候補者走る ’17衆院選

 

本県1区=1

2017/10/15 日曜日

 

  公示翌日の11日、3候補は雨が降りしきる下北地域にいた。区割りの改定で新たに選挙区に加わったむつ市は青森市に次ぐ票田。3候補とも選挙戦開始直後から足を踏み入れ、支持拡大に奔走した。
 自民前職の津島淳候補(51)は公示日の10日、他候補に先駆けてむつ市入り。11日にかけて大間町や東通村、風間浦村などくまなく回った。政策を訴えた後、一段と声に熱を込めて「よろしくお願いします」と繰り返し、深々と一礼。すぐさま雨の中を

右から津島淳候補、赤平勇人候補、升田世喜男候補

長靴で走り回り、街頭の聴衆一人一人と握手を交わした。
 選挙区の定数1減による候補者調整のさなかに決まった解散。津島氏は「周回遅れの認識がある中、それを覆せたぐらいの手応えは感じている。でも挽回し切れていない」と危機感を募らせ、有権者に「実物の自分を見せる必要がある」と積極的に街頭に立つ。
 街頭には前回選まで同地域が選挙区だった党県連会長の江渡聡徳氏をはじめ首長、多くの地方議 員の姿も。陣営幹部は「組織が固まり、ようやくスタート台に立った。これからが戦い」と気を引き締め、津島候補も「より気持ちを高ぶらせて熱く訴え、支持を広げたい」と意気込んだ。
 共産新人の赤平勇人候補(27)は6月から各地で街頭活動を行ってきたが、解散風が吹いて以降、むつ市に入るのは11日が初めて。若者の働き方や子育てに関する思いを、同世代の立場から自らの経験も交えて訴える。
 陣営幹部は「演説が評判になっている。『比例は共産党へ』という声が立場を越えてきている」と語る。
 昨年の参院選同様、9月末までは民進、社民両党と共闘に向けた協議が進み「本当に出馬するのか分からなかった」(党関係者)ため、これまでの活動は青森市中心だったが、11日は同市浪岡地区を回った後にむつ市へ。自民、希望との対決軸をアピール、安全保障関連法と憲法改正反対票の取り込みを図る。
 比例票上積みに向けた訴えも重視。赤平候補は「(共産の)市議の地元は多くの人が集まってくれる」と手応えを実感。他候補に比べ大票田での活動は一歩遅れた格好だが「まだまだこれから」と闘志を燃やした。
 「2日目なのにこんな声になってしまいました」。11日夕、朝から続く雨の中で街頭演説を繰り返した希望前職の升田世喜男候補(60)。最後にむつ市の「むつ来さまい館」での演説会に登壇、苦笑いをしながら語った。
 マイクを握れば熱が入る。同日はむつ・下北地域の7カ所で街頭演説の合間に辻立ちを入れ、公示後2日でかすれ声に。「政治の流れを変えるチャンスの選挙にしたい」とかれた声を絞り出した。
 陣営は新たに選挙区に加わった同地域を重視。解散後の9月29日にすぐ現地に入り、公示後も11日から2日かけて集中的な活動を展開した。同地域の後援会幹部は「むつ地域の戦いが勝負の雌雄を決する」と意気込む。
 ただ下北地域は自民党の牙城でもある。別の後援会幹部は「厳しい状況だが6対4のラインまで引き上げられればいい勝負になる」と語り、昨年の参院選同様“口こみと足”で地道な活動を展開するしかない―とした。 

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本県2区=2

2017/10/16 月曜日

 

