2019 県議選まで半年

 

2018/10/19 金曜日

 

 任期満了に伴い、2019年春に行われる県議選まで半年を切った。県内各選挙区の情勢を全6回にわたって追う。

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弘前市=1

 

■弘前市(定数6)
 弘前市選挙区は、現職以外に新人数人の名前が浮上しており、定数6を争う少数激戦になるとの見方が強まっている。
 6議席を9人で争う激戦となった前回選はベテラン勢が落選し、若手の新人2人が議席を獲得する「世代交代」の波が見られた。
 ある選挙関係者は「今回は前回のように有力な新人は出ない可能性があり、現職優位で進む選挙になるのでは」とみる。「さらに4年先の選挙で新たな動きが出てくるのでは」といった見方もある。
 現職では自民党から岡元行人(54)=当選4回=、齊藤爾(48)=同2回=、前回選で上位初当選を果たした谷川政人(48)=同1回=の3人がいずれも出馬の意向を表明している。
 地元の同党関係者は「今回は前回ほどの波乱はないのでは」としつつも、「自民党は選挙に強いと言われるが、県議選は自民党であるかどうかはあまり関係ない。候補者本人の努力や活動が得票数に反映されるだけ」と選挙戦の厳しさを指摘、構図が固まらない中で警戒感を強める。
 前回トップ当選を果たした共産党の安藤晴美(66)=同3回=は、既に党公認で4期目を目指すことが確定しており、選対関係者は「女性票に加え、現在の政治への批判票の受け皿となることを目指し、支持拡大を目指したい」と意気込む。
 無所属では、川村悟(70)=同3回=、松下政経塾出身で前回初当選を果たした菊池勲(37)=同1回=が出馬の意向。県議会では同じ会派「青和会」に所属する2人だが、支持基盤は異なり、それぞれに支持を固め浸透を図る構えだ。
 一方、7月に発足した立憲民主党県連の動向も注目される。代表の山内崇は「青森、弘前、八戸3市の大選挙区は、市町村を含めた地方議員の候補者擁立の対象選挙区。今は公認、推薦の書類を取りまとめている段階」と現状を説明。
 県議選についても「その過程で候補者を挙げていくことができれば」とし、擁立を模索する考えだ。前回戦で当時の民主党から立候補し、現在、立憲民主党県連事務局長を務める鶴賀谷貴(56)の名が一部で取り沙汰されている。
 また4月の弘前市長選に出馬、落選した元市議の畑山聡(64)は「結論は出ていない」とし、出馬の可能性を否定していない。国民民主党県連も候補者擁立を模索している。
 地元の選挙関係者の多くは「弘前市選挙区で無投票はあり得ないのでは」と指摘しており、少数激戦の選挙戦を見据え、各候補予定者が今後、動きを活発化させていくとみられる。(文中敬称略)

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黒石市、平川市、南郡=2

2018/10/20 土曜日

 

■黒石市(定数1)
 自民党の現職鳴海惠一郎(46)=当選2回=が出馬の意向を示しており、年内にも正式に表明する見通し。ほかに出馬に向けた具体的な動きは見られず、現時点では無投票当選の可能性が大きい。
 鳴海は前黒石市長・広道の長男で、2014年に県議を辞して黒石市長となった高樋憲から後継指名を受けて県議となった。地元有力者2人の支援を受けて盤石な地盤を築いており、「鳴海以外は出馬は難しいのでは」との見方が少なくない。鳴海は地元の会合などにこまめに顔を出す姿勢を県議就任以来貫き、丁寧な対応に努めている。
 ただ、黒石市区では補選を含めて5回の無競争が続いている。この状況を「政治の停滞につながるのでは」と不安視する有権者の声も聞かれる。
■平川市(定数2)
 平川市尾上地区を主な地盤とする自民党の現職工藤義春(68)=当選2回=が出馬を表明しているほか、大鰐町が地元の同党の現職山口多喜二(69)=同1回=も出馬の意向を示しており、現段階では2人の出馬が確実とみられる。両氏とも自民党公認を目指す。
 前回選は、当時新人の山口が大鰐町で票を伸ばし、平川市でも一定の集票に成功してトップ当選。1998年以来の大鰐町からの県議誕生となった。現職の工藤は地元の尾上地区を中心に大票田の平川市で安定した支持を得て再選を果たした。
 来春の選挙戦をにらみ、両氏とも、まずは地元での態勢固めを進める構えだ。
 現時点で2人以外に出馬に向けた目立った動きはないが、選挙区内で最も有権者数の多い平川市平賀地区からの出馬があれば、情勢が変わる可能性もある。残り半年の選挙区内の動向が注視される。
■南郡(定数1)
 現職で自民党県連副会長の阿部広悦(70)=当選6回=が立候補する意向を示している。前々回立候補した田舎館村議会議長の鈴木和久(61)は「検討しているところ」と態度を保留しており、ほかに目立った動きは今のところ見られない。
 前々回は両氏と無所属新人による三つどもえの選挙戦となったが、阿部が大差で勝利を収めた。前回は無投票で阿部が当選している。
 藤崎町は衆院議員木村次郎のお膝元で、“木村派”重鎮の阿部は同町内を中心に、選挙区内で強固な支持基盤を持つ。野党の関係者は「南郡をはじめ自民が議席を持つ1人区に対抗馬を擁立できる政治状況にはなっていない」と現状を説明した。(文中敬称略)

