吹く風に〈風がまた哭(な)きに来てをり〉と感じる作者。哭きに来る風にどんな事情があるのか。余程のことと思うが、もしかして、しんしんと冷え込む夜闇に哭くのは、他ならぬ風に姿を変えた作者なのかもしれない。擬人法の気配も色濃く感じる。「哭く」のインパクトはただならぬもの。『新青森県句集第26集』所収。