右から工藤武司候補、奥本菜保巳候補、大島理森候補

 自民前職に、希望と共産の新人が挑む構図となった2区。公示後、3候補者は早速、大票田の八戸市や選挙区に加わった上十三地域を回り、それぞれの主張を展開。雨が降りしきる中、有権者を前にマイクを握る手に力を込めた。
 「日本や青森にはびこっているしがらみや既得権益を取り払い、普通の人々の幸せや生活を守っていく」。希望新人の工藤武司候補(45)は10日、八戸市での第一声で、若さをアピールしながら刷新を力強く訴えた。
 自衛隊出身故に、安全保障や自衛隊の問題に特に力を込める場面が目立つ。街頭では「これまでの外交や安全保障の対処を怠ってきたのは安倍(晋三)首相」と指摘。海上自衛隊八戸航空基地前でもマイクを握り、「自衛隊員は再就職が難しい。そういったきめ細かいことも私だからこそ変えられる」と基地に向け訴えた。
 解散後に合流した希望については「(自分と)同じ理念、政策の党」と工藤候補。街頭では、同党の小池百合子代表の名前も出して「小池代表は改革が大得意。しがらみのないこの私も改革が大好きだ」と党をアピールした。
 10日の第一声でピンク色の“勝負服”に身を包み、八戸市庁前でマイクを握ったのは共産新人の奥本菜保巳候補(57)。市民を前に「自民、公明と(希望などの)補完勢力に対し、広範な市民と野党共闘という対決軸だ」と訴え、共産支持を呼び掛けた。
 八戸市や十和田市などを回る中、地元であり、2期8年市議を務めた三沢市では、市中心部の商店街や市役所などに立ち、買い物客や帰宅する市民らに一層熱のこもった訴えを展開。
 党が目指す安保法制廃止などに関連し、市民にとって身近である米軍三沢基地を取り上げ「今以上の機能強化は阻止する。それこそが市民の安全、安心を守ること」と強調。消費税についても言及し「消費税が上がるたびに商店街、地域の消費が冷え込んでいくのを感じていると思う。増税をしてはいけない」と声を高めた。
 「人と地球の安全保障」と「今と明日への責任」を訴えに掲げる自民前職の大島理森候補(71)。衆議院議長も務め、12選を目指すベテランは、「自公が連立して18年。私はずっとその現場にいた」と声を張り、教育の問題と政治家としての姿勢について熱弁を振るった。
 公示日は中選挙区時代に出馬して以来の上十三地域で、集中的に街頭演説を展開。最初のおいらせ町では、集まった支持者に自ら歩み寄り一人ひとりと握手した。多くの場所で、地元の首長や自民、公明の議員が応援に駆け付け、公共施設を建設する際、大島候補の協力があった―などと実績を強調した。
 「何回選挙をやっても初心」と緩みのない大島候補。「青森県は大事な故郷。34年の経験、学びを生かして全力を尽くしてお手伝いをする。それが今と明日への責任だ」と何度も訴えた。

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本県3区=3・完

2017/10/17 火曜日

 

右から三國佑貴候補、木村次郎候補、山内崇候補、高柳博明候補

 公示日翌日の11日、自民新人の木村次郎候補(49)は中泊町でマイクを握り、「この地区で昔、父守男がお世話になった。升田さんとも付き合いがあり、縁があってこの場に立っている」と声を張り上げた。
 区割り改定に伴い新3区に加わった北五地区は、旧1区で活動してきた升田世喜男氏(希望)の支持者が多く、出身地の中泊町は升田氏の“お膝元”。この「升田票」の行方が注目されている。
 街頭演説には地元議員も立ち、「升田さんはかつて守男さんと保守政治を頑張った。同志であった守男さんの息子さんを応援してほしい」(成田一憲県議)と支持を訴えた。
 選挙戦折り返しの週末は大票田の弘前市などで精力的に街頭活動。黒のランニングシューズで駆け回り、有権者と握手する姿に「お兄さんの分も頑張って」との声が掛けられた。木村候補は「選挙区をもっと回りたい。とにかく自分を知ってもらうため走る」と表情を引き締めた。
 「今ならまだ間に合う。安倍1強の政治を止めることができる」。選挙戦唯一の日曜日となった15日、区割り改定により選挙区に加わった五所川原市のエルムの街周辺を徒歩で巡り、ミニ街頭を繰り返した希望新人の山内崇候補(62)は熱っぽく訴え掛けた。
 報道各社の世論調査での劣勢を受け、「(候補本人の)露出を増やす。話題になることをやる」と陣営。エルムでの集中街頭では風船を片手に沿道を歩いた。13日からは弘前市内の交差点で通行人や往来する車に手を振る「夜立ち」を行う。“強面(こわもて)”のイメージがあるが、新たな手法を取り入れて懸命に票の掘り起こしを図る。
 山内候補は15日夜、弘前市内での総決起集会で「安倍さんによる憲法改正には明確に反対だ。安全保障法制は必要だが、憲法に抵触して法律をつくっていいことはない」と、希望への合流で封印していた持論を展開。厳しい戦いだが「決して最後まで諦めない」と自らを奮い立たせた。
 共産新人の高柳博明候補(47)は6月から街頭活動を本格化。新3区のうち、北郡や西郡は参院選本県選挙区(01、04、07年)など長年の選挙経験で「地盤は固まっている」(陣営幹部)ことから、一定の浮動票が見込める弘前市を中心に支持を訴えてきた。
 公示後、同市岩木地区で演説に耳を傾ける若者から激励の言葉をもらった。「今まで無かったこと。『安倍政権を倒してくれ』と声を掛けられることも多く、過去の選挙戦とは違った手応えがある」と前半戦を振り返る。
 初の週末、比例東北ブロックの高橋千鶴子候補と共に街頭に立った。2人で「市民と野党の共闘を」と呼び掛け、生真面目な人柄が伝わる笑顔で有権者と握手をして回った。
 「街の隅々まで私の思いを伝えたい」。国政選挙2回目の挑戦となる幸福実現新人の三國佑貴候補(32)は地元弘前市を中心に支持拡大に連日奔走している。若さを武器に、有権者には全力で駆け寄り「よろしくお願いします」と笑顔で握手を交わした。15日の日曜日も商店街などに繰り出し、持ち前の一本気な性格で「当たり前に日本を守れる憲法を」と声をからして支持を訴えた。

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