2015 県議選まで1カ月

 

2015/3/4 水曜日

 

  統一地方選のトップを切って行われる県議選は、4月3日の告示まで1カ月を切った。県内16選挙区の顔触れや情勢を追った。

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弘前市=1

 

 「弘前(市選挙区)は他より相当動きが早い」「激戦区だ」。定数6に対し、現職6、新人3の合計9人が出馬を表明している県議選弘前市選挙区。複数の陣営が厳しい戦いを想定し、早くから活動を活発化させている。
 同選挙区では無所属で現職川村悟が年明け早々の1月10日に事務所開きを行い、先陣を切った。県内でも異例の早さ。無所属新人の菊池勲がその1週間後の同17日に事務所開きを行ったことで全体の動きが加速。予定を繰り上げる陣営も出て、1月中に4陣営、2月中旬までに計6陣営が戦う拠点を整えた。
 「有力な新人が出て支持者も入り組んでいるように思う」「長年の支持者のところに他候補のポスターが張られている。ゼロからのスタートだ」。ある事務所開きでは後援会幹部らがそう訴え、危機感をあらわにした。
 弘前市選挙区は前回(2011年)、定数6に現職5、元職1、新人4の計10人が立候補。主に元職、現職らベテラン勢が強さを発揮し、新人が力及ばずという結果だった。
 一方、今回は1減の9人の出馬が固まったが、強固な地盤を持つ現職に対し、新人も政党やしっかりとした後援会組織の支えを受けてフル回転。支持層が重なる候補者もおり、情勢が容易に読めない混戦となっている。
 自民は今回、現職西谷洌、岡元行人、齊藤爾の3人に、過去には衆院議員木村太郎の秘書を務めた新人谷川政人を加えた4人を公認した。前回から公認を1増としたが、党弘前市支部内では「(公認同士で)支持者は大きくかぶらない」と大きな影響はないとする。
 ただ選挙区全体を見れば「複数の候補者と少しずつ(支持者が)かぶる」「他候補に票を持っていかれるのでは」という声もあり、従来の支持者の動きに気をもむ関係者も。
 民主は2月に前藤崎町議で新人の鶴賀谷貴を擁立した。9人の中では最も遅い出馬表明となり、鶴賀谷は同市に活動拠点を置く党県連幹事長山内崇の支援を受けて浸透に必死。他陣営から「反自民、反木村の一定の受け皿になるのでは」と警戒する声も出ている。
 共産は津軽地域で一定の強さを誇る。現職安藤晴美は前回の獲得票約9000票を手堅くまとめられれば当確ライン。4月下旬に控える弘前市議選もにらみ、支持拡大を狙う。
 前回トップ当選の無所属相馬●一は通常通り、本業の税理士業務が一段落する3月中旬以降活動を本格化させる予定。「選挙は何回やっても楽ではない」とし、後援会への文書発送などは既に済ませた。無所属の川村、菊池はいち早く活動を始めており、地元や支援団体を足しげく回るなど危機感を胸に支持固めに奔走している。

※●は金へんに昌

 

◎立候補予定者
【弘前市】(定数6)
西谷  洌
岡元 行人
齊藤  爾
谷川 政人
鶴賀谷 貴
安藤 晴美
相馬 ●一
川村  悟
菊池  勲
70
50
44
45
52
63
78
67
33
自現[5]
自現[3]
自現[1]
自新 
民新 
共現[2]
無現[7]
無現[2]
無新 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※表の見方=左から氏名、年齢、政党(自=自民、民=民主、共=共産、無=無所属)、
現新元職別、[ ]内数字は当選回数

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黒石市、平川市、南郡=2

2015/3/5 木曜日

 

■黒石市
 現職鳴海惠一郎以外に動きはなく、自身2度目の無投票となる公算が大きい。
 鳴海は前職高樋憲(黒石市長)の辞職に伴う2013年6月の補選で初出馬初当選。前市長鳴海広道の長男で、高樋市長から後継指名されており「黒石で高樋、鳴海広道(の力)にかなう者はいない」とささやかれるほか、在任1年未満であり「評価は次の任期」とする有権者も多い。無投票への批判は少なくないが、仮に選挙戦になっても鳴海優位は揺るがないだろう。
 まだ「前市長の長男」との目で見られる向きがあり、各種会合に積極的に出席してあいさつに立つなど「惠一郎」の浸透に努めている。
■平川市
 定数2。現平川市長・長尾忠行が市長選出馬のため2013年12月に県議を辞職し、現在欠員1。平川市尾上地区が地盤の自民の現職工藤義春と、新人の元大鰐町議山口多喜二がいち早く立候補を表明。その後具体的な候補者擁立の動きがなく無投票との見方も出始めていたが、2月下旬に平賀地区から元市議齋藤正明が名乗りを上げ一転、選挙戦へ。
 齋藤陣営はすぐさま後援会事務所を立ち上げ、“短期決戦”へ一丸。旧平賀町議、平川市議時代に培った人脈を生かし、地元平賀地区の票固めを急ぐ。工藤は「当初から選挙を想定して準備している」と焦りはなく、後援会組織を中心に支持を訴える。山口も地元大鰐での集票に力を注ぎ「平川市と比べれば有権者は少ないが、地元で票が確保できれば戦える」と力を込める。
 現時点で3人による戦いが見込まれる今回同様、三つどもえだった前回選は、強固な地盤でトップ当選の長尾は1万票近くを獲得、工藤は5600票余りで当選を果たしている。今回、各陣営の目標は6000~8000票。いずれも地元票固めを主眼に、前回戦までの“長尾票”の取り込みも含め、どこまで上積みできるかが鍵となるもよう。選挙違反事件に揺れた平川市を選挙区内に有するだけに、投票率低下を懸念する声も。ある陣営は「支持はもちろん、とにかく投票へ行くことも訴えたい」とする。
■南郡
 木村太郎衆院議員の側近で、藤崎町を地盤とする自民の現職阿部広悦は、県議会議長として多忙で地元不在を強いられる日も多いが、若手時代から培ってきた木村系を軸とする支持基盤は堅固だ。事務所開きは今月下旬の予定。
 前回、阿部に挑んだ2人のうち、鶴賀谷貴元藤崎町議は今回、民主公認で弘前市区から出馬する。一方、田舎館村議の鈴木和久は依然出馬を模索しているとし「状況を見ながら検討している。遅くとも、今月中旬までには結論を出したい」と話す。鈴木が立候補を見送れば、無投票の公算。
(文中敬称略)
 

