冬夏言

 

2018/7/19 木曜日

 

先日幕を閉じた県中学校体育大会。熱戦を伝えた本紙紙面で、1段見出しの「中里が初優勝」という軟式野球の記録が目に留まった。準決勝では下長を7―1、決勝では平賀西を6―2でそれぞれ下した▼スコアから見れば相手を寄せ付けない圧勝である。69回を数える県大会で初めて手にした栄冠。中学生たちの殊勲に地元も喜びに沸いたことだろう▼その地元にある県立中里高校。高校再編で「地域校」に指定されたものの、入学者減という厳しい現状にさらされている。今年度の入学者は17人。来年度の入学者が20人を下回ると募集停止の検討が行われるという▼きのうの本紙に同校生徒によるねぶた制作が進んでいるとの記事が載った。中泊町が協力した初の試みだそうだ。ねぶた制作という特色ある活動が入学者増につながれば―と、ささやかだが、強い思いがこもった取り組みだ▼子どもの減少を思えば、高校再編はあらがいようのないことではあろう。だが現状を憂いてばかりもいられまい。やれることはやってみる。中里高校のチャレンジが、打開のヒントにつながればと思う。

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2018/7/18 水曜日

 

サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は、フランスの20年ぶり2度目の優勝で閉幕した。深夜、明け方の試合が続き、やっと寝不足から解放されたという人も多いはずだ▼今大会から導入されたのが、試合を映像で確認、主審に助言するVAR(ビデオアシスタントレフェリー)。決勝でもフランスがVAR判定によるPKで勝ち越したことから、勝敗に大きな影響を与えたと報じられた▼現在、会場のスクリーンやテレビ中継では、あらゆる場面のリプレー映像がすぐに映し出される。観客や視聴者は審判の判定が正しいかどうかがすぐ分かり、誤審に対し一層厳しい目を向けられようになった▼VARによって誤審はもちろん、審判を欺く行為が減ることは間違いない。1986年メキシコ大会でマラドーナが決めた「神の手」のような伝説的なゴールが今後生まれることはないだろう▼4年に1度のW杯。誤審で勝敗が左右されるべきではないが、VARで試合が中断されると興ざめしてしまう面もある。サッカーの魅力が失われないよう、VARの運用では改善の余地がありそうだ。

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2018/7/17 火曜日

 

2016年から滝までの入山ルートを登山上級者向けとし、入り込み数が減少していた西目屋村の暗門の滝。村などの関係機関が今年から方針を転換し、沢に橋を渡すなど以前より入山しやすくした▼滝につながる旧歩道では、15年に落石によるとみられる事故が発生した。このため観光客らの安全性を重視し16年から規制を設けた経緯があるが、見事な景観が遠い存在になったことを残念に思っていた▼今回の方針転換に当たり、村は暗門周辺の危険箇所を調べるなど安心安全を第一とし、入山の際は通行届の提出やヘルメット、長靴の着用を勧めている。滝開きから3週間ほどたったが、幸いけが人はいないようだ▼一方鯵ケ沢町の「くろくまの滝」に向かう町道赤石渓流線は通行止めが続いている。土砂崩落を受け迂回(うかい)路を建設中で来夏の完成を目指す。滝に至る遊歩道も損壊が確認され、開通時期は未定だ▼くろくまの滝は「日本の滝百選」に選ばれ、落差85メートルと迫力満点。遊歩道の整備は安全性や町の財政問題もあり簡単にはいかないだろうが、雄大な自然を体感できる日が再び訪れてほしい。

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2018/7/16 月曜日

 

本紙で14日付から企画「創生への道 第4部農業」の掲載が始まった。企画では7回にわたり、リンゴやコメを中心とした生産現場の現状と抱える課題、立ち向かう関係者の姿を取り上げる▼少子高齢化の進展により、担い手不足や補助労働力不足が深刻化していると言われて久しい。人手不足は農業に限ったことではなく、他産業との人材確保競争は一層激しさを増している▼14日付の第1回は担い手・後継者不足をテーマとし、今年の春から後継者不在の園地を借り受けた「弘前シードル工房kimori」を運営する百姓堂本舗の取り組みを紹介した▼同社の高橋哲史代表取締役は「今まではリンゴ農家に生まれた人たちでリレーしてきたものが、もう成り立たなくなってきている」と後継者不足の厳しい現状を指摘。非農家出身者をリンゴ作りに取り込む必要性を訴える▼同社が借り受けた弘前市船沢地区で目指すのは「新たな人(非農家出身者)にリンゴ作りに入ってもらい、担い手として育てる」こと。まだ始まったばかりの取り組みが、大きく実を結び、県内に波及するか注目したい。

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2018/7/15 日曜日

 

「将来は世界で活躍するだけでなく、目標とされる選手になりたい」。10年前、本紙の特集取材でそう語ってくれた高校1年生のサッカー選手が夢をかなえ、日本の司令塔となって輝いた▼サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、本県出身者として初めて出場した柴崎岳選手(野辺地町出身、青森山田高出)。中盤で試合をコントロールし、卓越したパスセンスでゴールをアシストするなど決勝トーナメント進出に大きく貢献した▼今大会、平均年齢の高さや直前での監督交代劇などから予選敗退が濃厚ではないか―とささやかれていた日本代表だが、下馬評を覆す活躍を見せた。その中心となったのは彼といっても過言ではないだろう▼柴崎選手の活躍は県民にも大きな感動を与えた。13日には故郷で結果報告が行われ、大勢の町民やファンらが駆け付けて活躍をたたえた▼「一年一年、一試合一試合に向き合っていきたい」と新たな決意を示した柴崎選手。4年後、W杯の舞台となるカタールの地でも、日の丸を背負ってピッチに立ち、今大会以上に輝いてくれることを期待したい。

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