冬夏言

 

2019/9/16 月曜日

 

きょうは敬老の日。近年は実年齢より若く見え、生き生きとした高齢者が増えている気がする。書籍や新聞記事などを通じて、長生きの秘けつに触れる機会も多い▼八戸市出身の料理研究家鈴木登紀子さんは94歳。「ばぁば」の愛称で親しまれ、今も現役だ。先日はきれいな包装紙を使ってぽち袋を作ったり、マニキュアを塗ったりと日々の生活を楽しむ様子がテレビで紹介された▼県によると、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる「健康寿命」は、2016年の統計で男性71・64歳、女性75・14歳。人生100年時代と言われる中、できるだけ健康を損なわずに年を重ねたいものだ▼筑波大学などのチームは先ごろ、高齢になって車の運転をやめると、運転を続けている人に比べて要介護となる可能性が約2倍になるとの調査結果を発表した▼高齢ドライバーの事故が社会問題となる一方、活動量の減少は心身の健康に悪影響を及ぼすとの指摘が調査で裏付けられた。運転免許がなくても外出や社会参加が気軽にできるよう、対策が充実することを願う。

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2019/9/15 日曜日

 

2020年東京五輪のマラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)がきょう行われる。17年夏から19年春までの主要大会で基準をクリアした男子30人、女子10人が東京行きの切符を懸け運命の一戦に挑む▼マラソン代表の選考はあいまいな部分があり、過去にさまざまな問題が起きてきたが、このMGCで1、2位となった選手が無条件で五輪出場ということで、とても分かりやすくなった▼初の試みであることが注目されているが、選手としての注目はやはり、5大会連続五輪出場を目指す福士加代子選手だろう。参加選手最年長のベテランだが、幾多の試練を乗り越えてきた経験を基に、ぜひとも代表の切符をつかんでほしい▼当日は福士選手の走りを後押ししようと、板柳町民ら大応援団が現地で声援を送る。ふるさとからの声援はどんな応援よりも力になるだろう▼運命の号砲(女子)は午前9時10分。見事代表になることが一番の願いだが、どんな結果であろうとも、持ち前の加代子スマイルで最後まで走り切ってほしい。「ケッパレ! 加代子!」。

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2019/9/14 土曜日

 

〈かっぱっぱ ルンパッパ かっぱ黄桜 かっぱっぱ〉。冬夏言子の世代には懐かしい日本酒「黄桜」のCMソングだ。CMで流れる漫画家小島功(こお)さんの描くカッパの美女が色っぽ過ぎて、親といる時は、子ども心に気まずかった思い出がある▼その小島さんの作品展が弘前市の岩木山神社で開かれている。なぜ神社なのか。主催する「コオプロ」の加藤晶子さんが教えてくれた▼「小島は常々、自分は漫画家であり、アーティストではないと言っていた。だから美術館でもギャラリーでもなく、地域の人に身近な神社を会場に選んだのです」▼岩木山神社の会場は社務所だ。畳敷きの部屋を開け放ち並ぶ小島さんの作品群はカッパの美女をはじめ、副題の「現代の浮世絵師と呼ばれた男」にふさわしく妖艶▼全国巡回展は小島さん没後の感謝行脚で「1県1神社」の開催というから本県はこれが最初で最後になるらしい。そう思えば〈かっぱっぱ〉の美女との出会いは一期一会。中秋の名月の昨夜、冬夏言子はカッパの美女を思い浮かべながら小島さんに献杯した。作品展は16日まで。観覧無料。

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2019/9/13 金曜日

 

建物は街の空気をつくる。文化財的価値のあるものはもちろん、長い時間をかけ、そこに暮らす人々の酸いも甘いも吸い込んだようなレトロな建物は、街に個性とスパイスを与え、象徴にもなっている▼そんな建物があちらこちらにあった弘前も、その様子は変わりつつある。ふと気付けば、あったはずの建物がなくなり、駐車場かアパートに姿を変えることも少なくない。必要にかられてのこと、仕方のないことであることはもちろんだ。でも寂しさも拭えない▼弘前市森町にある忍者屋敷だったとされる古民家も、現在取り壊しの危機にある。管理に努めてきた所有者による維持が困難になり、土地の売却を決断。その価値の高さから県内外から保存を望む声が上がっているという▼街を歩けば、そのエリアのシンボルとなっている建物の老朽化が目に付く。「取り壊されれば果たして」と想像してみると、恐ろしいほどに“らしさ”は失われる▼ハード面の保護・管理は、お金抜きには語れない。これから先、一層増えていくであろう課題。一歩踏み出した知恵の出し合いが急務だ。

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2019/9/12 木曜日

 

7月の参院選以降、県内では初の選挙となる田舎館村議選が10日に告示された。村民にとっては大型選挙と同じく、村の将来を決める重要なもの▼叫ばれて久しい「若者の政治離れ」。徐々に政治との距離が開き、興味を示さなくなっていくような表現だ。しかし弘前大学教育学部の蒔田純専任講師によると、近年の若者はむしろ政治との距離を縮めている▼各種調査結果がそれを示している。衆院選の投票率について全体と20代を比べると、年々拡大していた差は2000年から縮小傾向に。若者の7割超が「投票に行きたい」と答え、政治への関心度も英仏などと大差ないという▼同氏は若者が求めているのは「情報」であると指摘。各種データを踏まえると、十分な情報が得られれば積極的に投票所に足を運んでくれるように思える。情報は選挙日程や候補者、政策、期日前投票所の場所などであり、「紙を箱に入れる」といった周知は不要だろう▼最近はSNSを使った啓発など、さまざまな工夫がなされている。関係者の取り組みに注目しながら、各選挙での投票率向上を期待している。

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