冬夏言

 

2017/1/20 金曜日

 

20日は二十四節気の大寒。暦の上では最も寒さが厳しい時期とされる。週の初めまで続いた寒さは一段落した感があるが、雪は多く春はまだ先▼この時期の水は雑菌が少ないとされ、その水を利用してみそや酒など食べ物の仕込みが行われる。ふんどし一枚で川や海に入る寒修行が行われるのもこの時期。体を極限に追い込み、強い精神を養うことが目的とされる▼寒さに縮こまってしまいそうだが、だからこそ何かを始めたり、心身を鍛えたりするにはいい時期と捉えることもできそうだ。世の中的にも20日からスタートすることが多い▼通常国会はきょう召集。6月18日までの150日間、予算案や天皇陛下の退位に関する法案などが審議される。安倍晋三首相の施政方針演説に注目したい。米国ではドナルド・トランプ氏の大統領就任式が20日(日本時間21日未明)行われる▼批判の多いトランプ氏だが、ツイッターで一言つぶやけば米国への投資を表明する企業が続々と出てくるというから不思議だ。自由奔放な発言も実は同氏の作戦のうち? 就任演説では何を“仕込む”のだろうか。

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2017/1/19 木曜日

 

東京で古里の食材に出合う機会はさほど多いわけではない。旬のものならなおさらだ。単身赴任の身、古里の味はやはり恋しい。だから、どこそこで何々を販売する―という情報があれば居ても立ってもいられなくなる▼先日は都内のある駅で大鰐町の物産が販売された。販売期間の初日に赴く予定だったが都合が付かず、行けたのは数日後。しかも夜になってから▼狙いは「大鰐温泉もやし」。あの「シャキシャキ感」がたまらない、今が旬の冬野菜である。販売コーナーに着くや否や大声で注文すると、返ってきたのは「あらま、売り切れでまったよ」という非情の津軽弁▼茫然(ぼうぜん)自失。やむを得ず帰ろうとすると「わんつか待ぢへ。あらま、段ボールの底さ1束残ってらじゃ」と売り子さん。「せっかぐ来たはんで」とリンゴも付けてくれた▼かつてから顔見知りの方々。おそらく、事情があって残しておいた1束を厚意で譲ってくれたに違いない。人情をありがたく思い、その夜は定番「大鰐温泉もやし炒め」。味付けが濃過ぎたからか、食感の良さからか。やたら酒が進む夜だった。

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2017/1/18 水曜日

 

厳しい寒さが続き、早くも春が待ち遠しい気持ちになっている。穏やかな年末年始が一転し、本格的な冬到来で雪片づけに追われる日々に何となく気がめいっている市民も多いのではないだろうか▼北陸地方の背丈を超す大雪には比べようもないほどの雪ではあるが、それでも雪片づけの重労働はやはり身体にこたえる。普段雪のない地方にも降っている報道を見ると、大変な思いをされていると感じる▼わが家では3年前に井戸を掘り、その水を流して雪を溶かしているが、全く雪片づけしなくてもいいわけではなく、それなりに片づけてはいる。毎朝早く起きては外を見る習慣からは抜けきれない▼雪国に暮らす者にとって雪がないと困るのも事実。それ相応に降ってほしいが少ないにこしたことはないとも思う。宿命とはいえ何とも悩ましいことでもある▼あさっては二十四節気の一つ「大寒」。2月は4日が「立春」、そして18日は「雨水」となり春が一気に近づく。1カ月も先のことを今から考えるのもどうかと思うが、雪片づけから解放されることが現在の願いとなっているきょうこの頃だ。

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2017/1/17 火曜日

 

朝起きて、テレビ画面が映し出す光景に絶句した。無残に横倒しとなった高速道路の高架やビル、上がる火の手―。わが目を疑った▼1995年1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災は起きた。知識としては持っていたが、直下型地震の恐ろしさを痛感させられた。発生があと30分~1時間遅かったら、火災被害は倍増していたはず▼この惨事を機に学生を中心としたボランティア活動が活発化、日本のボランティア元年と言われた。同年12月には1月17日を「防災とボランティアの日」と定めることを閣議決定、翌年に施行された▼こうしたボランティア精神は2011年の東日本大震災、昨年の熊本地震などに受け継がれ、被災地ネットワークとして機能している。併せて対応遅れが批判された行政に、防災マニュアルの精細化を急がせる原動力となった▼国民にも被害を最小限に抑える備えが不可欠。日頃から避難所、経路の確認や防災用品の常備を心掛けたい。非常食は賞味期限があるため、1月17日はもちろん東日本大震災の3月11日、防災の日の9月1日ぐらいは点検の日にしたい。

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2017/1/16 月曜日

 

日本列島は「数年に一度」の強い寒気が居座り、強い冬型の気圧配置が続く。青森市の酸ケ湯では2メートルを超える積雪を観測したほどで、大雪や吹雪、暴風、交通障害を警戒する日々だ▼数日前、雪にタイヤをとられて身動きがとれなくなった車を見掛けた。車に積んでいたスコップを手に、後続車の運転手たちと数人でこの車を押し出した。誰もが急いでいたが、雪国では「困った時はお互いさま」の精神が根付いている▼この大雪の影響は大学入試センター試験にも。過去10年で最も多い12会場(京都など5府県)が試験開始時刻を1時間繰り下げる事態となった▼北海道旭川市では、列車の自動列車停止装置の故障表示が出るトラブルが発生し、JR北海道が乗車予定だった受験生7人をタクシーで試験会場に送り届ける対応で受験生を“応援”した▼雪が降ると、人の気配りや優しさが垣間見える。とはいえ、連日の大雪で体力は消耗、雪国の過酷さを実感する。今は雪は豊年の瑞(しるし)と信じて雪片付けに励むのみ。ご近所同士「きょうも頑張るがぁ」とねぎらい合いながら、暖かい春を待とう。

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