奥津軽探訪 まちあるき編

 

2015/5/21 木曜日

 

 北海道新幹線開業、奥津軽いまべつ駅開業を来春に控え、観光振興の気運盛り上がりが期待されている奥津軽地域には、地元の歴史や風土を感じさせるものがまちなかのあちこちに潜み、訪れた者の好奇心をかき立てる。
 住民には見慣れた光景も、初めて訪れた者にとっては発見の連続。歩くほど面白くなる奥津軽を探訪する。

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農家の玄関=1

 

左側に客用の玄関、右側に普段使用する出入り口がある民家=鶴田町

 昔からの農家だという民家に見られるのが、平屋建ての正面に2カ所の玄関があるという様式だ。奥津軽ではこの様式の民家が、少なからず残っている。
 遠方からの客人や冠婚葬祭のために使う正式の玄関があり、家族や近隣住民は普段、土間や作業場のある玄関を使用。正式の玄関は施錠されていたり、呼び鈴が設置されていなかったりするケースも。初めて見るとどちらから入るべきか少々迷うことは、意外と住民には知られていない。

 

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いごく穴=2

2015/5/22 金曜日

 

地獄絵図になったという天明の飢饉で亡くなった人々を埋葬したとされるいごく穴

 五所川原市に数カ所あると伝えられるのが、「いごく穴」。江戸時代の天明の大飢饉(ききん)の際、餓死者の遺体を埋めた場所だとされる。
 いごく穴は「地獄穴」という説や、もみを保管する倉の通称に由来するという説も。遺体を埋めた後にくぼんでいたのが、倉庫に入れたもみの様子に似ていたという言い伝えがある。
 津軽鉄道嘉瀬駅近くにもあるいごく穴。現在でも付近住民が整備を続け、祖先の悲惨な状況を伝えている。

 

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木造のアーケード=3

2015/5/23 土曜日

 

ガラス張りのアーケードがあるつがる市木造の中心街

 つがる市木造の中心商店街ではこみせ風のアーケードにガラスがはめられ、ちょっとした廊下のようになっている。地吹雪が激しいため、冬も買い物しやすいようにとガラス張りになっている。
 地元住民によると、「昔はガラス張りアーケードがもっと長かった」とのこと。火事で焼けるなどし、以前より短くなったという。地域の祭りの際はこのアーケードで、子どもたちが金魚すくいなどをして楽しむ光景も見られる。

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布嘉邸のれんが壁=4

2015/5/26 火曜日

 

五所川原市の中心街に今も残る布嘉邸のれんが壁

 五所川原市川端町の住宅街の一角にたたずむれんが壁。かつて東北一の豪邸とうたわれ、大火で焼失した「布嘉邸」を囲んでいた壁の一部だ。商都と呼ばれた時代の五所川原で、シンボル的存在だったのが布嘉邸である。
 壁は個人の所有地ではなく水路上に立っている状態。移設して地域活性化に活用しようとの意見が地元住民から出たものの、数百万円を要するとして実現は断念。今後のまちあるきに活用すべきとの声が上がっている。

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カッチョ=5・完

2015/5/27 水曜日

 

激しい地吹雪が吹き付ける方角に面して設けられたカッチョ

 地吹雪ツアーが実施されるなど、猛烈な地吹雪で有名な五所川原市金木町。冬は広い田畑に降り積もった雪を強い風が巻き上げ、視界が真っ白になる。
 同町藤枝地区の住宅は地吹雪対策として、風が吹き付けてくる方角にカッチョと呼ばれる板塀を設けている。カッチョは数百メートルにわたって設置され、中にある家は外からはあまり見えないほどだ。
 昔は夏になると取り外していたが、手間がかかるため今は一年中見ることができる。

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