野鳥たちの子育ても終盤を迎えた。〈巣立鳥〉の句がぴったりする季節である。子育てはさぞかし難儀なことであったろう。作者の巣立鳥に冗談を言わせてしまう感覚は比類ない。天稟(てんぴん)の作者の才がひょっこりと姿を見せる。さて、鳥たちはどんな〈冗談〉を言い合っているのだろうか。『新青森県句集第28集』所収。