ファムツアー体験記 香港

 

2016/7/16 土曜日

 

 本県唯一の国際線として、世界へ通じる扉としての存在感を誇る大韓航空の青森―ソウル線。青森空港から2時間半ほどで到着する韓国・仁川空港はアジアの中核的なハブ空港として機能し、世界44カ国127都市に就航し、ヨーロッパやアジアへの便も数多い。本紙は3~6日、同線を利用した県主催の香港ファムツアーに参加し、現地を取材。香港とマカオの歴史・文化に触れた。9月に一般参加者を募るツアーの行程を先行して紹介したい。

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“100万ドルの夜景”堪能=上

 

世界三大夜景に数えられる香港の摩天楼。世界中から多くの観光客が絶景を求めて訪れる

 定期便は水、金、日曜日の週3回、1日1往復。青森空港を午後1時25分に出発し、仁川空港に同4時に到着する。今回、1日目はソウル市内での宿泊となったが、募集するツアーでは1日目で青森―仁川―香港へ移動し、香港での宿泊となる。ソウル市内はどこか日本の繁華街を思わせる雰囲気と、ネオンが夜を照らす。翌朝、仁川空港から目的地の香港までは約3時間の空の旅だ。
 香港に降り立つと、むわっとした熱気が歓迎。ガイドの話によると、現地の気温は32度ほど、湿度も80%以上だが、この季節としてはまだましとのこと。年間の平均気温が20度を超えるため、暖房器具が必要ないのだそうだ。毎年、凍えるような寒さに震えている身としては実にうらやましい。260以上の島からなる香港は、1997年に中国に返還されるまで英国の統治下だった。そのため、街中には英国名残の教会も目立つ。
 香港に到着して訪れたパワースポット「黄大仙」門の入口を守る2対の龍をなでる地元の人の姿。なんでも、金運アップの御利益を願ってのことらしい。占い師が軒を連ねる一角や、香港で最も美しいとされるビーチ「レパルスベイ」地元の民芸品や掘り出し物が並ぶ「スタンレーマーケット」など見聞きするもの全てがエキゾチックかつ興味深いものばかり。異国の言葉が耳朶(じだ)をくすぐる。
 香港には山肌に大きなマンションなどの建物が目立つ。これは、大きな地震がない香港の街並みの特徴なのだとか。地震の“揺れ”を前提に、建物を建てる日本とは、考え方からして違うのだろう。
 香港で最も印象に残ったのは、やはり100万ドルとうたわれた世界三大夜景に数えられる絶景だった。宵闇にけぶる光が織り成す摩天楼に言葉を失う。海上と山の上から絶景を堪能し、夢中でカメラのシャッターを切ったが、この目で見た光景は写真の何倍も美しかった。地上にきらめく星々のような輝きは一生、忘れられない。

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マカオでカジノに挑戦=下・完

2016/7/17 日曜日

 

東洋と西洋が融合したマカオを象徴する聖ポール天主堂跡。静かなたたずまいで、移りゆく街を見守っていた

 同行取材した香港ファムツアー3日目は、香港から高速船で1時間の距離にあるマカオへ。一般参加者を募り開催する9月のツアーでは、マカオと香港ディズニーランドがオプショナルツアーに設定されている。3日目は自由気ままに香港の街を歩いてもいいのだが、香港とはまた違った表情を見せるカジノと世界遺産の街・マカオのディープな魅力に触れるのをお薦めしたい。
 マカオは1999年に中国に返還されるまで、400年以上にわたり、ポルトガル統治下だった。世界文化遺産に登録された「マカオ歴史市街地区」は、東西文化の融合を肌で感じられるエリアだ。
 大火に見舞われ、正面の壁だけが残る聖ポール天主堂跡、パステルカラーのヨーロッパ式建築と石畳が地中海と重なるセナド広場など、世界遺産が宝石箱のように散りばめられ、気軽に街歩きが楽しめた。日本では入手困難のポートワイン(ポルトガルワイン)も手軽に入手でき、お土産に人気だとか。
 マカオでは、合法となっているカジノにも挑戦。挑んだのはルーレットで数字を当てる簡単なもの。ひとときの夢を目指し、いざ尋常に勝負! ―結果はというと。所持金を増やすどころか少々、減らす結果となったとだけ付け加えておこう。
 夕食後、格安衣料品やアクセサリー類など、お土産を扱う露店が並ぶマーケット「女人街」を散策。店主が電卓を手に買い物客を鷹(たか)の目で狙う。私も目当てのストールをまとめ買いすることで、値引きに成功した。女人街での買い物は値引き交渉が基本なのだ。遠慮はいらない。値切り力が試される。
 楽しい旅も終盤へ―。香港、マカオへ別れを告げ、4日目の早朝、アジア最大級のハブ空港である韓国の仁川空港に到着した。国際空港評議会(ACI)による空港サービス評価で、11年連続「世界最高の空港」に選ばれる実力とは。
 無料で提供される“おもてなし”の環境はさすがの一言。韓国の魅力を体験できるトランジットツアーやシャワールーム、韓国の伝統文化体験、くつろぎスペースなどのサービス施設が充実し、乗り継ぎにおける待ち時間のストレスがない。
 飛行機移動で疲れた体を横たえて、休むことができた。有名なブランド店が立ち並ぶほか、免税店も多く、お土産品の購入にも困らなかった。
 異国の濃密な時間は未知の世界への興味をかき立ててくれた。次は、どこへ行こうか。これからの人生を豊かにする自分だけの輝きがそこにあるはずだ。

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