'16参院選青森 候補者走る

 

2016/6/28 火曜日

 

 参院選本県選挙区は、自民党現職の山崎力候補(69)と民進党新人の田名部匡代候補(47)による事実上の一騎打ちとなり、激しい選挙戦を展開している。支持拡大に奔走する両候補者の動きを追った。

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山崎力候補=上

 

笑顔で有権者に握手を求める山崎候補=27日、藤崎町内

 「地方創生の典型例が田んぼアート。どれだけの人が評価し、訪れているだろうか。村の人がどれだけやる気になったか。そういったことを一つ一つ積み重ねていくのが地方創生」。27日、田舎館村でマイクを握った山崎力候補は、安倍政権が掲げる地方創生に対する熱い思いを語った。
 通算3期18年の実績を持つ山崎候補。総務副大臣、自民党総務副会長などを務め、活気が失われていく地方への思いは人一倍強い。特に危機感を持っているのが少子化。自治体の財政力に左右されない子育て支援制度の創設を訴え、「保育、教育、医療。これまでにない思い切った支援が必要。日本の将来をつくる最大の仕事をさせてほしい」と力を込める。
 訴えの内容は場所によって多少異なるが、津軽地方では農業政策に割く時間も多い。環太平洋連携協定(TPP)の影響、減反政策廃止に伴う主食用米から飼料用米への転換では、政府や党の対策を説明しながら「個別、具体的な懸念についても、しっかりと対策を講じていくことを約束する」。リンゴ生産が盛んな地域では、長年にわたって台湾向け輸出に携わってきた実績を訴えた。
 22日の公示以降、各地の街頭演説では、多くの市町村長がマイクを握った。「誠実で、実直で、物事に真摯(しんし)に向き合うのが真骨頂」(葛西憲之弘前市長)「山崎候補に中央で働いてもらうことが、課題解決の一番の近道」(高樋憲黒石市長)など、山崎氏の実績、政治姿勢を評価する声が多く聞かれる。
 「愚直」「生真面目」「選挙に向かない」と評されることもある山崎候補。しかし、田舎館村では応援に駆け付けた小泉進次郎党農林水産部会長の人気を引き合いに「(投票用紙に)くれぐれも小泉進次郎と書かないでください。山崎力です」と呼び掛けて、聴衆の笑いを誘う場面もあった。
 選挙用ポスターや選挙カーに掲げられているスローガンは「正々堂々」。「(野党に対し)言いたいことはいろいろあるが、批判ばかりしていても前に進まない。正々堂々と政策を訴えていく」と山崎氏。「反応は悪くない」と序盤の手応えを語り、「最後まで全力で走り抜く」と気合を入れ直した。

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田名部匡代候補=下・完

2016/6/29 水曜日

 

笑顔で有権者に駆け寄り握手する田名部候補=24日、弘前市内

 「隣に政治家としての大先輩であり、父の田名部匡省が並んでくれました」。公示日の22日夕、地元・八戸市の中心街でマイクを握った田名部匡代候補の横に、衆参議員を務めた元農林水産大臣の匡省氏がそっと歩み寄ると、聴衆からどっと歓声が上がった。
 衆院議員を3期経験した田名部候補。くしくも父と同じく衆院から参院に転身を目指す戦いに身を投じた。この選挙、匡省氏の古くからの支持者を意識する部分は大きい。匡省氏が地盤とした衆院本県旧1区の七戸町で開いた演説会では「父親譲りは顔だけではない。古里のことを思い突き進んできた信念を、DNAを受け継いでいる」と訴え掛けた。
 自身初の全県選挙挑戦。昨年末に出馬を決意して以降、津軽地方にも精力的に足を運び浸透を図ってきた。そして選挙戦3日目の24日、津軽での遊説をスタートさせた。
 勝負服はイメージカラーとしたピンクのポロシャツ、足元は黒のスニーカー。若さをアピールするように軽快に聴衆へ駆け寄ると、笑顔で一人ひとりの手をぎゅっと握った。
 農村部では農水大臣政務官を務めた経験をアピールした上で「戸別所得補償制度を復活させたい」と強調。「TPP(環太平洋連携協定)を推し進めれば、この地域、青森県の暮らしはどうなるのか」と訴えた。
 「地域の代弁者として思いを国政に届けたい」。各地で平和の問題、年金、子育てなどの社会保障や農業者支援の充実に取り組む決意を示し、「格差が広がるのをほっとけない! 農家の不安をほっとけない! 子どもたちの未来をほっとけない!」と力を込めた。
 大鰐町での演説では、声を詰まらせ目頭を押さえる場面も。商店街で90歳の女性に「頑張れ! 頑張れ!」と励まされたといい、さらに聴衆の中に匡省氏を応援してきたという人や同町内に住む幼なじみの姿を見つけ、思わず感極まった。
 この日の最後は弘前市での演説会。共産党や社民党の県組織幹部も駆け付けた。「安全保障関連法廃止」などを旗印にした野党統一候補としての戦い。「必ず結果を出し、平和憲法、平和主義、この国の命を皆さんとともに守っていきたい」。決意を新たに長い選挙戦を走り抜く。

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