冬夏言

 

2017/11/21 火曜日

 

あっという間に一面雪景色になってしまった。慌ててダウンコートを引っ張り出し、天気の具合を見計らってガソリンスタンドに駆け込んだ。なんとかタイヤの交換を済ませることができた▼19日は津軽地方全域で最低気温が氷点下になり、外に出ると雪が10センチも積もっていた。翌日には雪が消えるだろうと安易に考えていたが20日早朝、窓の外には再び同じ光景が広がりあぜんとした。またこの季節がやってきてしまった▼車でこめ米ロードを走ると、しっかりと防寒した人たちが大型ダンプを手に汗を流す姿を何度も見掛けた▼車を駐車場に止め少し行くと、高齢の女性が一人で腰を折り曲げながら雪を片付けていた。「積もると大変だから」と30分置きに窓の外を見て、雪が5センチ積もると外に出るのだとか。夫が他界して以来、20年近く年金で独り暮らし。80歳を超えている▼除雪の業者はお金が掛かる。遠くに住む親戚の電話には気を使い「大丈夫だよ」と話す。黒電話を使い続ける女性は、スマートフォンでボランティア団体を調べることもできない。「まだ降るね」の言葉が心に響く。

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2017/11/20 月曜日

 

国際定期便天津線やエバー航空(台湾)の青森―台北定期チャーター便の就航、青森空港の訪日誘客支援空港の認定―。本県の外国人旅行客誘致に向けた環境は今、追い風にある▼黒石市が今年度、注力して取り組むインバウンド勉強会。飲食や宿泊、観光業者らが知識を学ぶ他、実際に旅行商品を企画・運営するなど、多岐にわたる内容で対応力を身に付けている▼この勉強会により、外国人旅行客からのニーズの高いフリーWi―Fiを導入した飲食店も。黒石商業高校生の協力による英語表記での商品案内づくりなども、多数の業者で進んでいる▼「日本というより黒石独特の文化が体験できた。黒石の文化に触れられることをもっとPRしては」とは、モニターツアーに参加した留学生の言葉。ある旅行エージェントは「温湯地区など、旅行商品の作り方によってはすごく良くなる」と話す▼今後一層の増加が見込まれる外国人旅行客。店舗ごとのインバウンド対応の他、外部からの声に耳を傾けたプロモーションなど、官民の連携活動がさらに増して、インバウンド対応を成功に導いてほしい。

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2017/11/19 日曜日

 

五所川原市金木町を“元祖”とし、昨冬は津軽各地で行われた地吹雪体験。今冬はさらに中泊、青森2市町の2団体が開催に名乗りを上げ、開催地は「津軽の七雪」にちなみ計7カ所に。さらに多彩な要素が加わった▼かんじきや角巻き姿で津軽の厳冬を体験する基本に加え、各会場で独自の取り組みも。中泊では絶景の岩木山を眺めながら地吹雪を体験し、雪上でメバル汁を堪能するコースを用意するという▼実施するのは中泊メバル料理推進協議会。鈴木メバルー事務局長らは「メバル膳」をはじめ、町のご当地グルメを次々と手掛けている。町民にはおなじみのメバル汁。寒い中で熱々を食べれば絶品だろうが、これを契機に“進化”するのではと少し期待▼青森では海風が強い浅虫地区で実施する。温泉地に雪は最高の組み合わせ。冷え切った体を温泉で温めれば、心地よい疲れと充実感に浸れそうだ。夕飯時には新鮮な海産物で一杯▼地吹雪体験を行う地域は今後も増やしていく方針という。津軽では弘前市周辺が空白地。雄大な岩木山の麓で新雪、豪雪を体験するのも面白いのでは?

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2017/11/18 土曜日

 

「弘前公園は紅葉もきれいなんだね」。先日、県外に住む友人が電話の向こうでこう話した。弘前公園が全国放送のテレビ番組で中継されたという。紅葉の名所として全国に紹介されたことが誇らしく、思わず「そうなのさ。秋にも来て」と声が弾んだ▼今年は紅葉の進みが例年より早い。園内は多くの木々が葉を落とし、冬の訪れを感じさせる。会社が弘前公園の近くなので毎日のように歩いているが、秋の色を少しでも長く楽しみたくて、休日の16日にも足を運んだ▼根上がりイチョウはすっかり葉が落ちたが、近くにあるもう1本のイチョウはまだ見頃。なかなかの大木で、見上げれば黄色と青空とのコントラストが絶妙。落ち葉のじゅうたんも見事だった▼今年は紅葉の時期に園内で多くの外国人を見掛けた。国内にとどまらず国外の旅行客にも、秋の弘前公園が魅力ある場所として認知されてきたのだろう▼さて冬の弘前公園は今後、観光地としての魅力を高めることができるだろうか。リンゴアートのような斬新な企画や、埋もれている弘前の良さを発見することで誘客につなげたい。

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2017/11/17 金曜日

 

「あ、ほら見て。膨らんでるよ」―。弘前公園の下乗橋から指さす観光客の視線の先には、明らかに盛り上がった弘前城本丸石垣。そんなせりふをこれまで何度となく耳にした▼なぜ、石垣を解体しなければならないのか。その答えは明白。このまま、放置すると石垣が崩れてしまう恐れがあるからだ。そのため、天守を本丸内側に移動させた▼だが、何が原因で石垣がはらんでいるのかは、いまひとつ判然としていなかった。石垣解体が順調に進む中、要因の一つとされる事実が先日、明らかになった▼東面石垣の北側で、元禄期(江戸時代)のものと推定される排水機構が確認されたが、明治時代以降に埋め立てられ、機能を失っていた。石垣を保つ上で水との関わりは重要だ。石垣の間から水は自然に抜ける。だが、水をため込んだ土は膨張し、内側から石垣を圧迫。それを防ぐためにも、人為的に水の通り道が必要となるのだ▼市では石垣積み直しに際し、排水機構の機能を復活させる方向だという。解体とともに浮かび上がる先人の足跡。次は何が出てくるのか。“玉手箱”のような驚きを。

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