◎立候補予定者
【黒石市】(定数1)
鳴海惠一郎 42 自現[1]
【平川市】(定数2)

工藤 義春
山口多喜二
齋藤 正明

64
65
43

自現[1]
無新
無新
【南郡】(定数1)
阿部 広悦 67 自現[5]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※表の見方=左から氏名、年齢、政党(自=自民、無=無所属)、現新別、[ ]内の数字は当選回数

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五所川原市、つがる市、北郡、西郡=3

2015/3/6 金曜日

 

■五所川原市
 定数3に対し、現職3人と元職1人、新人1人の計5人が出馬を表明している激戦区。
 2月21日、五所川原市長平山誠敏は自身の新春の集いで、自民党公認の現職成田一憲、同寺田達也について「優秀な成績での当選をお願いしたい」と支持者にあいさつし、会場はさながら決起集会の盛り上がりを見せた。
 五所川原市を主な地盤とし、平山と良好な関係を保つ寺田に対し、前回トップ当選を果たした現職櫛引ユキ子は、今月1日の事務所開きで「他候補はいつもより早い動き。後を追い掛けられるか不安だった」と述べ、今回の選挙戦の厳しさをうかがわせた。
 民主党県連副代表の元職今博は「本当に厳しい戦いだが、4年かけて地域をこまめに回ってきた自負がある」とし、「今回で負けたら後がない」と背水の陣で臨む構え。
 中泊町を主な地盤とするベテラン成田は、2月8日の事務所開きで元町議の新人塚本悦子を「優秀な大型候補」と呼ぶなど、警戒感をにじませる。
 「組織がなくとも政治家になれる道を開きたい」とする塚本は、無党派層を中心とする地元では異色のスタイル。生活の党と山本太郎となかまたち県連(平山幸司代表)の支援も受けるが、五所川原市でどこまで支持を広げられるか未知数だ。
■つがる市
 自民現職の三橋一三が出馬の意向を示しており、他に目立った動きはない。つがる市長の福島弘芳と後援会の合同集会を開くなど緊密に連携しており、強い支持基盤を持つ。今のところ無投票になる公算が大きい。
■北郡
 定数1に対し、現職1人と新人2人の計3人が立候補を表明。
 当初は板柳町から出馬し、県議選補選で初当選した自民現職の齊藤直飛人と、補選で敗れた鶴田町の無所属新人相川順子による一騎打ちになるとみられたが、同町議の新人北谷正則が名乗りを上げた。
 強固な組織を持たないながら補選で善戦した相川に対し、北谷は与党会派の町議9人の支援を受けるなど、地盤固めを進めている。
 対立候補の動きに対し、齊藤は「かなりの脅威」と警戒。板柳町長舘岡一郎と同町議10人全員の支持を受け、地盤固めと鶴田町での票伸ばしに奔走する。「ぎりぎりまで全力を尽くし、前回以上に票を増やしたい」と再選に意欲を燃やす。
■西郡
 自民現職の工藤兼光以外に目立った動きはなく、3期連続で無投票となる公算が大きい。工藤は選挙区内の鯵ケ沢、深浦両町を精力的に回って現職としての実績を訴え、態勢固めを着々と進めている。
(文中敬称略)

 

◎立候補予定者
【五所川原市】(定数3)
成田 一憲
寺田 達也
今    博
櫛引ユキ子
塚本 悦子
76
52
63
61
70
自現[7]
自現[1]
民元[2]
無現[2]
無新 
【つがる市】(定数1)

三橋 一三

47

自現[3]
【北郡】(定数1)
齊藤直飛人
相川 順子
北谷 正則
39
57
66
自現[1]
無新 
無新 
【西郡】(定数1)
工藤 兼光 71 自現[3]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※表の見方=左から氏名、年齢、政党(自=自民、民=民主、無=無所属)、現新元職別、[ ]内の数字は当選回数

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