく、かつ叙情的な詞の曲が大半なのだが、珍しく政治的なメッセージを織り込んだ▼1972年5月15日の本土復帰後も、米軍基地とそれに伴う日米地位協定など政治に翻弄(ほんろう)され続ける沖縄県。楽園的な美しい自然、素朴な県民を守りたい―という杉山の願いがこもる▼国、県が法廷闘争までした名護市辺野古沖の海上工事が始動。米の顔色だけをうかがい、県民と寄り添う姿勢を忘れていることに沖縄は憤っている。10日には米トランプ大統領と初の首脳会談も控える。マティス国防長官の意外なアメの後に強烈なムチが待っていないか不安。

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2017/2/7 火曜日

 

「相撲王国」本県から誕生した人気力士で、現在NHK大相撲解説者として活躍する舞の海秀平さんが母校木造高校のあるつがる市で講演した▼現役時代は「平成の牛若丸」「技のデパート」とも呼ばれ人気を博し、大相撲史上最大の番狂わせと言われた曙戦など大型力士を相手に、身長169センチと小兵ながら奇想天外な発想で勝ち星を積み重ねた▼後輩の死をきっかけに角界の門をたたいたものの、身長が日本相撲協会の新弟子検査基準を満たさず不合格。シリコンを頭に埋め身長を高くして合格をつかんだ。あまりにも有名なエピソードだが、その時の決意と諦めない心を生で聞くと、胸に迫るものがある▼現在、大相撲は“稀勢フィーバー”の真っただ中。東京・両国国技館で行われた日本大相撲トーナメントでも稀勢の里が初優勝を遂げ、新横綱として挑む春場所の活躍に期待せずにはいられない▼しかしながら、本県の小中学生の競技人口減少は著しい。新横綱の誕生と本県出身者のさらなる活躍で相撲ファンが一人でも増え「相撲王国」復活につながることを願いたい。

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2017/2/6 月曜日

 

県の調査によると、2015年度の県内の学校給食における県産食材利用率は、重量ベースで前年度から0・6ポイント増の66・5%となり、過去最高を記録したという▼利用率が増加した主な要因としては、ニンジン、ジャガイモなど重量のある野菜の利用料が増えたこと、県産原料を使った水産加工品が増えていることなどが挙げられる▼県は「攻めの農林水産業」推進基本方針で18年度目標に利用率67・0%を掲げる。利用率は年々増加傾向にあることから、目標達成目前と言えよう▼青森県は全国有数の農業県である。また、三方を海に囲まれており、水産資源も非常に豊富である。県産食材の給食への利用は消費拡大はもちろん、子どもの頃に県産食材を食する機会を増やすことで郷土や農業、水産業に対する関心を高める効果が望める▼さて、農業者や漁業者の高齢化が叫ばれるようになって久しい。県産食材利用率の数字を上げるだけでなく、食材を通して、本県の農業者、漁業者の“職”や“食”に対する思いを伝えることも重要である。それが将来の担い手確保にもつながるはずだから。

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