刺激的な見出しが目を引く昭和36年のパチンコに関する話題
昭和30年には弘前市大町、代官町に相次いでパチンコ店が開店

 五所川原方面にいた高校時代の同級生は、「パチンコの話、力が入ってましたなぁ」と前の記事評。おだてに弱いから、この業界の話の追加であります。
 まずは三十年九月、市内の大町と代官町に相次いでお店が開店。その広告が一興かと。
 まずは二十日五時に開店の大町マルサンホールの場合、『椅子附パチンコ 明るい店舗で気軽に遊戯 スリル萬点最大のサービス』…で『女店員募集』。
 二二日一二時に開店の代官町キングは、『椅子附パチンコ 全国パチンコ界に旋風を巻き起こした新型機スリル万點(てん)』、『待望の健全娯楽 すわって気軽に楽しめる』。
 常に業界の先端を行く、『新案特許!ピンボール出現!』やっぱおらほのまぢは、いぃべっ、ハイカラだぇ~
 いまでは業界の中でこんな文字凸版の使い廻しはタブーなんだろうけど、当時の印刷原版は高価だったろう。
 まぁ、微妙に創意工夫があるのが可愛い!
 続く見出しは『業者はビクめく パチンコやるか、換金取締り』
 『かねてから「青森はパチンコの換金がハデなところ」と聞いていたので、一応換金取締りを打ち出したものの、今月一杯各警察署を巡視して、一線の警官とヒザをまじえて話し、この地方に適した対策を打ち出そう』とは、新任の本部長さんの第一声。これでビクめいた、って訳だぁ。
 風俗取締法施行条例という法律に、「客に提供した景品を買いとり、または買いとらせないこと」とあって、換金行為は法規違反なんだって。でも『全国的なもので、店内に公然とボックスをおいて換金しているところは少ないが、付近のテンプラ屋や、オデン屋、屋台などで換金している』と、充分に内偵済みというか、周知の事実。軽便な飲食店との共生、ナイス着眼!
 『警察側はいままで業者側の自粛を再三要望し、業者側も大ぴらには行わないという態度をとって、一人の逮捕者も出さずにきた…換金できないパチンコは興味がないというのが大半のパチンコファンの声でもある』ってさぁ、記者の素直すぎる感想だろうなぁ~
 当時検討された解決策の一つが大阪方式。『協会を組織して、会員に古物商の営業許可をとらせて、パチンコ店のひと隅に景品(タバコを除く)の買取り所を設け…景品はマーケットに売る』って。
 業界内で考え出したアイデアを、こんな形で報道したら、市民の温かい支援の輪が広がりそうねぇ~
 パチンコの換金で、出張員らを驚かすほど有名だった、三六年四月の話題でしたよっ。
(弘前市教育委員会理事・弘前図書館長 宮川慎一郎)