決戦'17衆院選

 

民 進=2

2017/10/3 火曜日

 

希望との合流報道後、情報が錯綜し混乱する民進県連。役員会終了後、田名部代表(右から3人目)は「3人が希望へ行くと期待している」と述べた=1日、青森市内

 「『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』という言葉もあるが、その状況下で一気に政権交代、選択を迫る大きな戦いを仕掛ける。それに私も賛同した」
 民進党の山内崇氏(3区)は2日夜、記者会見で希望の党へ公認申請する意向を表明した。
 前日の1日には1区の升田世喜男氏が、2日には2区の工藤武司氏が同じく希望の公認を得て戦う意向を表明。公示1週間前になってようやく選挙に臨む態勢が固まった。
 希望への合流の流れは突然だった。衆院解散が決まる直前、野党連携に不満を持つ民進の保守系議員らが離脱。代表選では共産党との連携見直しを公言した前原誠司氏が勝利したが「求心力の低下」に歯止めがかからず、希望合流の道筋が示された。「事実上の合流」の一報は解散前日の9月27日。事前に知らされていなかった民進県連内からは「寝耳に水だ」という声が上がり、衝撃が走った。
 その後、両党合流の波は本県にも波及。28日の党本部の常任幹事会と両院議員総会で民進の公認は取り消し、立候補予定者は希望に公認申請を提出するという決議がなされ、県内で民進公認が決まっていた3氏は希望公認か無所属かの選択を迫られることに。
 2日には希望側の安全保障政策や改憲を基にした候補者調整に反発するリベラル系議員の枝野幸男氏が新党「立憲民主党」結成を表明する新たな動きがあり、民進は希望と立憲民主に分裂。選択肢が三つになり、さらに困惑が広がった。
 本県は全国でもまれにみる野党連携の成功県。昨夏の参院選では田名部匡代氏(民進)が共産、社民の協力を得て野党統一候補で出馬、当選した実績がある。県連の田名部定男代表は「その流れを大事にしたい」と、今回の衆院選でも3党間で調整してきたが、希望には2党が難色を示し、野党連携は事実上の中止に。「自民対非自民」の選挙区構図で共産・社民票などの上積みを期待していただけに落胆は大きい。
 民進を支援する連合青森の内村隆志会長は「応援体制が完全になくなるのは大きい」と選挙戦への影響を危惧。ただこれまで二人三脚で歩んできた流れから「候補者がどんな形になっても推薦は投票日まで固定し、最後まで候補者と力を合わせ頑張りたい」とバックアップする構えだ。
 希望入りが今後の選挙戦にどのような影響を与えるかは未知数。田名部代表は「3人がいろいろと考えて出した結果。党県連として候補者3人を支援していく」と話した。

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共産、社民=3

2017/10/4 水曜日

 

衆院選に向け意欲を語る共産党公認の(左から)赤平、奥本、高柳の3氏=6月29日、青森市

 野党候補一本化が事実上破綻し、本県選挙区は独自候補で挑む共産党県委員会。民進党と希望の党の合流をめぐる「踏み絵」で取り沙汰された安全保障・憲法観を争点とし、自民党、希望の反対票を取り込みたい考えだ。社民党県連は独自候補の擁立を見送り、比例票の上積みに向けた活動に徹する。
 野党統一候補が勝利した昨年の参院選と同様、共産党県委は民進党県連、社民党県連と共闘に向け詰めてきた。
 しかし9月26日夜、民進が希望との合流に動く情報を把握。畑中孝之党県委員長は一連の動きに対し「民進党(県連)さんの姿勢は真面目で、敬意を払っていた。苦しい決断だったと思う。今回の事態は残念で悔しい」と胸中を語る。
 だが安全保障関連法容認、憲法改正賛成を示す希望は「安倍政権の補完勢力」とばっさり。翌27日には「これまで進めてきた協議は白紙に戻す」と断言し、週内に予定していた野党協議にも応じなかった。
 共産党県委は6月、1区に赤平勇人、2区に奥本菜保巳、3区に高柳博明の3氏を公認候補に決定。県内の民進党候補予定者が希望入りの意思を示したことで、3氏とも出馬が決定的となった。3氏の当選と合わせ東北60万、本県9万の比例票獲得を目標に掲げ、高橋千鶴子氏ら東北から初の2議席獲得を目指す。
 3氏は政権批判とともに、合流騒動を引き合いに安保関連法と憲法改正への反対姿勢をさらに強める。「いかにこの問題が今の政治の焦点かということを(騒動が)浮き彫りにしている」と畑中氏。注目の争点として訴え、自民や他党との対決軸を鮮明にする。
 社民党県連は、安倍晋三首相の早期解散の決断に加え、解散の意向から公示までの期間が短く、野党連携の行方などを考慮していたことから、独自候補の擁立を断念した。比例票獲得に向け、三上武志代表自ら各地で積極的に街頭活動を行っている。
 参院選に続き野党共闘の実現を働き掛けてきたが、民進党の合流の動きにより協議は中断。齋藤憲雄幹事長は「(県内の民進党候補予定者が)立憲民主党に移るのであれば共闘に向けた協議の余地がある」と期待を寄せていたが、希望の党については「(同党の)政策では乗れない」との認識を示した。
 共産党との連携については要請があれば検討する方針。県内で2万8000の比例票獲得を目標に、街頭宣伝などで掘り起こしに全力を挙げる。

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