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五所川原市、つがる市、北郡、西郡=3

2018/10/21 日曜日

 

■五所川原市(定数3)
 現職3人はすべて自民党で、全員再選による議席独占を狙っている一方、自民独占を阻止しようと非自民系の元職1人がすでに出馬を表明しており、定数3を4人で争うし烈な争いが予想される。
 現職のうち、五所川原市を主な地盤に持ち、2016年に復党してから現在は同党県連女性局長を務めている櫛引ユキ子(65)=当選3回=と、同党五所川原市支部長を務め、前回選でトップ当選を果たした寺田達也(55)=同2回=の出馬は確実。
 中泊町を中心に強固な支持基盤を持っている重鎮の成田一憲(79)=同8回=は「高齢多選を理由に熟慮している」と明言は避けているものの、周辺には出馬を望む声が多く、立候補の可能性は高い。
 元県議で国民民主党県連副代表の今博(67)は8月に出馬を表明。同党公認での立候補を目指しながら野党連携も模索する考えで「権力を持つ自民党の批判の受け皿となりたい」と話す。
■つがる市(定数1)
 自民党現職の三橋一三(50)=当選4回=は取材に対し「やるべきことがまだある」と出馬の意向を示す。つがる市の基幹産業である農業振興を打ち出し、着々と態勢固めを進めているもようだ。福島弘芳市長らとも良好な関係を築いており、支持基盤は盤石。現在のところ、他に出馬の動きはない。前々回、前回に続く3期連続で無投票の可能性が大きい。
■北郡(定数1)
 自民党現職の齊藤直飛人(43)=板柳町、当選2回=は、これまでの取材に対し出馬の意向を示している。一方、2014年の県議選補選、15年の県議選に出馬した相川順子(61)=鶴田町=も出馬を表明。現在、両町内では、他に立候補の動きは見られず、一騎打ちとなる公算が大きい。
 前回、相川に1500票近い差をつけた齊藤はあいさつ回りを重ねており、盤石な態勢を構築する。3度目の挑戦で必勝を期す相川も、地道に票を掘り起こす構えだ。
■西郡(定数1)
 現職・工藤兼光(75)=鯵ケ沢町、当選4回=は8月初頭に地元で開いた県政報告会で、元気な姿をアピール。取材に「体調に問題がなければ出馬する」と5選への意欲を見せており、周辺も「あと1期はやるだろう」とみる
 現時点で政権野党系に目立った動きはない。ただ、関係者の一人は「もちろん西郡からも出したい。声掛けしている段階」としており、対抗馬擁立に向けた模索が水面下で続いている。(文中敬称略)

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青森市、東郡=4

2018/10/22 月曜日

 

