母親代わりに姉が、時には妹が男兄弟の面倒を見ることは少なくない。母系制の名残かもしれない。ことに、長姉はその使命感が強いのだ。句は家族愛の見本だが、深読みすれば長姉はそのため婚期を逸することも。「樟(くす)の木」の印象がなんとも悩ましい。
 俳誌『千青』令和元年10月号より。