’22参院選あおもり 迫る決戦

 

2022/5/29 日曜日

 

 6月22日の公示が有力視される参院選は、本県選挙区から現職と新人2人が立候補を予定し、田名部、斉藤両氏が戦いの中心となる見込み。選挙戦本番を間近に控えた両陣営の情勢を探った。

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立民・田名部陣営=上

 

総決起大会で支持者らと共にガンバロー三唱する田名部氏(右から3人目)=20日、八戸市

 「相手は新人候補ではない。自民党組織だ」。参院選本県選挙区(改選数1)に立憲民主党公認で出馬する党県連代表の現職田名部匡代氏(52)=社民党推薦=の周囲では、自民公認で出馬する県議の新人斉藤直飛人氏(46)=公明党推薦=との事実上の一騎打ちとなる見込みの今回選に向けこの言葉が常に飛び交う。
 6年前、新人として出馬し当時の自民現職を僅差で破った田名部氏にとって、今回の参院選は防衛戦。県内唯一の野党国会議員で、自民独占を避けるためにも議席の死守が命題だ。
 田名部氏は昨年12月、県内で最も早く出馬に名乗りを上げた。今年2月には、最大の支援団体・連合青森が推薦を決定。現職のため時間的制約はあるが、土日祝日に本県へ戻り、あいさつ回りや国政報告会で存在感をアピールしている。
 前回選は、公示3カ月前に県内の野党4党で統一候補の合意が図られ、盤石な態勢を整えられたことが大きく影響した。今回選においては、野党各党本部間での協議が難航。県内野党間の協議は行われているが、党本部の結論が出ないため身動きが取れずにいる。
 ただ、立民は本県を最重要区と位置付けており、「青森は最優先で候補者調整する」(党本部選対委員長・大西健介衆院議員)と表明。党本部間で合意形成できれば本県の野党連携が一気に進む可能性がある。
 県内の他の野党も「政策の一致点を探り、統一候補者の実現に向け協議を進めていく」(共産党県委員会・畑中孝之委員長)、「どういう(連携の)形であれ、一騎打ちという戦いにできれば野党共闘が図れるのでは」(社民党県連・今村修代表)と前向きな姿勢だ。
 相手候補の巨大な組織を前に、田名部氏にとっては非自民の団体や個人の支持を広げる戦いとなるが、本県の投票率は低調傾向。立民県連の田名部定男選対本部長は「参院選がいまひとつ盛り上がらない」と危機感を示し、選挙への関心向上を課題に挙げる。
 「一色に染まらない彩り豊かな青森へ」を掲げる田名部匡代氏。「厳しい選挙であることは間違いない」と気を引き締め、「選択肢があることと多様な思いが国政に届くことが、多くの人を幸せにすると信じている。(自民と違う)思いを届けるため、託された火を消すわけにはいかない」と再選を誓う。

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自民・斉藤陣営=下・完

2022/5/30 月曜日

 

総決起大会で支持者らと気勢を上げる斉藤氏(中央)=29日、八戸市

 自民党支持者の協力を得ながら、県内各地を奔走する斉藤直飛人氏(46)。29日は青森、弘前の2市に続き、八戸市に事務所を開設し、衆院本県1~3区の大票田である3市に拠点が整った。党内部の候補者調整が難航し、党員・党友投票で擁立が決まったのは2月。知名度がある立憲民主党の現職田名部匡代氏(52)が相手となれば、出遅れ感は否めないが、組織が追い上げを全力で後押しする。今月は党本部の茂木敏充幹事長、遠藤利明選対委員長が来県。遠藤氏は本県選挙区を「最高の最重点区」と明言し、支援を惜しまない考えを示した。県連内部には、今後もさらに党本部の幹部らが来県し、てこ入れを図るといった見方もある。
 昨秋の衆院選は組織力を生かし、候補者全員の当選を果たした自民だが、今回も同様に結束できるかは不透明だ。今年4月の弘前市長選では、現職と新人2人に自民市議の支持が分かれた。木村次郎衆院議員(自民)は現職への支援を明確にし、現職が当選を果たしたが、新人候補を支援した市議は「少なからずしこりは残るだろう」と参院選への影響を口にする。木村氏は結束を取り戻そうと、市議の自宅を訪ね歩くなどして、自身の選挙並みの結集を呼び掛ける。来月の五所川原市長選(12日告示、19日投開票)でも、自民県議で対応が分かれており、しこりを一切残さず参院選を迎えられるかは見通せずにいる。
 田名部氏のお膝元である八戸市には特有のお家事情がある。現在、同市を地盤とする国会議員は田名部氏と滝沢求参院議員(自民)、神田潤一衆院議員(同)の3人。「八戸に国会議員が3人いて、何で駄目なの?」。同市の自民関係者は市民にこう言われたことがあるという。県議の一人は衆院選では自民を支持してきたが、今回は昔からのつながりを重視し、田名部氏の支援に回る企業もいると明かす。
 今月29日に同市で開かれた斉藤氏の総決起大会。江渡聡徳自民県連会長と滝沢氏は田名部氏を大相撲の「横綱」に例えながら、出席者に対して斉藤氏への応援を求めた。斉藤氏は「受けたご恩は忘れない。返せる身分になったら、しっかり返す」と宣言。公示日とされる日まで1カ月を切り、残された期間で「金星」を目指す。

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