ぶらり津軽の温泉巡り

 

光風温泉(つがる)=13

2020/3/11 水曜日

 

とにかく熱く、そして上質な湯。長くぽかぽかが続く。奥には恵比須様の絵が…
右の建物が自動車整備工場。意外な立地と、素朴なたたずまいは温泉愛好家にはたまらない

 つがる市森田地区の一角にある自転車店。隣は自動車整備工場。さらにその隣の建物には「光風温泉」の文字が…。工場敷地内に温泉? 愛好家の間では「意外な場所にある名湯」として有名だが、派手な看板もない素朴な外観で、うっかりしていると見逃しそうだ。
 いつも来客を出迎える葛西定夫さん(95)によると、湯治が好きな葛西さんが35年ほど前に自家用として温泉を採掘。その後、地元住民に入ってもらおうと営業を始めたとか。
 浴室に入ると、なみなみとあふれる湯に滑りそうに。熱くてかなり気持ち良さそう。漬かると、とにかく温度が高く、体に染み込んで汗がだらだらと流れてくる。葛西さんいわく、上質なことで知られる高増温泉(板柳町)に湯質が似ているというが、こちらはからっとする熱さが特徴。とにかく心地よく、口に含むとほのかな塩気が。
 湯船に漬かっていると、先客から「熱いだろ?」と言わんばかりのジェスチャーがあり、思わず笑顔に。「ここに来れば友達ができるよ」と別の常連客。主に地元住民で早朝や夜でもにぎわい、その様子を、一面オレンジの壁に描かれた恵比須様の絵が見ているよう。どこまでも個性的な湯だ。
 だんらんを楽しみ、外に出た。長く火照る体には、冷たい風が気持ち良かった 

 

 ▽メモ
 住所はつがる市森田町下相野野田73の3。入浴料は300円、小学生以下は無料。営業時間は午前5時~午後9時(冬季は午前6時~午後8時)。毎月第1・3月曜日は休み。電話0173―42―1496。

 

 

葛西定夫
さん

源泉掛け流しのお湯で、熱い時は50度ぐらいにはなるね。長くぽかぽかが続く。頻尿が治った人もいるぐらい、健康に良い湯だ。俺もこの年(95歳)まで元気なのは、湯質のおかげじゃないかな。
 一回入れば、その日は何回再入浴してもお金はもらわないよ。別に、もうけるために営業しているわけじゃないからね。
 そうそう、一族で経営している隣の自動車整備工場で車検をした人らには入浴券をプレゼントしているよ。

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花禅の庄(黒石)=12

2020/3/10 火曜日

 

十和田石と青森ヒバの大浴場は落ち着いた雰囲気を醸し出す。窓の外には露天風呂が続く
津軽・花詠みの宿「花禅の庄」の外観

 黒石温泉郷の一つ、落合温泉「花禅の庄」は、四季折々の風景を楽しむことができる掛け流しの露天風呂と、青森ヒバを使い落ち着いた雰囲気を醸し出す内風呂の大浴場があり、宿泊客だけでなく、日帰り入浴で訪れる人も多い温泉旅館だ。
 落合温泉の源泉は黒石市袋字平山にある1号泉、2号泉の混合泉。泉質は単純温泉(低張性中性高温泉)で、無色透明。肌に優しく、美肌効果が期待できる。効能は神経痛、関節痛、慢性消化器疾患、冷え性など。
 同館は磁気活水装置を使用しており、他の落合温泉と比べて肌へのさらなる保水効果が期待される。温泉の温度は40~42度で、短時間の入浴でも湯冷めしにくいと利用客から好評だ。
 床は水にぬれても滑りにくくマイナスイオン効果のある十和田石、内風呂の壁や天井などには青森ヒバを使い、リラックスできる空間が広がる。入浴時間は、宿泊客が午前5時半~9時と午後3時~11時半、日帰り客は午前11時~午後3時に分け、一人ひとりにくつろいでもらうよう心を配る。
 事前に連絡をすれば、日帰り入浴の際に昼食を取ることができるほか、1階ラウンジで庭園を見ながら休憩することもできる。客室は和室が全18部屋あり、桜やねぷた祭り、黒石よされ、紅葉など観光シーズンは多くの旅行客が訪れている。

