冬夏言

 

2017/6/21 水曜日

 

いつまでたっても日が暮れないこの時期は、暗い冬が長く続く北国の人間にとっては心が浮き立つ。きょう21日は二十四節気の一つ、夏至。北半球では最も昼の時間が長い日となる。北へ行くほど昼は長くなり、北極付近では一日中太陽が沈まない白夜になる。日本では沖縄より北海道の方が昼が長いのだ▼この日照時間の長さを生かし、地球温暖化防止のため環境省が2003年から行っているのがライトダウンキャンペーン。夏至の21日と7月7日の「クールアース・デー」の2日間、ライトアップ施設や家庭で夜間の午後8~10時の消灯を呼び掛けるもの▼環境省によると昨年は、2日間で合計4万5147施設が参加。約60万キロワット時に相当する消費電力の削減につながったという▼今年は県内でもたくさんの公共施設や民間事業所が、ライトアップや屋内外の照明を消してこのキャンペーンに参加する▼しかしながらこのキャンペーンの2日間だけで終わってしまっては意味がない。自分の身の回りでも小まめに電源を切るなど、できるところから始めてみよう。

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2017/6/20 火曜日

 

6月も残すところあと10日。冬夏言子の体感では、バラが見頃を迎えると本県が梅雨入りする気がするが、今年は違うらしい。近所のバラが先週からきれいに咲き誇っているのに、梅雨入りのニュースは聞かず…▼気象庁の梅雨入り速報値によると、北陸以北では梅雨入りはまだ。青森県の属する東北北部では、平年は6月14日に梅雨入りという。現段階で1週間近く遅いようだ▼女性の健康向上に取り組む医師らによる「ウーマンウェルネス研究会」のインターネット調査で、梅雨の時期に約6割の人が心身の不調を感じていることが分かった。「だるい」や「憂鬱(ゆううつ)な気分になる」などの症状を感じる人が多いという。五月病を乗り越えた後またすぐ、梅雨という次の試練と戦う人も多いようだ▼同研究会によると「梅雨の時期は自律神経が乱れ、疲労や肩凝りなどが表れやすい」とのこと▼これから夏にかけて深緑が進み、アウトドアに適した季節になる。前述のように本県ではバラも見頃。梅雨時期の不調と戦う人たちには、自分に合ったリフレッシュの仕方で梅雨を乗り切ってもらいたい。

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2017/6/19 月曜日

 

「日本最古のソメイヨシノを見たいんですが、どっちから行くと近いですか」。先日、弘前公園の近くで観光客に聞かれた。似たような距離なので一瞬迷ったが、東門から向かう行き方を説明した▼その人はこう続けた。「樹齢1000年なんでしょう」。期待を裏切るようで心苦しかったが、130年余りだとやんわり指摘した。幸いゼロが一つ減っても見たいという気持ちは変わらず「ぜひ見たかったんです」と足早に歩いていった▼桜の花は散り、青葉が茂り始めた時期のこと。それでも「日本一」は観光客の好奇心をくすぐるのだと、古木の存在を改めて誇らしく思った▼弘前公園のソメイヨシノといえば、もう一つ日本一がある。緑の相談所の中庭に植えられている「日本一太いソメイヨシノ」だ。幹周り5・37メートル。日本最古のソメイヨシノともども、見事な存在感に圧倒される▼日本一太いソメイヨシノの場所は、緑の相談所前に大きな文字で示されているが、日本最古のソメイヨシノの近くには「弘前市古木名木」の看板があるだけ。もっと来園者に日本一をアピールしては。

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2017/6/18 日曜日

 

その日のSNSは、不安のにじむ書き込みが相次いだ。「どうして国会の生中継をしていないのか」「五輪が終わっても法律は残るのに」。「共謀罪」の構成要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が成立した日だ▼「一般人は対象外。不安に思う必要はない」と言われている。確かに一般の人々は犯罪をもくろんで集まることはない。だが何を犯罪とし何を準備段階として対象とするのか、定義は曖昧なままだ▼「こういうことをすると、共謀罪なんじゃない」。今後は一般の人々の間で、冗談として使われることがあるかもしれない。共謀罪の言葉そのものはこれから浸透するだろう。犯罪予備軍に対する抑止効果も期待される。しかし、曖昧で漠然とした不安もまた広がることはないだろうか▼国会で笑い交じりに、「共謀罪で逮捕するぞ」というヤジが飛ぶ場面がテレビで流されるなどした。漠とした不安が広がり、人々が何となく委縮することがあってはならない▼この欄で書いていることが、ばかばかしい取り越し苦労だと笑われて終わることを希望している。

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2017/6/17 土曜日

 

遅くに仕事を終え、夕飯を調達しようとコンビニに寄った。レジに立つ店員は1人。弁当を手に列に並ぶと、前に並ぶ男性2人組の会話が耳に入る。中国語のようだった▼買い物籠の商品をレジに通し終えた店員は、2人に対し「おにぎりは温めますか?」。予想通り、通じていない。店員、2人組とも困った様子。要不要の意思は分からないが、結局、おにぎりは温められなかった▼観光関係者が口をそろえ、自分も十分理解していると思っていた課題を痛感した。訪日する外国人観光客が増え続けるに当たり、県内誘致に向けた魅力発信やコンテンツの磨き上げは不可欠だが、受け入れ態勢の整備も急務▼標識の多言語化や指さし確認シートなど意思疎通の手段がなければ、外国人客は主たる観光目的は果たせても「小さな親切」を取りこぼす。日本が世界に誇る「おもてなし」はその積み重ねのはず▼5月には青森空港に天津便が就航し、さらに多くの中国人客の来県が見込まれる。観光を満喫し「また来たい」と思ってもらうためにも、県内事業者のインバウンド対策に期待したい。

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