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| 10分置きに運行される100円バス。市民はもちろん、観光客の利用も想定される |
「新青森駅に降りた人も青森県内だけを見るわけではない」。秋田県大館市に本社を置く秋北バス(太田吉信社長)は5月、大鰐町に青森営業所を開設、本県での貸し切りバス事業を開始した。12月の東北新幹線全線開業をにらんだ動き。太田社長は進出に当たって「地元バス会社にとっては寝耳に水かもしれない」と前置きしつつ、広域観光に対する強い思いを口にした。
秋田、岩手両県にも拠点を持つ同社は北東北の情報を集約し、大手旅行代理店などに広域的な提案ができる―と自負。既に情報収集を兼ね、県内自治体や観光協会へのあいさつ回りを始めている。
その一方で「開業効果はそれほど長く続かないのでは」(小畑保彦経営管理部副部長)と、同社の将来予測はシビアだ。新青森駅開業に過大な期待は抱いていない。ただ2015年予定の新函館駅開業、近年目立つ航空路線の廃止などを念頭に、小畑副部長は「道内から北東北や本州、その逆など、今後も広域観光の需要はあるはず」と将来を見据えている。
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広域に手を広げる秋北バスに対し、津軽を中心に運行69年の歴史を持つ弘南バス(本社弘前市、山口健六社長)は地元に密着した商品が多い。路線バスや10分置きに走る100円バス、白神ライン直通バスなどは観光客の利用も想定され、同社も「開業効果でプラスアルファの利用が見込める」とみている。
ただバス路線は慣れない人には分かりにくい。工藤清乗合部長は「バス事業者は宣伝が苦手で…」と反省を込めつつ語り、開業までの課題の一つに効果的な情報発信を掲げる。
大々的な宣伝はJRの得意分野。JRの開業キャンペーン関連商品が高速バス事業に影響を与えるのでは、という懸念もある。工藤部長は「われわれは地元で地道なPRを続けるしかない」と地元密着姿勢を貫く考えだ。
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同社が現在PRに力を入れているのが新たな観光バス「太宰治と津軽鉄道の旅」号。開業日から連日運行予定で、新青森駅を出発、斜陽館や津軽鉄道乗車など奥津軽の人気スポットを回り、夕方にJR弘前駅に到着する。
提案したのは県中南地域県民局地域支援室の山谷良文室長。八戸開業時の新幹線乗客数などを調べて企画、弘前着を夕方にすることで同地への宿泊や翌日の交通機関の需要も取り込もうと工夫した。山谷室長は「開業に伴う中南地域の利益を最大化したい。せっかくのビジネスチャンス。弘南バスにもぜひ生かしてほしい」と地域の事業者に奮起を促す。
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開業日が12月4日に決定、県内では受け入れ準備が急がれる。第3部ではバスや私鉄、タクシーなど交通事業者の思惑、開業をにらんだ取り組みを取材し今後の課題を探る
(東北新幹線全線開業取材班)







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