冬夏言

 

2022/5/16 月曜日

 

 弘前ねぷた、四国初上陸へ-。5月27、28日の2日間、四国有数の観光地として知られる香川県琴平町で「四国金毘羅ねぷた祭り」が開催される。ねぷた運行など心じゃわめぐ弘前の夏を一足早く体感できるイベントだ▼琴平町は現存する日本最古の芝居小屋を有し、1985年からは「こんぴら歌舞伎」を開催してきたが新型コロナウイルスの影響で2020年、21年と2年連続の中止を余儀なくされた▼こうした中で、琴平町の谷口信平副町長が弘前市出身という縁があり、町として地域を元気づける代替イベントとして「四国金毘羅ねぷた祭り」を企画▼大型は「源平布引滝~義賢最期~」が題材で、20年に中止となった四国こんぴら歌舞伎大芝居の主要演目をねぷたで再現する▼今年はねぷたが文献に登場してから300年の節目の年。琴平町側にとっては歌舞伎の復活、弘前側にとってはねぷたのPR、というテーマが両立する。伝統文化の継承、文化の相互理解、経済活性化など、両自治体が手を携えることで生まれる効果に期待が膨らむ。

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2022/5/15 日曜日

 

 毎朝“ショータイム”を見ることができ幸せだ。米大リーグエンゼルスの大谷翔平選手のことだが、プレーする姿はまさに純粋に野球を楽しむ少年のよう▼ようやくエンゼルスの他の選手の顔と名前を覚えつつあり、相手チームの選手にも関心が向くようになった。随分と中南米の選手が多く活躍している。半数以上が外国人選手のようなチームもあるのではないか▼大リーグのように、国籍を問わずに皆が切磋琢磨(せっさたくま)する世界ならば素晴らしい。だが覇権争いが絡む国際情勢はそうもいかない▼ロシアによるウクライナ侵攻について同志社大学法学部の村田晃嗣教授の解説を要約すると、経済的に弱体化しているロシアは大国としての地位を失う前に隣国へ力を示そうとこの侵攻を始めた。中国はロシアを支援しながらも、苦戦するロシアの失敗からサイバー戦力・核戦力強化の必要性を学ぶはず。民主主義国だが実質的には中国やロシアに近いインドの動向も気になる-と▼日本は各国の動きをどう見てどう動くべきか、考えさせられる。

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2022/5/14 土曜日

 

 弘前ねぷたまつりの合同運行が3年ぶりに行われることが決定した。津軽衆の一人として開催を喜びつつ、新型コロナウイルス下で祭りを成功させるためにも、主催側が示す感染防止策をしっかりと順守して楽しみたい▼「弘前藩庁御国日記」に合同運行の様子が初めて記されたのが1722年。そこから300年後の今年展開される「弘前ねぷた300年祭」も後世に誇れるものにしたい。市民の協力は不可欠だ▼「国日記」にねぷたが初登場した年、英国では議会議員を選出する総選挙が行われた。藩政時代のわが国で本格的な議会制が始まるのは約170年後の明治中期▼「彼ら(人民)が自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるや否や、人民は奴隷となり、無に帰してしまう」。ルソーが18世紀の「社会契約論」で指摘した課題が現代に通じることに驚く▼民主主義の危機が叫ばれる昨今。制度を修正し維持できるかは、われわれ市民の意識にかかっている。ねぷたのように誇れる社会を後世に引き渡そうではないか。

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2022/5/13 金曜日

 

 あの人懐こい笑顔はいずこへ─。突然すぎる訃報に言葉を失った。人気お笑いグループ「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんが11日、亡くなった。自殺とみられている▼1993年流行語大賞の大衆語部門で銀賞に輝いた「聞いてないよォ」をはじめ、「どうぞどうぞ」「くるりんぱ!」など数々のギャグで、お茶の間に笑いを届け続けた上島さん▼体当たりの芸風から元祖リアクション芸人とも言われ、その人柄ゆえのいじられキャラは芸人仲間からも愛された。特に後輩の面倒見が良いことは有名で、竜兵会の面々からは尊敬されていたという▼そんな上島さんにいったい何があったのかは知る由もないし、深く詮索するのも控えたい。ただ、芸人として成功し、役者としても一定の地位を築いているだけに自己評価に関しては相当ストイックだったのだろう▼心配なのは、上島さんを兄のように慕った仲間や、お茶の間の“竜ちゃん”ファンへの連鎖である。ショックを無理に隠そうとはせず、あの笑顔だけを思い浮かべよう。冥福を祈ります。合掌。

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2022/5/12 木曜日

 

 きょう12日は、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんだ「看護の日」。新型コロナウイルス禍で改めて看護師をはじめとする医療従事者の重要性を感じた人は少なくないだろう▼2年前、県看護協会の柾谷京子会長に現場が抱える不安や課題を聞いたことがある。インタビューに柾谷会長は、看護職は常に感染リスクにさらされるため、職場以外でも家族や周囲に気遣う生活を強いられていると指摘▼看護職への差別や偏見をなくし、職務に対する正当な評価を求めた。そして、県民が感染防止に努めることが医療従事者への何よりのエールになる、と▼感染拡大が始まって3年目。ワクチンの普及や検査体制の拡充もあり、何度も感染拡大の波を越えてきた。看護の日の制定趣旨は、高齢社会を支えるための看護の心やケアの心、助け合いの心を育むきっかけづくり▼つまり、他人を思いやり、助け合うことの大切さを広めようというもの。新型コロナ対策、少子高齢化問題の双方に共通する重要な精神だと感じる。

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