2021年度の弘前市中心市街地の歩行者・自転車通行量は15年度の6割以下-。市が先日示した第2期市中心市街地活性化基本計画(16~21年度)の最終フォローアップ(自己評価)の報告案でこのような数値が明らかに▼通行量は15年度2万68人だったが、翌16年度に1万8699人と2万人を割る。19年度は商業施設の開業などもあり、やや上向くも、その後はコロナ禍による外出自粛などの影響を受けて急落。20年度1万1861人、21年度1万918人と低迷した▼これを裏付けるように、報告案に併記された市民アンケートの結果によると「3年前に比べて中心市街地に行く回数」についての設問に、21年度は55・9%の市民が「減った」と答えた▼近年、中心市街地はシャッターを閉める店舗も目立つ。実際に21年度の空き店舗は14・8%で、15年度の8・1%の倍以上になった▼にぎわいが失われると商売が立ち行かなくなる。店が閉まれば街に行く理由がなくなる。官民一体で知恵を絞って、どうにかこの悪循環を脱したい。