「ねぷたが終わったら秋」。津軽一円ではよく聞く言葉だが、黒石はねぷたが終わってももう少しだけ“津軽の短い夏”が続く▼日本三大流し踊りの一つ「黒石よされ」が15日から始まった。初日は天気にも恵まれて多くの観客が詰め掛け、にぎやかなスタートを切った▼「エッチャホー、エッチャホー」の掛け声とともに、1600人の踊り手がこみせ通りなど黒石の街並みで一糸乱れぬ優雅な流し踊りを披露。観客も途中参加して踊り手と一緒になって踊り出すなど、祭りは大いに盛り上がった▼黒石支社は、メイン会場から道路を挟んで向かい側にある。祭りが始まると交通規制で車の出し入れはできなくなる半面、絶好のロケーションで流し踊りを観覧できるという最高のぜいたくが味わえる。仕事が終わった後に眺めるのが毎年この時期の楽しみだ▼黒石よされ組踊り大賞にロックフェスティバル、大川原の火流しなど、20日までのよされ期間中、黒石では多数のイベントが催され、黒石にとってはイベントづくしの約1週間。市外の人もぜひ一度、黒石の晩夏の盛り上がりを体感してみてほしい。