絵はがきと古写真で見る 櫻と弘前公園

 

桜見物の醍醐味は=6

2017/4/25 火曜日

 

 大正四年(一九一五)に、本県で唯一特別陸軍大演習が開催され、全国にその名を知らしめた弘前公園。桜も見ごろを迎えたし、商工会が視察した観桜会の先進地 秋田の千秋公園では、日本石油のトーチに芸者衆の手踊りでお客を魅了。
 夜桜・芸者・酒の三拍子が揃えば儲かると、急速に機運が高まります。
 大正七年(一九一八)、第一回目の観桜会と同時に、師団設置二十年将校招待会、六県酒造業大会、六県電気業大会なども続々に開催されたので、各種業界の力の入れ方も半端じゃなかったのねぇ。
 例年の電燈以外に、百六十円余を投じた装飾燈を設置し、『櫻花と相俟つて言語に絶する美観を呈する』はずだって。
 当初は天守にイルミネーションを設置する予定だったけど、その威容を損なう恐れがあるというので、投光器に変更。
 でも数年も経ずに、イルミネーションは、追手門や南内門にも設置されちゃった。
 また、観桜会の催事で人気を博したのが広告祭や、仮装大会というもので、各町会や企業がこぞって参加しました。
 今回は照明にちなみ、油やロウソクの時代から、いろいろと形の変わった電球まで、照明器具の移り変わりを表現した一枚も紹介しておきましましょ。

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北の廓の小屋掛け興行=7

2017/4/26 水曜日

 

 サーカスやオートバイの曲乗り、お化け屋敷など、いまも小屋掛け興行は、妖しげな魅力に溢れておりましょう。
 ここで問題、昭和四十七年(一九七二)を最期に姿を消した興行はナニかなぁ?
 戦後に登場して新風俗の典型、「鬼っ子」と評されながらも、生き抜いてきたのは、こんな、大人の娯楽でありまするぅ。
 英語の下に仮名を書いた「新自由主義の水中美人ショー」って、どんなモノなんでしょうか。更に「モラル エジュケーション」、精神教育・道徳教育の意味なのでしょうけど、謎は深まるばかり。
判読しがたいながら、入口の看板が「性欲…」と見えて、コワイ気がします。
 もう一枚は昭和四〇年(一九六五)の「くろふね館」。店名だけでは、興行の内容が不詳でも、横文字を読めば…ね。
 おぼろげな記憶で申せば、「河童天国」なんてのが、おそらく最期の興行だったのでしょうか。某酒造メーカーのキャラクター似で、ほのぼのとした河童の看板が印象的でしたねぇ。
 しかし、家族揃って出掛けたときに、前を通るのが気がひけるし、教育上好ましくないという声から、園外追放処分。
 写真や招待券などでしか知らないのですが、戦前なら「平井女角力一行」とか「原田サーカス團」が興行していましたし、戦後の闘犬も人気を博しました。

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