■青森市(定数10)
 現在欠員1の青森市選挙区。現職9人のうち2人が引退を表明、現時点で新人2人、元職1人が出馬の意向を示している。県都の選挙区とあって、現職がいない各政党に候補者擁立を模索する動きがあるほか、10月28日投開票の青森市議選の結果も影響するとみられ、情勢は流動的だ。
 自民現職の4人はいずれも出馬の見通し。当選5回の森内之保留(54)を筆頭に、県議会副議長の山谷清文(61)=同3回=、前回選で最多票を獲得した高橋修一(48)=当選3回=、現職県議最年少で同党青年局長の花田栄介(37)=同2回=がそれぞれ立候補に向け、準備を進める。
 公明は現職で党県本部代表の伊吹信一(58)=当選4回=が9月に党本部の公認決定を受けて、5選に向けた態勢を整えている。
 共産は現職の諏訪益一(73)が引退し、後継候補として党東青地区委員長の吉俣洋(44)を擁立、世代交代を図る。諏訪は当選6回のベテラン。同党は「交代は一大事業」とし、県都の議席確保に全力を傾ける考え。
 無所属では、県議会会派・青和会に所属する一戸富美雄(62)=当選2回=、関良(60)=同2回=がともに3選を目指す。青森市長選出馬のため2016年に辞職した元職渋谷哲一(57)=同3回=も、現職時代に所属していた民進系の国民民主や立憲民主からではなく、無所属で出馬する意向を固めている。早ければ12月に正式表明する見込みだ。
 浪岡地区を地盤とする古村一雄(73)=当選3回=は不出馬の意向で、7月に後援会にも説明、了承を得た。後継指名はなく、支援する候補も現時点では明確にしていない。
 同地区からは新たに小倉尚裕(60)が出馬を表明。無所属で臨む構えだ。小倉は自民党浪岡支部長で、浪岡町議3期、青森市議3期の実績があり、県議選は初挑戦。新たな顔ぶれとなる同地区の票の動きが注目される。
 同選挙区に現職がいない国民民主、立憲民主、社民も候補者の擁立を模索している。
■東郡(定数1)
 2003年以来の選挙戦となる見通しで、自民党同士の一騎打ちが濃厚だ。
 同党県連幹事長の現職神山久志(71)=当選8回=が出馬の意向を示し、過去3回と同様の無風決着かと思われたが、今月に入り、今別町議当選3回で町議会副議長の福士直治(47)が出馬を表明した。
 同党籍を持つ福士は、将来的に選挙区が青森市と統合される可能性を見据え、東郡選出議員の議席維持に向け、東郡区の世代交代は「来春が最後のタイミング」と捉える。公認争いは現職の神山に軍配が上がるとみられ、党の重鎮に対し福士は無所属で挑む構えだ。
 地盤は神山が外ケ浜町、福士が今別町だが、選挙区内の最大の票田は飛び地の平内町。一騎打ちとなった場合、同町での支持拡大が鍵となりそうだ。(文中敬称略)

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八戸市、三戸郡=5

2018/10/24 水曜日

 

