冬夏言

 

2017/8/16 水曜日

 

「ねぷたが終わったら秋」。津軽一円ではよく聞く言葉だが、黒石はねぷたが終わってももう少しだけ“津軽の短い夏”が続く▼日本三大流し踊りの一つ「黒石よされ」が15日から始まった。初日は天気にも恵まれて多くの観客が詰め掛け、にぎやかなスタートを切った▼「エッチャホー、エッチャホー」の掛け声とともに、1600人の踊り手がこみせ通りなど黒石の街並みで一糸乱れぬ優雅な流し踊りを披露。観客も途中参加して踊り手と一緒になって踊り出すなど、祭りは大いに盛り上がった▼黒石支社は、メイン会場から道路を挟んで向かい側にある。祭りが始まると交通規制で車の出し入れはできなくなる半面、絶好のロケーションで流し踊りを観覧できるという最高のぜいたくが味わえる。仕事が終わった後に眺めるのが毎年この時期の楽しみだ▼黒石よされ組踊り大賞にロックフェスティバル、大川原の火流しなど、20日までのよされ期間中、黒石では多数のイベントが催され、黒石にとってはイベントづくしの約1週間。市外の人もぜひ一度、黒石の晩夏の盛り上がりを体感してみてほしい。

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2017/8/15 火曜日

 

お盆休みで実家に帰省。夏祭りが終わり、ここ数日の涼しさもあって、津軽の夏の終わりを感じる。都合が合い久しぶりに同窓会へ。休み中、墓参りを除き唯一入っている予定だ▼集まった級友は10人足らずと少ないが、思い出を笑い合いながら酒を酌み交わした。地元の歓楽街は相変わらずにぎやか。楽しかったのと同時に、少しほっとした▼翌日、実家の部屋を片付けていると、収納の奥からVHSテープと音楽用カセットテープを十数本発見。VHSテープの再生機器は既になかったが、ラベルから1990年代のバラエティー番組だと分かる。改めて鑑賞できないのが残念▼ラジカセは今も動くようで、カセットテープを再生してみると、よく聞いていたロックバンドなどの曲が録音されていた。どんな曲が入っているか覚えておらず、両面60分や70分のテープを次々と交換しながら聴き入った▼懐かしい音楽を流しながら数年ぶりに卒業アルバムも引っ張り出し、同窓会で近況を聞いた級友を確認。「みんな頑張ってんな」と一人しみじみ。お盆休み明けに向け、心が満たされた気がした。

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2017/8/14 月曜日

 

弘前市が発行した「趣のある建物」のパンフレットが市立観光館で目に留まった。明治から昭和時代にかけての建築物の写真がずらりと並び、思わず見入った▼同市は、弘前らしい風情を醸し出す古い建物40件を「趣のある建物」として指定。商店、旅館や住宅もある。パンフレットには散策モデルコースも紹介されており、実際に歩いてみたくなった▼40件の中には津軽塗の製造、販売業「田中屋」もある。創業120年の老舗で、白と黒の重厚な建物が目を引く。画廊なども併設され、文化都市弘前の象徴ともいえる存在▼その田中屋が閉店したとの報道に驚いた。店内には津軽塗のほか民芸品もあり、センスの良い品ぞろえが気に入っていた。喫茶室「北奧舎」は落ち着いた空間で、そこで飲む紅茶のおいしさも印象深い▼店の入り口には、19、20日に閉店セールを行うとの張り紙があった。その後はどうなるのか。債権者集会では債権者から建物の存続を求める声があった。葛西憲之市長も定例会見で「あの場所は、いわば弘前の顔。機能を維持できれば」と述べている。ぜひ実現してほしい。

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2017/8/13 日曜日

 

弘前生まれ弘前育ち。弘前高校卒業後、弘前大学医学部に入学した。専門は消化器外科。人工肛門をつくることなく、直腸がんの手術をする技術の先駆者としても知られる▼10日付本紙が「温泉健康相談20年に幕」の見出しで報じた弘前大学名誉教授の今充さんだ同大教授附属病院院長の職を退いた後に始めたのがつがる温泉での無料の健康相談▼「弘前で学び、税金で食べさせてもらってきたのだから、これまで得た知識や経験を地域に返したかった」。本紙連載中、駆け出しの記者だった筆者に語った言葉を思い出した▼現役時代からの信条は患者の生活の質を変えないようにする医療の提供。セカンドオピニオン、インフォームドコンセント。今では一般的になった言葉を10年以上前から、分かりやすく伝えてきた先見の明に驚かされる▼今さんの医師としての原点は、少年時代に読んだ野口英世の伝記だと聞いた。「医療に恵まれない人に医療を与えたい」との思いが、20年間の活動を終えても尽きない地域貢献への原動力なのだ。長きにわたる労をねぎらいたい。今先生、お疲れさまでした。

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2017/8/12 土曜日

 

お盆の帰省ラッシュが始まり、家族、親戚との再会を喜んでいる人も多いだろう。みんなで墓参りに行き、外で焼き肉、花火などを楽しむ。子どもの頃は大人数でお盆を過ごすことが当たり前だった▼父親の兄弟姉妹が多かったため、お盆になると祖父母の家には30人以上が集まった。一番年下だったため、祖父母からかわいがってもらったし、年上のいとこたちが遊んでくれるのがうれしくて仕方なかった▼しかし、祖父母が亡くなってからは親戚が一堂に会することがなくなってしまった。お盆の墓参りには10年以上行っていない。高校卒業時に亡くなった祖母の葬儀以来会っていない親戚も数多くいる▼お盆休みに旅行に行く人も多いだろう。貴重な長期休暇。普段はなかなかできない家族サービスもしなければならない。子どもたちに夏の思い出を残してあげるのも親の務めだ▼あす13日は盆の入り。最近はあれだけかわいがってくれた祖父母への感謝の気持ちも忘れがちだ。今年も墓参りには行けそうにないが、心の中で静かに手を合わせ、家族を見守ってくれるように願いたい。

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