奥津軽探訪 懐かしの菓子編

 

2015/11/13 金曜日

 

 近年は洋菓子屋と和菓子屋の区別が明確になってきたが、奥津軽には地元住民から「お菓子屋さん」と親しまれる店が残っている。
 いずれの店も和や洋の要素を取り入れつつ、自慢のお菓子を作り続けている。熱いお茶とお菓子が恋しくなる季節に、素朴でどこか懐かしい気持ちになる奥津軽の銘菓はいかがだろう。

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栗入りシュークリーム=1

 

栗の甘露煮がアクセントとして添えられているシュークリーム

 つがる市木造有楽町「お菓子のなりしげ」は和菓子や生姜糖が定番だが、栗入りシュークリーム(145円)も人気が高い。口溶けの軽いホイップクリームに栗の甘露煮が乗せられ、食感にアクセントを添える。
 初代店主成田繁太郎さんが現在の場所に店を構え、生クリームが珍しかった時代からの商品だ。孫の店主瑞さん(48)は「常連のお客さまは味の変化に敏感。向上させつつ、受け継がれた味を守りたい」と話す。

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バナナボート=2

2015/11/14 土曜日

 

柔らかなスポンジとたっぷりのクリームが人気のバナナボート

 五所川原市金木町の「外崎菓子店」の定番はバナナボート(220円)。舌触りのよい生クリームを柔らかなスポンジで包んだ、シンプルな菓子。多い日は1日300個もの注文が来る看板商品だ。
 2代目の外崎裕幸店主(63)はもともと和菓子専門。学校のバザー用にと頼まれて作ったところ、予想外の人気に。客の声を聞きながら試行錯誤したという外崎店主は「単なる独学」と謙遜するが、丁寧な仕事ぶりが伝わる優しい菓子だ。

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どうまん=3

2015/11/15 日曜日

 

さっくりした軽い生地と優しい甘さのあんが特徴の「どうまん」

 五所川原市のアーケード街にある「お菓子の竹屋」で一番人気を誇るのは、あんドーナツの「どうまん」(90円)だ。生地はさっくり軽く、「ここのあんドーナツが一番」と通う常連客は多い。
 竹屋は1965年創業。店主・岡部篤二さんは9月に76歳で亡くなり、共に店を切り盛りしてきた妻の美穂子さん(68)が味を引き継いだ。入院中の篤二さんにも太鼓判を押されたどうまんを、「私ができる限り作り続けたい」と話す。

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バタークリームパン=4

2015/11/16 月曜日

 

ふわっと口溶けの軽い上等なバタークリームが特徴のパン

 中泊町の「松しま本店」は創業1899年。ケーキや甘露梅などを扱うが、農作業時に一休みする際の甘いものとして3代目のころからパンが人気を集め、4代目の松島史一さん(61)が手掛けるバタークリームパンは特においしいと評判だ。
 妻の裕香子さん(56)は結婚して初めてそのパンを食べた時、「口溶けの軽さと風味の良さに、バタークリームじゃないと思った」と笑顔。バニラビーンズを使ったクリーム入りパンも人気だ。

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雪國饅頭=5・完

2015/11/17 火曜日

 

栗あんを甘さを抑えたバター風味の生地で包んで焼き上げた「雪國饅頭」

 五所川原市金木町にある1963年創業の「しらはる菓子店」。和菓子と洋菓子の両方を修業した白川誠治店主(74)が手掛ける看板商品は「雪國饅頭」(110円)。栗あんをバター風味の生地でくるんで焼いた、地元で人気の菓子だ。
 外側は雪のように、口の中でさらさら崩れる不思議な食感。中の栗あんはしっとり感を残しつつ、焼き上げたことでナッツのような歯応えに。「冷蔵庫で冷やすとよりおいしい」(白川店主)。

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