台湾を巡る 青森-台北線7月就航

 

夜市で食べ歩き満喫=下・完

2019/9/11 水曜日

 

台北市で最大の夜市「士林夜市」。無数に並ぶ出店では、食べ歩きだけでなく買い物も充実しており、毎日が祭りのような活気だ

 世界四大博物館の一つに数えられる台北市の故宮博物院。蒋介石により中国大陸から運ばれた約70万点に及ぶ至宝を収蔵し、入れ替えながら約3万点を展示している。目玉は翡(ひ)翠(すい)で作られた「翠玉白菜」、宝石の一種(碧石)による「肉形石」で、通称は「白菜」と「角煮」。
 白菜は葉の層や芯がみずみずしく表現され、角煮は脂身、肉の色つやから本物と見まがうほど。大陸や日本を絡めた歴史に興味を引かれたが、日程上1時間半ほどの滞在で泣く泣く次の取材地へ。
 今回の旅では、県や弘前、平川両市と友好交流関係にある台南、台中両市も訪問。移動は新幹線で、外国人向けの3日間のフリーパスを利用した。
 かつて「首都」として発展し、台湾の京都とも称される台南市。オランダ統治時代の1653年に建造された城「赤崁樓」など、歴史的建造物や史跡が点在する古都で、台湾の原点に触れられる。
 台中市の高美湿地は“インスタ映え”スポット。沖まで長く浅瀬が続き、夕暮れ時には海水面に夕日が映る絶景が現れる。徐々に潮が満ち、観光客は水遊びしながら、筆者は後退しながらの撮影となり、用意していたサンダルをホテルに忘れたことを悔やんだ。
 観光名所に出向くのもいいが、台湾といえばやはり食。出店がずらりと並ぶ「夜市」は各地にあり、食べ歩きを満喫できる。
 台湾で一般に食べられる魯肉飯は、豚ひき肉の煮込みをご飯にかけた丼。香辛料の独特の香りが良く、夜市だけでなく朝食からかき込んだ。牛肉麺の牛肉はボリューム満点。スープも味わい深い。
 台北市の大人気店「鼎泰豊」では点心を満喫。絶品の小籠包をはじめ餃子、シューマイなどが次々とテーブルに運ばれ、ぜいたくな気分に。軽い口当たりのビールも進む。
 台南市は歴史と同じく、多くの台湾料理の発祥の地。有名店「周氏蝦捲」では名物のエビ巻きや担仔麺、おかゆなど、大衆料理のフルコースを堪能した。
 初の台湾。十分楽しんだが、車で通り過ぎただけの名所、満腹で食べられなかった料理、参加できなかった祭りなどまだまだ魅力は多い。「直行便があるなら行きたい」との思いを改めて強くした旅だった。

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都会に歴史的建築物=上

2019/9/10 火曜日

 

映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったとされる九份の茶屋。日が暮れるにつれ、幻想的な景色を求め次々と観光客が訪れる

 フライトは行きが約4時間、帰りが約3時間半。青森空港から乗り換えなしで向かえる定期便が就航したことで、ぐっと近づいたように思える。県産リンゴの最大の輸出先であり、本県にも多くの観光客が訪れているお隣・台湾である。
 本島の大きさは九州とほぼ同じで、沖縄県・与那国島からは台湾東部まで直線で約200キロ。桃園市の桃園国際空港に到着すると、バスに乗り1時間足らずで台湾最大の都市・台北市へ。
 ランドマークで高さ508メートル、地上101階のビル「台北101」をはじめ都会らしい高層建築が並ぶ中、大切に活用されている古い建築物が交じるのも台北らしさ。後世に歴史を伝える役割を担うものも多い。
 初代総統の蒋介石の功績をたたえる中正紀念堂は台湾最大の公共建築物で、中には6・3メートルの巨大な蒋介石の銅像が鎮座。像の前では衛兵の交代式が1時間おきに行われており、一糸乱れぬ動きで儀仗(ぎじょう)を操る音を広いホールに響き渡らせ、多くの観光客が息をのみ見守っていた。
 日本統治時代(1895~1945年)の建物も多く、「華山1914文化創意産業区」はかつての酒造工場をアート、演劇の舞台に。カフェやレストランもあり、レトロとモダンが融合した文化空間になっている。
 台北近郊では、台湾を代表する観光地で、映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったとされる「九份」が印象深かった。1890年に金鉱が掘り当てられ、ゴールドラッシュに沸いた面影が残る街。山の斜面に石段や石畳の小道、古い家並みが続き、懐かしい思いに駆られた。
 九份には日が高いうちに到着。無数に並ぶ出店を眺めるなどして、街のちょうちんに明かりがともる幻想的な夜を待った。小道や建物の趣を感じられ、反対側には海を望める昼の風景もまた美しいと思った。

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 7月17日、エバー航空(台湾)による青森―台北(桃園)線が水、土曜の週2便体制で就航した。これに伴い、ツアー・ウェーブ青森営業所が企画・実施(青森空港国際化促進協議会後援)した「女子旅台湾」に8月24~28日の日程で同行取材した。旅の様子を紹介する。

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