新型コロナに 負げらいね!

 

2021/1/1 金曜日

 

 新型コロナの感染拡大により、市民生活や経済活動は依然として大きな影響を受けている。こうした厳しい状況の中でも「新型コロナには負けない」と奮闘する津軽地方の個人や団体の思い、取り組みを紹介する。

∆ページの先頭へ

弘前・対馬慎太郎さん(26)=1

 

県内外に青森の絶景を発信している対馬さん
対馬さんが撮影した夏の岩木山頂上からの絶景

 「青森の絶景カメラマン」として県内の風景を発信している弘前市の対馬慎太郎さん(26)。昨年11月に自主制作した「美しい青森」と題したカレンダーは、県外からも引き合いが強く、コロナ禍で帰りたくても帰れない、旅行に来たくても来れない人たちへ、心に響く絶景を届けている。「落ち着いたら、その場所に行ってみたいと思ってもらえる写真を撮りたい」。その思いで各地の良さを切り取っている。
 対馬さんは岩木地区の出身。都内のIT企業に勤めていたが、新型コロナウイルスの拡大で今年3月から地元でリモートワークを行う傍ら、ITスキルや写真の技術も生かし、弘前市の観光施設などのホームページ作成やSNSでの情報発信のサポートなどを行っている。昨年、新型コロナの影響により、集団登拝の自粛要請など大幅な規模縮小となった岩木山のお山参詣では一般参拝者に代わり、岩木山神社公式カメラマンとして頂上から「ご来光」を捉え発信した。
 カメラを始めたきっかけは、インスタグラムで見た一眼レフで撮影された県内の風景。撮影者のグループ展に足を運び、風景写真の良さに心をつかまれた。それまでたくさんあった趣味がカメラ一辺倒になり、当時勤めていた地元観光施設では、夜中に雲海を撮影してから出勤するほど夢中になった。
 最も心に残っている絶景は、2019年夏の深夜、ペルセウス座流星群を見ようと登った岩木山頂から撮影した一枚。流星群は見れなかったが、輝く弘前の街並みを見守るような岩木山からの景色だった。「感動した。どれだけ写真を撮っていても飽きなかった」と振り返る。こん身の一枚は「FUN FIND東北×東京カメラ部フォトコンテスト優秀賞(2019)」を獲得した。
 昨年11月には、ここ3年かけて撮影した写真から厳選した「美しい青森」カレンダー」を発売。「映え」を狙い過ぎない、どこか「静」を感じさせる青森の四季が並ぶ。
 最初は地元のイベントでの販売を目指していたが、コロナ禍で中止に。それでも、SNSやメディアでじわじわと人気となり、市内の嶽温泉山のホテルと津軽藩ねぷた村に加え、青森市の県観光物産館アスパムでも販売され、八戸市などにも取扱店が増えている。
 購入者からは「こんな時期だから無理だけれど(青森に)帰りたくなった」といったメッセージを寄せられ、本県出身者が古里を友人に知ってもらおうとまとめて注文してくれるなど「じかにコメントや反応を頂くと本当に作って良かったと思う」と話す。
 今後は県内全市町村の絶景を集めるプランを計画。「『青森の絶景カメラマン』を名乗るからには、青森県を全部知りたいし知ってもらいたい。その気持ちはどんどん強くなっている」

∆ページの先頭へ

田舎館・田さ恋いむら=2

2021/1/3 日曜日

 

小野オーナー手作りのドライブスルースペース。「急いで1日で仕上げた」と話す

 飲食業は、コロナ禍で最も影響を受けた業種の一つ。田舎館村の食堂・直売所複合施設「田さ恋いむら」(小野康高オーナー)も感染拡大の影響で食堂内の利用客が減ったため、ドライブスルーコーナーを設置し、テークアウトメニューを作るなど、素早く状況に対応し、昨年を乗り切った。今後も持ち帰りやすいスイーツやデザート商品を増やすなど、さまざまな取り組みで、生き残りを図る。
 田さ恋いむらは、同じ敷地内でカー用品販売会社YOUYOUを経営していた小野オーナーが2017年に当時の経営者から事業を引き継いだ。店内を改装し、野菜直売所から現在の食堂、パンなどの軽食販売、直売所の複合店舗として人気を集めている。
 新型コロナが全国で猛威を振るい始めた4月ごろ、出店を予定していた県内のイベントが軒並み中止となり、食堂を開けてもなかなか人が入らず、店内に他の客がいると帰る人も見られるようになったという。小野オーナーは当時を振り返り「お客さんがお客さんを呼ぶはずが、この時期からお客さん同士が同じ空間にいるのを避けるようになった。普通なら見ない光景だった」と話す。
 入店を控える人が出てきたため、早急に手を打つべきと考えた小野オーナー。広い敷地を活用し、調理場の窓を改装して車に乗ったまま注文、料理を受け取れるドライブスルーを自ら手作りで完成させた。テークアウトのメニューには食堂では提供していないオリジナル弁当のほか、フルーツサンドといった人気の軽食やスイーツを加えた。
 こうした取り組みで、軽食やデザートを求める人が増え、来店者も戻りつつあったが、10月に弘前保健所管内で新型コロナ感染者が出たことが報じられると、感染の危険を身近に感じる人が増えたのか、客足はさらに遠のいたという。厳しい状況ではあったが「同じくらいの時期からYOUYOUにタイヤ交換の受注が入ってきた。私の場合は(YOUYOUと田さ恋いむらの)需要の時期の違いにより、落ち込んだ食堂の運営をカー用品販売で支えることができた」と振り返る。
 田さ恋いむらでは、SNSを活用した情報発信なども積極的に行っている。「待っていてもお客さんは来ない。大事なのは、世の中の流れを見て、できることはすること」と話す小野オーナー。1月中旬にはテークアウトを意識したスイーツの新商品も販売予定で、来店者の流れを取り戻そうと懸命に動き続けている。「一番いいのは食堂に人が戻ることだが、いつになるかは分からない。その時まで、このコロナ禍を乗り越えるために頑張りたい」と力を込めた。

∆ページの先頭へ

Page: 1 2 3 4 5

当サイトでは一部、Adobe Flash・PDFファイルを使用しております。閲覧にはAdobe Flash Player・Adobe Acrobat Readerが必要です。最新のプラグインはアドビ社のサイトより無料でダウンロード可能です。

  • Adobe Flash Player ダウンロードセンター
  • Adobe - Adobe Reader ダウンロード