■八戸市(定数8)
 現段階で現職8人、新人1人が出馬の見通しで、定数8を9人で争った2015年の前回選とほぼ同じ顔触れとなる可能性がある。ただ会派の変更で当選時とは構図が変わっており、候補者の戦い方にも影響するとみられる。県議選後に行われる八戸市議選も見据えた激戦が想定される。
 定数8のうち現有議席は自民3、国民民主2、公明、共産、無所属が各1。自民は清水悦郎(69)=当選5回=、熊谷雄一(56)=同4回=、藤川友信(70)=同2回=の現職3人がいずれも出馬の予定。加えて前回選に同党公認で出馬した大崎光明(51)が引き続き出馬の意向を示している。大崎は滝沢求参院議員の秘書で、国政に転身した滝沢の後任として挑んだが落選。次期県議選で「議席を取り戻すのが役割であり、使命」と意欲を示しており、前回同様、党公認を申請する。
 国民民主はともに県連副代表の田名部定男(72)=当選6回=、田中満(50)=同1回=の現職2人が出馬の意向。前回選(当時は民主)では党公認で出馬した山田知(48)=同4回=を加えて3議席を獲得したが、山田が今年5月に離党し、無所属となったため、現有2議席の死守が至上命題だ。新人擁立の動きは現時点でない。
 山田は無所属で立候補するとしており「将来的には所属先を考えたい」と話している。
 公明は現職で党県本部幹事長の畠山敬一(63)=当選3回=が党公認で出馬することが確実で4選を目指す。
 前回選で悲願の初議席を獲得した共産は現職松田勝(71)が再選を狙う。同党は八戸市区での票の伸び悩みが課題だったが、前回選の議席獲得で「県南の声が届くようになったと(党に対する)周囲の目が変わってきた」(畑中孝之県委員長)という手応えがある。来年予定の八戸市議選でも議席増を狙っており、同地域での党勢拡大につなげたい考え。
■三戸郡(定数3)
 三戸町長の松尾和彦が町長選出馬に伴い、2016年に県議を辞職したことで議席は現在欠員1。定数3に対し自民と国民民主の現職各1人に加え、自民に公認申請を予定する新人1人が立候補の意思を固めている。他にも五戸町内で出馬を模索する動きが取り沙汰されており、選挙戦になるか注目される。
 自民は3期連続でトップ当選だった現職夏堀浩一(64)=当選3回=が4選を目指すほか、三戸町議会議長で3度目の県議選挑戦となる新人の澤田恵(60)が出馬する見込み。
 15年の前回選では旧民主が2議席を獲得して自民を上回ったが、松尾の辞職で現国民民主の現有議席は1。現職北紀一(77)=当選6回=が議席確保に注力するが、地盤の五戸町で出馬に向けた動きがあり、情勢は流動的だ。(文中敬称略)

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十和田市、三沢市、むつ市、上北郡=6・完

2018/10/26 金曜日

 

■十和田市(定数2)
 自民党の厚い支持基盤がある十和田市。現職で当選7回のベテラン田中順造(68)、同4回の丸井裕(61)がともに支持を固め、議席を維持する構えだ。自民党以外の政党も候補者擁立を模索するが、動きは鈍く、無投票の可能性が高まっている。
■三沢市(定数1)
 自民党から立候補に向けた動きが複数あり、状況は流動的。現職小桧山吉紀(68)=当選3回=は出馬に意欲を見せるが、来年6月に任期満了を迎える三沢市長選も視野に入れており、現職市長の種市一正(77)が勇退する場合は市長選に出馬する意向を示している。
 現職以外には、同党三沢市支部長の小比類巻正規(67)と、同党籍を持つ元八戸工業大学教授の小比類巻孝幸(53)の新人2人が出馬を検討している。小比類巻正規は市議当選5回で、現在、議長も務めるベテラン。小比類巻孝幸は祖父が元三沢市長、父が元県議会副議長の政治家一家で、選挙は初挑戦となる。
■むつ市(定数3)
 定数3に対し、いずれも自民党現職の越前陽悦(73)=当選5回=、横浜力(65)=同2回=、菊池憲太郎(49)=同2回=の3人が出馬を予定している。これに対し、国民民主党県連代表で参院議員の田名部匡代の秘書を務める新人の杉浦弘樹(39)が無所属での出馬を表明。同党が既に推薦を決めており、今後はほかの野党の推薦も得て非自民統一候補を目指す。杉浦は「(自民党以外の)幅広い声を県政に届け、地域の発展につなげるためにも議席を確保したい」と意気込む。
 前回選と同様に、自民党の牙城に非自民の新人が挑む構図となる模様だ。共産党も候補者擁立を検討している。
■上北郡(定数4)
 自民党の工藤慎康(48)=当選3回=、蛯沢正勝(71)=同2回=、沼尾啓一(70)=同2回=と、前回無所属で出馬し、会派「公明・健政会」に所属する吉田絹恵(72)=同2回=が出馬の見通し。これに対し、前回(2015年)、前々回(11年)に当時の民主党の公認を受けて出馬した元野辺地町議の新人・木明和人(53)が9月に国民民主党を離党、無所属で戦いを挑む。
 木明は「支持者の理解を得て離党を決意した自分の選挙を行い支持拡大を訴える」と議席獲得を狙う。
 現職がそれぞれ地盤固めを進め態勢づくりに注力する一方、共産党が候補者擁立を模索する向きも見られ、構図は流動的だ。(文中敬称略)

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