'18五所川原市長選 新人対決

 

2018/6/16 土曜日

 

  任期満了に伴う五所川原市長選(17日告示、24日投開票)は、佐々木氏と敦士氏の新人同士の一騎打ちが確実視される。旧五所川原市、旧金木町、旧市浦村の合併から13年余り、五所川原立佞武多などが観光面で存在感を増す一方、地域間格差など課題もくすぶる同市。告示を前に両陣営の情勢を探った。

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草の根で不満層に訴え ~上~

 

事務所開き終了後、支持者と握手する佐々木氏(左)=5月9日、五所川原市内

 「建物が大きくなった、できたではなく、日々の生活が良くなることが本来の行政サービス。その原点に立ち誰もが住んで良かったという街をつくる」。新人として出馬する五所川原市の会社役員佐々木孝昌氏(64)は、5月9日に同市内で行った後援会事務所開きで力強く宣言した。
 選挙に携わり20年来の経験はあるが、選挙責任者など裏方に徹しており政治家としての実力は未知数。それでも2014年の前回選が旧市政施行以来、初の無投票再選となったことを良しとせず、出馬を決意した。企業間合併などを乗り越えた経営手腕を武器に、市役所OBの一部や市議5人の支援を力に、徹底した草の根運動を展開する方針だ。
 施策では行財政改革を基軸に、定住促進につながる教育環境の整備や住民サービスの向上などを提唱。これらのアイデアには、旧市町村の合併以降くすぶる地域間格差、過疎地域の疲弊を是正したい考えがうかがえる。
 会合などで市の課題に言及する際は、現市政12年で大型施設の建設が続いた旧五所川原市地区と、十分な投資がされたとは言い難い金木、市浦両地区の現状を引き合いに、各地域の資源・特性を生かした振興策の重要性に触れることも多い。
 陣営関係者は「大きな業者ばかりに仕事が集まり、小さな業者は疲弊している。今変わらなければ五所川原は終わってしまう」と危機感を抱いており、箱物行政に不満を抱く層の取り込みを狙う。
 一方で選挙戦に対するアプローチは、現市長の平山誠敏氏(77)が不出馬を表明したことで変えざるを得なくなった。市長の息子である、同市の会社役員平山敦士氏(44)が新たな対抗馬となったことで、アピールポイントの一つだった若さや健康面での優位性が薄れ、学校給食費の無料化など一部施策も重複している。
 父から地盤を引き継いだ敦士氏が、政党との政策協定など組織戦を進めるのに対し、佐々木氏は自らを〝市民党〟と表現して地道な活動を続けるなど両陣営の動きは対照的。
 佐々木氏陣営は選挙への関心をどれだけ高められるかが鍵を握ると考えており、「投票率は6割以上は欲しい」と話す声もある。
 陣営幹部は「あちら(敦士氏)は『出てくれ』と頼まれて出馬した。だが孝昌さんは、誰よりも早く自らの意思で出馬を決意した。そして市民の声を聞いてきた。同じ政策を訴えたとしても、市政に対する思いが違う」と訴える。

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若さと実行力アピール  ~下・完~

2018/6/17 日曜日

 

総決起大会で支持者らと固く握手を交わす平山敦士氏(左)=6月9日、五所川原市内

 4選を目指して五所川原市長選への出馬を表明していた現職平山誠敏氏(77)が健康面の理由で断念し、長男の敦士氏(44)が急きょ出馬を表明したのは告示まで2カ月を切った4月21日。突然の出来事に驚きと戸惑いを隠せない支持者も多く「市長の息子とはいえ、議員や行政経験もなく、知名度はそんなに高くない。大丈夫か」「1周どころか2周、3周くらいの出遅れ」などの声が聞かれた。
 マイナスからのスタートだったが、敦士氏は誠敏氏の地盤と後援会を引き継ぎ、誠敏氏の支援市議団19人も全力で敦士氏を応援。自民党県連や公明党県本部の推薦を受けて組織をフル活用するほか、今回は特に、敦士氏の44歳という若さを前面に押し出し、同世代の青年部が中心となって街頭活動などで敦士氏とともに積極的に市内を動き回り、支持を呼び掛けている。
 青年部のメンバーは「敦士氏と同じ世代、同じ思いの一仲間として、五所川原を良くしようと動いている。私たちの活動が若い人たちの掘り起こしにつながれば」と話す。
 4歳と5歳の子どもを持つ父親、両親の今後を見守る役目の「責任世代」として、子育て支援と福祉の充実を提唱。子どもの医療費無料化について、現在の未就学児までからの範囲拡大や、給食費無料化の段階的な実施のほか、子育て世代が安心して暮らせる環境づくりを訴える。このほか金木総合支所の建て替えに伴う周辺整備など地域振興にも力を入れる構えだ。
 敦士氏は街頭活動以外にも自身の考えを伝えるため、青年層や農業者らとミニ集会を行い、対話を通して五所川原市の課題、将来について意見を交換。陣営幹部は「敦士氏の実直さ、真面目さを感じ取ってもらえたと思う」とし「出馬を表明した時と比べると見違えるように成長している。誠敏氏から受け継いだ血がそうさせているのだろう」と話す。
 9日の総決起大会には支持者ら約5000人(主催者発表)が集い、結束力の強さをうかがわせた。木村次郎衆院議員をはじめとする自民党の県選出国会議員が激励したほか、小野寺晃彦青森市長が熱いエールを送った。
 「出遅れたが、ようやく相手の後ろ姿が見えてきた。最後まで力を抜くことなく相手を抜き去りたい」と話す澤田長二郎後援会長。敦士氏は「市民の声を市政に生かし、若さと実行力で、みんなが大好きな五所川原をもっと良いまちにしたい」と語る。

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