冬夏言

 

2020/4/10 金曜日

 

陸奥新報は1946年の創刊以来、弘前さくらまつりに合わせて毎年、祭りの準備段階から閉幕まで、弘前公園の桜の咲きぶりや園内の活況を大々的かつ、つぶさに伝え続けてきました▼郷土の宝である弘前の桜。薄桃色に染まる園内を臨む場所に本社を構える弊社として、国内外の人を魅了してやまない古里の桜を報道することは誇りでもあります▼新型コロナウイルスの感染は県内でも拡大しており、まだ感染者が確認されていない弘前市でも今後、発生する可能性が高い状況にあります。感染者を出さず、また増やさないため、今年の弘前さくらまつりは中止、弘前公園も閉鎖になります▼例年通りの報道をした場合、多くの人を呼び込むことにつながり、人命に関わる事態が生じる危険性があります。郷土に根差した地元紙が、その可能性を無視することはできません。断腸の思いで、弊紙の誉れである桜の報道を諦めました▼「陸奥新報が桜を載せない」。これこそが弊社の打ち出せる最大のメッセージです。強い危機感を持ち、どうか命を守る行動を取ってください。

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2020/4/9 木曜日

 

さだまさしさんが歌う「案山子」に〈元気でいるか 街には慣れたか 友達出来たか 寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る〉という歌詞がある。都会に出た身内に宛てたさださんらしい優しさがにじむ歌だ▼〈今度いつ帰る〉には「つらかったら古里に帰っておいで」とのメッセージが込められていると解釈している。それが家族の情というものだからだ▼ところがこのコロナ禍である。東京の友人が「こちらは大変だから、親に一度帰ろうかなと言ったら、帰って来なくていいと言われたよ」と苦笑していた▼緊急事態宣言が出た首都東京。宣言による外出自粛要請には帰省も含まれるらしい。感染拡大を防ぐため、「帰りたいけど帰れない」「帰ってほしいが今は帰ってくれるな」―。そんな家族の複雑な思いが交錯する▼「もしかしたら年内は帰れないかもしれない…」。友人の弱々しい言葉が、都会の「コロナ疲れ」を象徴しているかのようだった。誰もがかつて経験したことのないコロナ禍の緊急事態宣言。〈元気でいるか…寂しかないか〉と、せめて連絡だけは「密」にしたい。

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2020/4/8 水曜日

 

最近、新聞を手に取ると薄っぺらなことにお気付きだろうか? そう。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、イベントは軒並み中止に追い込まれ、地域の催し物記事も皆無に近い状態▼弊社主催事業も例外ではない。3月に予定した県ちびっこ手踊り王座決定戦は中止、5月の桜花グランプリ争奪津軽五大民謡全国大会に加え、7日には6月の津軽路ロマン国際ツーデーマーチの中止も決めた。影響は囲碁・将棋大会や俳句大会にも▼“コロナ禍”の最たるものは、弘前さくらまつりの中止。桜の時期に、弘前公園を閉鎖する異例の事態は市民を失意の底に突き落とし、全国の「桜の弘前ファン」に衝撃波となって伝わった▼祭り中止の発表後、弊紙は花見客集めにならないよう注意喚起しつつ、写真をふんだんに掲載した紙面で日本一の桜を楽しんでもらう方針を固めていたが、公園閉鎖でそれも霧散▼園内の桜紹介は不可能となり、本社社屋から目の前に見える外堀や弘前城植物園の桜も「美」という視点では報道を自粛せざるを得ない状況。1年で最も紙面が華やぐ春なのに…。不条理過ぎる。

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2020/4/7 火曜日

 

3月上旬、あなたは何をしていただろう日本はまだ東京五輪を夏に開催するとの見方を示していた。新型コロナウイルスは中国、韓国での感染拡大が注目され、アジアが警戒地域との見方を持つ人が多かった▼本県で新型ウイルスの感染者が初確認されたのは3月24日。県内で警戒感が一気に高まった。感染者は同9~15日のツアー旅行でスペインに渡航していた。その後に秋田県大館保健所管内で感染が確認された弘前大学医学部卒業生も同9~17日にスペイン、フランスを訪れていた▼当時の欧州は今ほどの緊張感に包まれておらず、状況が一変したのはその後のことだ。自分が移動したことで新型ウイルスを高齢家族に感染させ、失うことになった欧州の人の嘆きの声もSNS(インターネット交流サイト)で拡散された▼「自覚が足りない」と誰かを責めたくなる気持ちも分からないではないが、新型ウイルスの脅威を多くの人は正確に予測できなかった▼今の日本は3月上旬の欧州かもしれない。これからの行動を変えることは可能だ。あなたの大切な人を守る行動を心掛けてほしい。

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2020/4/6 月曜日

 

いよいよ本格的に花粉症の仲間入り―。3月下旬、夜中に猛烈な目のかゆみで起こされた。昨春までの症状は、目の充血や軽いかゆみがある程度。しかも毎年ではなく、花粉症という自覚はほとんどなかった▼ストレスが免疫のバランスを崩し、花粉症の原因になると聞いたことがある。今年は新型コロナウイルスの感染拡大で、毎日ストレスにさらされていることが影響しているのかもしれない▼喉もすっきりせず、マスクが必需品に。繰り返し使ってきたガーゼマスクが傷んできたこともあり、ハンカチを使って手作りに挑戦した。不器用なので、ひだを付けない簡単な方法だ▼手を着けるまではおっくうだったが、いざ作り始めると楽しい。寸法を測り、布を切り、ちくちくと手縫いする。ものづくりに集中する時間は静かで心地よく、完成した時はちょっとした達成感を味わった▼マスクが増えてほっとしたのと同時に「やればできる」と自信が湧いた。今度はひだを付けて作ってみよう―と欲も出てきた。不安の種を少しでも減らす方法を取り入れ、新型ウイルスを吹き飛ばしたい。

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