冬夏言

 

2017/3/27 月曜日

 

きょうは「さくらの日」―。さくらと「3(さ)×9(く)=27」の語呂合わせで、日本さくらの会が日本の歴史や文化、風土と深く関わってきた桜を通して、日本の自然や文化に関心を深めてもらおうと制定した▼少し寒い日が続くが、桜前線は順調に北上し、弘前公園の第2回開花予想は平年並みの4月23日。あとひと月もすれば、満開の桜のトンネルや花吹雪、花筏(いかだ)といった絶景が楽しめる▼昨年度の訪日外国人数(推計値)は2403万9000人で、4年連続過去最高を更新。民間の外国人向け日本情報サイト「オールアバウトジャパン」が昨年行った投票キャンペーンでは、弘前公園の桜や花見を取り上げた記事が3位となり話題になった▼100年目という大きな節目を迎える弘前さくらまつりにも、多くの外国人旅行客が訪れることが予想され、Wi-Fi環境整備などインバウンド対策も進む▼わくわく感や充実感とともに、へとへとになるまでその土地の風景や文化を堪能できるのが旅行の醍醐味(だいごみ)。桜観光をきっかけに世界中に一層“青森ファン”が増えることを期待したい。

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2017/3/26 日曜日

 

3月24日は一体、何の日?―。不勉強ながら先日、初めて知った。この日は「人力車発祥の日」なのだという▼弘前では4月22日から、弘前公園内の2コースで人力車を運行する。11月15日まで通年で行い、アンケートをとって事業化の可能性を探るという社会実験だ。人力車の運行に先立って弘前で23日、「観光人力車フォーラム」が開かれ、東京・浅草や秋田・角館で人力車を営業する2人が自身の体験などを語った▼フォーラム後、人力車に体験試乗させてもらった。ゆったりとした座席に背中を預けると、視点がぐっと上昇。視界が開け、いつまでも乗っていられるような心地だった▼中国政府による関税の引き上げなどにより、中国人観光客による“爆買い”が減退傾向にある。だが、東京や大阪、京都などの大都市圏を巡る「ゴールデンルート」に対し、東北に外国人客が大勢来ているとは、まだまだ言い難い▼フォーラムでは「外国人は日本での文化的経験に興味があるが、人力車だけではないプラスαを考えるべき」との声も。新たな観光ビジネスになるか、注目したい。

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2017/3/25 土曜日

 

体重計には乗らないことにしている。恐ろしいからである。痩せたら乗ろうかとは思っているのだが▼日本一の短命県、青森県。生活習慣が悪い、健診を受けない、病院に行くのが遅い―。短命の理由ははっきりしているという。「健診に行って悪いところが見つかるのも怖い」。そう言う人もいる▼弘前大学と、弘前市の企業マルマンコンピュータサービスが、健康アプリ「健康物語」を共同開発した。自分の体の状態を一括管理できる優れものだ。体重や歩数、睡眠時間、血圧などを毎日入力するだけ。アプリのダウンロードまでは勇気がいるが、まずは手軽な方法で自分の健康がどうなっているのか知ってみるのも良いのではないか▼本県の特徴は働き盛りの死亡率の高さ。酒、たばこをこよなく愛し、塩辛いものが大好きなハードワーカーの父も40代にがんで死亡。まさに“典型”であった▼「短く太く」と思っているお父さん方、働き盛りの家族の死は、残された家族の生活にも少なからず影響を与える。自分の健康を守ることは、家族を守ること。いま一度考えたい。

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2017/3/24 金曜日

 

日差しに春を感じる日が続き、雪解けが進んだと思ったらまた雪。暑さ寒さも彼岸までと言うが、23日の彼岸明けの朝は冬に引き戻されたような気分だった▼三寒四温は今の時期に耳にする言葉だ。春が少しずつ近づく様子がよく表れていると思うが、もともとは中国東北部や北朝鮮で使われ、本来は冬の季語として2月中に使うのが正しいという。でも、つい使いたくなる▼本紙にフクジュソウが咲き、青森市では積雪ゼロになったなどと記事が載り、多少寒くても春が近づいていると感じる。東京では21日、桜(ソメイヨシノ)が全国で最も早く開花したと報道され、1週間から10日で満開になるという▼民間気象情報会社ウェザーマップによると、九州や四国から関東の太平洋側では今月末までに開花するところが多い見込み。弘前市が17日に発表した弘前公園の第1回開花予想では、園内の開花は平年並みの4月23日。1カ月後には開花しているはずだ▼春の楽しみは桜ばかりではない。あと1週間ほどで新年度。新1年生や新社会人がまぶしい新しい季節をわくわくしながら待ちたい。

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2017/3/23 木曜日

 

東京の吉祥寺という街に憧れていた。中学生の頃、はまっていたテレビドラマ「俺たちの旅」の影響だ。東京勤務中に一度は訪れてみようと思っていたのだが、実現しないまま、異動の内示が出た▼転勤する前に―と慌てて訪れた吉祥寺。駅前から人の流れに付いていくと着いたのは井の頭公園。「俺たちの旅」で中村雅俊さんが演じたカースケらがよく行くおなじみの場所だ▼家族連れやカップルでにぎわう公園を散策していると、どこからかアナウンスが聞こえてきた。とある大学のアカペラサークルの発表会。プログラムにお気に入りの歌があり、時間もあったものだからステージの最前列に陣取った▼メンバーが入れ代わりながら次々と無伴奏で合唱、重唱を披露。お世辞にもうまいとは言えない内容だったが一生懸命さは伝わった▼当の学生たちは納得できたのだろうか。ドラマではカースケたちが現実社会にもがき苦しみながら成長していく。この学生たちも同じく、今はもがき苦しんでいるのかもしれない。エールをこめて〈♪それじゃまたなぁ〉と口ずさみ、公園を後にした。

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