冬夏言

 

2017/12/12 火曜日

 

弘前市から五所川原市へ。国道339号バイパスを道なりに進む。雪が降り“しばれる”日だが、幸い道路はまだ灰色。安心したのもつかの間、五所川原市に入った瞬間その景色は一転し、凍った道路が姿を現した。スリップしやしないかと、手に汗握りながらハンドルを操作した▼本格的な冬の到来が目前に迫ってきている本県で、冬の交通安全県民運動が11日から始まった。期間は20日までの10日間。各地で活動を展開し、交通安全意識の啓発を図る▼今回の運動では、子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止、飲酒運転の根絶、冬道の安全運転の推進、踏切事故の防止―の四つを重点事項に掲げて、交通事故防止を呼び掛ける▼12日は七十二候の一つ「熊蟄穴(くまあなにこもる)」。その名の通り、クマが冬眠のためあなぐらに入るとされる時期▼冬に向けての準備は、クマだけでなく人間もしっかりしなければ。スタッドレスタイヤなど冬支度はもちろん、気持ちの面でも。いつまた“けんどでらでら”の状態に遭遇しても焦らないようしっかりと気を引き締めたい

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2017/12/10 日曜日

 

日本の労働人口の約3人に1人が何らかの疾病を抱えている現代。治療のために仕事を諦める人も少なくない。望まない離職は労働者本人にとってはもちろん、企業にとっても人材流出、ひいては社会の損失。良いことはまるでない▼政府が進める働き方改革に、病気の治療と仕事の両立がある。先日、各地で順次立ち上げられている地域両立支援推進チームが本県でも設置。両立に向けた労使双方の取り組みを支援する▼短命県の本県では疾病を抱える労働者は他県よりも多いだろう。生活習慣以外にも、労働時間の長さを見れば労働環境も良いとは言えない。推進チームに対する期待は大きい▼両立に向けては、時間単位で取得できる有給休暇制度、在宅勤務、復帰プログラムなど、企業の態勢整備が不可欠。「どうすれば導入できるか」から検討を始めるべき。人手不足が叫ばれる中、病気により貴重な人材を失うのでは元も子もない▼労働者も各機関に相談し「どうすれば仕事を続けられるか」を模索してほしい早期発見重症化前の受診が基本だが、病気とはうまく付き合っていく時代だ。

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2017/12/9 土曜日

 

県民の食生活改善に向け、県が新たな事業を始めた。県内にある飲食店で提供される麺類の塩分を調査し、来年度以降に発表するという▼2016年度の県民健康・栄養調査によると、本県の塩分摂取量は男性11・3グラム、女性9・7グラムで前回(10年)調査から改善が進まず、日本人の1日当たりの塩分摂取目標(男性8グラム、女性7グラム)に達していない▼一般的にラーメン1杯の塩分量は、汁を全部飲むと4~5グラムになるという。1日の摂取目標の半分またはそれ以上だ。ラーメンを食べた後は、塩分を控えるのが賢明だろう▼食生活改善推進員は、麺類の健康的な食べ方を勧める。汁は飲み干さない、塩分を体の外に出す働きがある野菜を一緒に食べる―の2点だ。リンゴも野菜と同じ作用があり、麺類にリンゴを添える食堂も。津軽らしくてうれしい心遣いだ▼ただ、極端な減塩は心身に良くないらしい。食で人々を癒やした故佐藤初女さんは減塩に心が動かず、味の決め手に塩を使ったという。佐藤さんの本を開くと、おむすびや野菜料理の写真に食欲をそそられる。先人に学び、食を大事にしたい。

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2017/12/8 金曜日

 

舞台は19世紀なれど、粗筋だけ読めば現代の昼ドラのような内容だ。女癖の悪い夫と放蕩(ほうとう)息子に振り回され、自身の運命を嘆く女性。フランス・リアリズム文学の代表作と言われるモーパッサンの「女の一生」だ▼両親に“純粋培養”され、何不自由なく育った世間知らずの男爵令嬢が主人公。夢に見た幸せな生活が、数々の裏切りで打ち砕かれていくが、彼女は自身の人生を哀れむだけ▼再読して感じたのは、人生は無知で受け身のままではいけないということ。同作では男性にだまされても、現実を直視してたくましく生きる女中と主人公の対比も印象的である▼現実が見えず恋愛に悩む女性は今の時代にも。「ダメウーマン」と言い切ってブレークしたのは、お笑い芸人ブルゾンちえみさん。インターネットの検索大賞を受けたと報じた▼ブルゾンさんが扮(ふん)するのは効率的な仕事ぶりで充実した私生活を送るキャリアウーマン。せりふの一つに「女に生まれてよかった!」とあるが、心からそう言える女性はどれくらいいるだろう。流行語にもなった決めぜりふ「35億」ならいいのに。

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2017/12/7 木曜日

 

弘前市は4日、2011年度から特産果実を中心とした交流を続けてきた台湾・台南市と県を含めた3者で友好交流に関する覚書を締結した。弘前市は言わずと知れた日本一の生産量を誇るリンゴ、台南市はアップルマンゴーが特産果実だ▼台南市の紹介により、台湾の大手百貨店グループ「遠東百貨」の店舗で弘前市のリンゴや物産を販売するフェアが毎年開かれるようになった▼県産が約9割を占めるとされる国産リンゴ輸出の最大の取引先が台湾だ。覚書が結ばれたことで両市の仲がより深まり、リンゴの輸出拡大につながることを期待する▼締結式に出席するため来弘した台南市の李孟諺代理市長は、弘前市の街並みや市りんご公園などをいたく気に入った様子。観光に力を入れている弘前市にとっては、誘客促進のチャンスでもある。台南市民に弘前の魅力を伝えてもらえれば幸いだ▼両市は文化、教育、スポーツなどの分野でも交流を深めることを想定している。特産果実の「アップルつながり」(葛西憲之市長)をきっかけに始まった交流は、きっと“実り”の多いものになるはず。

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