冬夏言

 

2018/1/16 火曜日

 

先日の小欄で同僚がおみくじを話題にした。人生初めて「凶」を引き落ち込んだが、「おみくじは、その内容を今後の生活指針としていくことが何よりも大切」と“達観”した心境をつづった▼何事にも影響を受けやすい冬夏言子。試しにとおみくじを引いてみた。結果は「末吉」。「願望は遂(つい)に成就するが、急ぐことはかえってよくない。ゆっくり物事をするとよい」。いいのか、そうでないのか、よく分からないあたりが「末吉」かと、勝手に納得した次第▼冬夏言子の「末吉」のように、よく分からなかったのが、不祥事が続いた大相撲の初場所。満員札止めの初日、八角理事長はあいさつで元横綱の傷害事件、立行司のセクハラ問題など不祥事には触れなかった▼信頼回復には急がず、ゆっくり物事をすべき―と思ったわけではなかろうに。初日札止め、前売り券も15日間完売というありがたいファンを思えば、不祥事の謝罪があってしかるべきだった▼だが、「凶」を引きながら前向きだった同僚に倣えば、ここはポジティブさも必要か。大相撲に「末吉」以上の御利益がありますように。

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2018/1/15 月曜日

 

きょうは小正月。正月に忙しかった女性たちがくつろぐ日でもあることから「女正月」ともいわれる。この日は一年の健康を願いあずき粥(がゆ)を食べる習慣や、豊作祈願として木の枝に小さな餅を付けて飾る「まゆ玉作り」を行う地域もある▼津軽地方の代表的な郷土料理「けの汁」も元は小正月の行事食。米が貴重だった昔、野菜や山菜を米に見立てて細かく切って食べたのが始まりという。作り置きができ、嫁いだ女性が実家に戻って休むための料理でもあった▼具材は大根、ニンジン、ゴボウ、フキ、ワラビに豆腐、油揚げなど。これらを刻んで煮込んだもので、味付けは家庭や地域によってみそ味としょうゆ味に分かれる。体にやさしく滋味な一品だ▼わが家ではけの汁を作って食べる習慣がなく、親戚や知人から頂いた時に味わう程度。年を重ねるにつれて好物となり、飲食店で注文することが増えた▼具材を準備する手間を考えると腰が重かったが、今はけの汁用に刻んだ野菜を袋詰めしたものも売っている。昔の女性たちの苦労に思いをはせながら、今年こそレパートリーに加えたい。

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2018/1/14 日曜日

JR信越線の普通列車が、大雪の影響により約15時間立ち往生したニュースを見ながら、センター試験当日は県内各地に交通の乱れが起きないように願った人は多かったことだろう▼乗客約430人が閉じ込められたまま、列車は走行不能に。雪に慣れている新潟県で、予想外の大雪が短時間で降り積もったことによるものだ。JR東日本新潟支社は謝罪したが、中にいた乗客から「JRを責めないでほしい」といった声がSNSで発信され、拡散された▼除雪の応援が到着するまで、運転手が1人で乗客に対応し、暗闇の中でたった1人除雪作業を続けていた様子などがツイッターに上げられ、「感謝しかない」「長期休みもらってほしい」といった励ましの言葉もあった▼入念に準備したつもりでも、想定外の事態が起きることはある。それは試験も同じだが、努力は無駄にならず、どこかで報われることがあるのも同じだと思いたい▼センター試験は14日で終了。受験生は次の関門突破に向け、気持ちも新たに頑張ってほしい。雪国の受験生たちに、素晴らしい春が来ますように。

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2018/1/13 土曜日

 

本格的な受験シーズンの到来を告げる大学入試センター試験が13、14日に行われる。3月までは私立大学や国公立大学の個別入試、高校入試などが続き、受験生にとっては正念場となる▼受験は人生で最初に迎える関門の一つ。明確な将来のビジョンを描けていなくても、自分自身で進学先を選ばなければならない。まさしく人生を切り開く第一歩となる▼大阪大学で昨年行われた入試に採点ミスがあり、誤って30人が不合格になっていた。大学は全員を追加合格とし、希望者は4月からの入学、他大学からの編入などが可能となるが、貴重な1年を奪われたと感じる人もいるはずだ▼若者の将来に大きな影響を与える入試であってはならないミス。大学側は「教員の思い込み」と弁明したが、外部からの指摘に適切に対応していなかったことにもあきれる▼この時期、コンビニやスーパーでは、受験生を応援するお菓子などが目立つ。合否は本人の努力と実力次第だが、験を担ぐことで本来の力を発揮できることもある。最後の最後まであがき、できることは何でもやる覚悟で臨んでほしい。

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2018/1/12 金曜日

 

落語の演目「三方一両損」「大工調べ」「らくだ」に共通することはと聞けば、噺(はなし)好きならピンとくるだろう▼どれも長屋の住人が登場する長屋噺。思い付くものでも「粗忽長屋」「長屋の花見」「おばけ長屋」と、落語の中で一番と言われるジャンルなのも納得である▼熊さん、八つぁん、与太郎、ご隠居らが繰り広げるのは人情味あふれる庶民の物語。人間関係が希薄な現代に、互いの距離が近い生活空間で生まれた「喜怒哀楽」が笑いとなり、今にまで語り継がれているのは小気味よい▼城下町弘前にも古き良き「もの」を残そうという精神が受け継がれている。制作を開始したと報じた弘前城雪燈籠まつりの大雪像は、弘前市役所本庁舎が題材。初期から晩年まで市内に8作残る前川國男建築の一つである▼他にも藩政時代の住宅や明治・大正期の洋館昭和初期の商店など市は40件を「趣のある建物」と指定して発信している。高層建築でなくとも、伝統的な建物の中に近代的な機能を維持しながら残すことで、持続的な都市発展は可能だろう。何より弘前の価値を守ることにつながるはずだ。

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