冬夏言

 

2017/1/22 日曜日

 

大方の予想を覆し、昨年11月の米大統領選を制した共和党のドナルド・トランプ氏が20日(日本時間21日未明)、第45代大統領に就任した。実業家出身で、公職や軍務経験のない大統領の誕生は初めてという▼就任式には多くの支持者らが集まり、既存政治からの転換に期待を膨らませた。一方で大統領就任前の支持率は40%台にとどまり、トランプ氏に対する抗議集会やデモが行われるなど国内の分断の大きさをうかがわせた▼就任直後の演説では「米国の勤労者と家族に利益をもたらす」と米国第一主義を強調した。「一緒にわれわれは米国を再び偉大にする」と結束を呼び掛けたが、全体的には選挙演説と似たような文言という印象を受けた▼就任前は自分にとって不都合な内容を報じたメディアを批判し、記者会見で質問を受け付けないなどメディアを軽視。今後もこうした姿勢が続くのだろうか▼女性蔑視の発言や人種差別的な政策に対しては、多くの国で抗議活動が実施または計画されている。今後もトランプ氏の言動を注視し、国内外の政治や社会についてさらに関心を寄せたい。

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2017/1/21 土曜日

 

台湾と青森空港を結ぶスキーチャーター便の運航が始まった。台湾の中華航空が2月19日まで17便運航し、計約1000人が来県。鯵ケ沢町の青森スプリング・スキーリゾートなどでウインタースポーツを満喫している▼日本の良質な雪を好む海外スキー客は多く、北海道のニセコ、長野県の白馬は世界的なスキーリゾートに成長。オーストラリアや台湾、韓国などから多くの観光客が訪れている▼国内のスキー人口は、1990年代の1800万人をピークに半分近くまで減少。しかし近年はピーク時に親しんだ人が親世代になり、家族連れで楽しむケースが増えているという▼スキー場の活性化には、国内スキー人口を回復させるだけでなく、インバウンド需要の取り込みが不可欠。本県にも雪質に恵まれたスキー場は多く、海外誘客に一層力を入れるべきだろう▼海外スキー客はリピーターも多いとされるが、誰でも安全、安心に楽しめる環境整備が前提となる。多言語案内表示、海外客に対応できるインストラクターの育成などを積極的に進め、さらなる誘客につなげてほしい。

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2017/1/20 金曜日

 

20日は二十四節気の大寒。暦の上では最も寒さが厳しい時期とされる。週の初めまで続いた寒さは一段落した感があるが、雪は多く春はまだ先▼この時期の水は雑菌が少ないとされ、その水を利用してみそや酒など食べ物の仕込みが行われる。ふんどし一枚で川や海に入る寒修行が行われるのもこの時期。体を極限に追い込み、強い精神を養うことが目的とされる▼寒さに縮こまってしまいそうだが、だからこそ何かを始めたり、心身を鍛えたりするにはいい時期と捉えることもできそうだ。世の中的にも20日からスタートすることが多い▼通常国会はきょう召集。6月18日までの150日間、予算案や天皇陛下の退位に関する法案などが審議される。安倍晋三首相の施政方針演説に注目したい。米国ではドナルド・トランプ氏の大統領就任式が20日(日本時間21日未明)行われる▼批判の多いトランプ氏だが、ツイッターで一言つぶやけば米国への投資を表明する企業が続々と出てくるというから不思議だ。自由奔放な発言も実は同氏の作戦のうち? 就任演説では何を“仕込む”のだろうか。

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2017/1/19 木曜日

 

東京で古里の食材に出合う機会はさほど多いわけではない。旬のものならなおさらだ。単身赴任の身、古里の味はやはり恋しい。だから、どこそこで何々を販売する―という情報があれば居ても立ってもいられなくなる▼先日は都内のある駅で大鰐町の物産が販売された。販売期間の初日に赴く予定だったが都合が付かず、行けたのは数日後。しかも夜になってから▼狙いは「大鰐温泉もやし」。あの「シャキシャキ感」がたまらない、今が旬の冬野菜である。販売コーナーに着くや否や大声で注文すると、返ってきたのは「あらま、売り切れでまったよ」という非情の津軽弁▼茫然(ぼうぜん)自失。やむを得ず帰ろうとすると「わんつか待ぢへ。あらま、段ボールの底さ1束残ってらじゃ」と売り子さん。「せっかぐ来たはんで」とリンゴも付けてくれた▼かつてから顔見知りの方々。おそらく、事情があって残しておいた1束を厚意で譲ってくれたに違いない。人情をありがたく思い、その夜は定番「大鰐温泉もやし炒め」。味付けが濃過ぎたからか、食感の良さからか。やたら酒が進む夜だった。

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2017/1/18 水曜日

 

厳しい寒さが続き、早くも春が待ち遠しい気持ちになっている。穏やかな年末年始が一転し、本格的な冬到来で雪片づけに追われる日々に何となく気がめいっている市民も多いのではないだろうか▼北陸地方の背丈を超す大雪には比べようもないほどの雪ではあるが、それでも雪片づけの重労働はやはり身体にこたえる。普段雪のない地方にも降っている報道を見ると、大変な思いをされていると感じる▼わが家では3年前に井戸を掘り、その水を流して雪を溶かしているが、全く雪片づけしなくてもいいわけではなく、それなりに片づけてはいる。毎朝早く起きては外を見る習慣からは抜けきれない▼雪国に暮らす者にとって雪がないと困るのも事実。それ相応に降ってほしいが少ないにこしたことはないとも思う。宿命とはいえ何とも悩ましいことでもある▼あさっては二十四節気の一つ「大寒」。2月は4日が「立春」、そして18日は「雨水」となり春が一気に近づく。1カ月も先のことを今から考えるのもどうかと思うが、雪片づけから解放されることが現在の願いとなっているきょうこの頃だ。

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