冬夏言

 

2022/7/1 金曜日

 

 古いれんが倉庫ならではの湿度、ひんやりとした空間、その一方での蒸し暑さを覚えている▼20年前、弘前市で開かれた同市出身のアーティスト奈良美智さんの第1回展覧会にボランティアとして参加した▼当時は高校生で大した活動はしていない。記憶もあいまいになりつつある。それでも、展示に向けた会場作りで白いペンキを塗ったこと、ロックを愛することで知られる奈良さんの個展らしく準備会場でもかっこいい音楽が鳴り響いていたこと、来場者案内のため座っていた椅子から見ていた風景が断片的によみがえる▼以降もアートは好きだ。難しいことは分からない。でも「なんじゃこりゃ」とか「なんかいい感じだ」というものについては、ちょくちょく県内の美術館に足を運ぶようになった▼9月から、過去3回の奈良さんの展覧会にスポットを当てたドキュメント展が弘前れんが倉庫美術館で予定されている。入り口をくぐると何が待ち構えているか、何に出会えるのか。久しぶりにあのわくわく感に出会えることを心待ちにしている。

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2022/6/30 木曜日

 

 2022年も早いものできょうで6月が終わり、1年の折り返しを迎える。年を重ねるごとに、月日が過ぎるのがどんどん早く感じられるようになってきている▼新年度から数えれば3カ月が経過したわけだが、4月から久々の県都暮らしとなり、これまでの生活と比較して歩くことが格段に多くなった▼そのことがいい方向に影響しているのか、ごくわずかずつではあるのだが減量しており、ここ最近になって、久々に会う知人らから「少し痩せたんじゃないか?」と言われることがしばしばある▼周囲からそのようなことを言われるとやはりうれしいものだ。しかし、まだまだ十分メタボ体形なので「少し」ではなく「だいぶ」「すっかり」と言われるよう、運動をするなど頑張っていきたい▼もう一つ、きょうで折り返しを迎えるのが参院選。歩いた距離で当選が決まるわけではないが、本県でも連日、立候補者が各地で足をすりこぎにしてそれぞれ政策を訴えている。私たち有権者も、立候補者の訴えをしっかり吟味して1票を投じたい。

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2022/6/29 水曜日

 

 吉田拓郎さんの最後のアルバムがきょう発売される。「最後」とか「引退」とか、ファンとして信じたくないが、拓郎さんがそうだと言うのだから、多分これが最後であり、引退ということなのだろう▼予約した特権で1日早く、ラストアルバムを聴いた。全9曲。そのクオリティーの高さに驚かされた。集大成というより、昇華という表現が似合うアルバムだ▼しかも全ての曲に本人がメッセージを込めている。〈1本の道を生きました 心のままに許すままに〉など、ストレートに人生を振り返っているように感じる▼その中でひときわ光るのが「雪さよなら」。「同年代でただ一人の盟友」という小田和正さんとのコラボだ。「雪」を小田さんがアレンジし、ボーカルでも参加している。「生涯の1曲」と拓郎さんが評するほど、見事な仕上がりになっている▼アルバムタイトルは「ah-面白かった」。最後に「面白かった」と言って区切りを付けるあたりが、拓郎さんらしい。自分ならどうか。いやいや、今はまだ「人生を語らず」でいたい。

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2022/6/28 火曜日

 

 プロ野球・北海道日本ハムファイターズのマスコットキャラクターとチアリーダーが踊る「きつねダンス」がちょっとしたブームになった▼イニング間にキツネの耳飾りを装着したチアガールらが登場し、キツネをテーマとした洋楽に合わせ踊るだけなのだが、分かりやすいビジュアルと振り付けが受けた。著名人の「踊ってみた」動画もアップされ、味を占めた球団は関連商品まで発売した▼有名女優がキツネに扮(ふん)したカップめんの広告キャラも人気を博した。伝統的に日本人にとって身近だからこそキャラ化やデフォルメも受容されやすいのか▼キツネは弘前市にもおり夜は市街地付近に出没する。先日、未明に清野袋方面をドライブしていたら車道で親子3匹を見た。事故防止のため減速し、ついでに観察しようとしたら「グォン」と野太い声で脅された▼やはり野生の生物。人の暮らしとは一線を画すべき必要があり、餌付けなどはもっての外だろう。彼らの暮らしを守るためのことわりであり、われわれ自身を事故や寄生虫から守るためにもなる。

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2022/6/27 月曜日

 

 街中でたたずむ年配の男女、サラリーマン風の男性、子ども連れの夫婦-。見つめる視線の先は皆同じ。たすきを掛けマイクを握った人が日本の将来を熱弁する姿だ。こんな風景を日常で目にするのはまれだろう▼参院選が22日公示された。本県選挙区は現職と新人3人が立候補。立憲民主党の現職と自民党の新人による戦いが軸となりそうだ▼いまだ終息のめどが立たない新型コロナウイルスへの対応、ロシアのウクライナ侵攻による燃油高の対策など、県民の生活に直結する問題が主な争点▼ただ、本県の国政選挙の投票率は低迷が続く。2019年参院選は全国44位、昨秋の衆院選は全国42位と関心の低さがうかがえる。今回の参院選では各陣営が投票率の底上げにいかに取り組むのかも注目したい▼国会議員はわれわれの声や不満を国政に届ける代弁者だ。1票を投じた候補が仮に落選したとしても、当選者を支持しなかったという明確な意思表示になる。選挙は民主主義国家で与えられた貴重な権利。投票所へ足を運び、自らの意思を示そう。

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