〈猫の恋〉は誠に賑々(にぎにぎ)しい。彼らは本能に従って命を懸ける。あられもなく、幾夜にも及び、時に傷も負う。猫の世界の倫理観は知らぬが、人間様はなかなかあれ程奔放にはなれない。残念ながら人間様は時々倫理観が邪魔をする。〈地の果(はて)を見に行きませう〉は正直な気持ちだろうと思う。『新青森県句集第28集』所収。