 

 ▽メモ
 住所は黒石市袋字富山64の2。入浴料は大人(中学生以上)700円、2歳児~小学生350円、乳幼児は無料。月、火曜日はおおむね休館する。電話0172―54―8226。

 

おかみ・石澤照代さん

 「花禅の庄」には、野に咲く花のような優しさと、畳のぬくもりのある温かいおもてなしの宿という意味を込めている。季節の旬の食材やおいしいものだけでなく、四季折々の景色を楽しむことができる。
 温泉は入ると冬場でもなかなか湯冷めしないと利用客にも好評で、毎週のように訪れる愛好者もいる。
 ぜひ一度来ていただいて、それぞれのペースでゆったり漬かって楽しんでもらいたい。

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あすなろ温泉(板柳)=11

2020/3/3 火曜日

 

体が非常によく温まると評判の温泉
町郊外にありながら、地区内外の温泉好きから注目を集める「あすなろ温泉」

 浴槽に入った途端、鼻をくすぐる油のにおい。変わり種のお湯だが、相当に上質だ。温泉好きには「三大・油の香りがする温泉」の一つとして知られているとか。板柳町の「あすなろ温泉」である。
 温泉ブームを受け、ボーリングされたのが30年ほど前。店舗関係者は、黒いどろっとした源泉が湧いた時の喜びを今も鮮明に覚えている。開業以降、大規模な改修は行わず、町郊外に位置しながらも、地区内外の熱烈なファンに親しまれ続けている。全国の温泉マニアが集まり、オフ(ロ)会をすることもあるという。
 温度の高い湯はやや茶色ながら透き通っており、ほのかにとろみがある。中に入れば一層強く漂う油の香り。少し好みは分かれそうだが、つるつるの湯質と相まって体に染み込む感じが強く、意外にもリラックスできる。上がっても長い間温かさが持続している。他に類を見ない熱の湯だ。
 「本業・温泉マニア」という奈良県の会社経営阪田延昭さん(52)は20年ほど前から、年に2回程度訪れている。感想を伺うと一言。「日本全国の温泉に行ったけど、ここは“油の聖地”や」。一風変わったお湯、上質なお湯を求める人には、本当にお薦めできる。

 

 ▽メモ
 住所は板柳町掛落林字前田140の1。入浴料は中学生以上350円、小学生150円、未就学児は無料。家族風呂は1時間で4人まで1200円、5人からは1人1000円。営業時間は午前7時から午後10時まで。JR板柳駅から車で10分程度。元日以外は無休。電話0172―73―2641。

 

おかみ・芦田梅子さん

 開業から約30年。変わらない湯がお客さまから評判を得ています。お湯は掛け流しですが、源泉のままだと63度ほどと熱すぎるので、加水などして入浴しやすくしています。
 より源泉に近いお湯を楽しみたい方は家族風呂・宿泊プランのご利用を。泊まりではお湯を入れ、程よい温度に冷めるまで待って入るという、源泉100%にこだわる“通”の方も。
 併設している整体も好評です。

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ウェスパ椿山 展望温泉(深浦)=10

2020/2/22 土曜日

 

開閉式の窓を全開にした時の展望温泉。ダイナミックな景色を楽しみながら入浴できる
洋風の建物が魅力の展望温泉

 深浦町の複合型リゾート施設「ウェスパ椿山」敷地の西端に1995年7月にオープンした。もともと近くの海辺から自然に湧き出ていた温泉水を引き込み、温泉施設とした。椿山敷地内コテージ宿泊客はもちろん、観光客や漁師ら地元住民も集う、人気の温泉だ。
 その一番の魅力は、間近に望むことができる海だろう。好天時には、青空と潮の満ち引きに加え、ドラマチックに水平線に沈む夕日、季節によっては夜に操業する漁船のいさり火を眺めながら、ゆったり湯に漬かることができる。風が強くない限りは窓が全開となり、海の景色を眺めながら「露天風呂」気分を味わうことができる。
 泉質は「ナトリウム―塩化物強塩泉」で、体が浮くほど塩分濃度が高い。神経痛や筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性皮膚病、慢性婦人病などに効能がある。入浴後は近くのレストラン「カミリア」で新鮮な海の幸・山の幸を楽しむのも一興だ。入浴料金は大人500円、小人(6~11歳)300円、幼児(2~5歳)200円。コテージ宿泊者は無料。年中無休。

 

 ▽メモ
 東北自動車道大鰐弘前インターチェンジ(IC)から車で約1時間40分。JR五能線は「リゾートしらかみ」で弘前駅から約2時間半、「ウェスパ椿山駅」で下車する。施設内移動は無料送迎あり。住所は深浦町舮作鍋石226の1。営業時間は3月まで午前7時~同10時、午後2時~同9時。4~10月は午前6時~午後10時。電話0173―75―2261。

佐藤操
ふかうら開発ウェスパ椿山事業部次長

 源泉掛け流しの天然温泉と、開閉式の窓が開いた時の開放感が自慢の展望温泉です。夕日が沈む時間帯が人気ですが、季節によっては水平線に浮かぶいさり火を眺めながらの入浴が楽しめます。
 宿泊施設のコテージにも温泉が引かれているので、宿泊中はいつでも温泉が楽しめますが、日帰りにも宿泊にも、こちらの展望温泉はぜひ利用していただきたいですね。

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からんころん温泉(平川)=9

2020/2/21 金曜日

 

からんころん温泉の大浴場。晴れた日には大窓から岩木山を一望できる
からんころん温泉の外観

 田園に囲まれ、大浴場と露天風呂から岩木山を一望することができる平川市の「からんころん温泉」。高いアルカリ性の泉質で美白効果もあり、肌に優しく子どもからお年寄りまで安心して入ることができる掛け流し温泉だ。
 泉質はアルカリ性単純温泉。pH値が8・7と非常に高く、肌の角質を分解することでつるつるになり、くすみも取れ美肌効果があるとされる。効能は筋肉痛、神経痛、関節痛など。
 屋内には大浴場とサウナが設けられ、浴場は熱めの湯(43度前後)とぬるめの湯(41度前後)に分かれている。屋外には露天風呂と寝湯「ねそべーる」があり、屋根が掛けられているため、冬場でも楽しめる。天気が良い時には屋内の大浴場からも岩木山を一望できるほか、春には庭にある桜が花開き、温泉に漬かりながら花見を楽しむことができる。
 トイレ付き完全個室の家族風呂が5室あり、信楽焼の浴槽はパイン、イチゴ、笹など部屋ごとに違う形で、子どもから大人まで楽しめる。
 館内には小上がりやソファで休憩できるロビー、食事処「たぬき」を設けている。団体客(50人ほど)や宴会向けの休憩・食事処「あかしあ」のほか、大部屋2室、小部屋2室の民宿「ひまわり」を併設している。

 

 ▽メモ
 住所は平川市館山板橋19の1。日帰り入浴は午前5時~午後10時で、大人400円(午前5~8時は350円)、小学生200円(小学生未満は無料)。家族風呂は90分1860~2160円。年中無休(年1度の点検日を除く)。電話0172―44―4210。

 

町田晴美
専務取締役

 周りを田んぼに囲まれ、遮るものがない当館では露天風呂だけでなく大浴場から岩木山を見ることができます。春には桜と岩木山の風情ある景色を堪能してもらいたいです。
 温泉はアルカリ性の泉質なので赤ちゃんからお年寄りの方まで安心して入ることができます。肌がすべすべになると利用者からも好評です。温泉と風景を一緒にゆったり楽しんで、日ごろの疲れやストレスを解消してはいかがでしょうか。

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