陽炎(かげろう)は大地が熱せられて遠方のものが歪(ゆが)んで見える現象。春の季語だが日差しの強い夏場に多く見られる。〈ダリの時計〉はダリの溶けてぐにゃりとなった時計が描かれた「記憶の固執」のことか。陽炎からダリの発想は容易ではない。しかも〈螺子(ねじ)を巻く〉に至っては尚更(なおさら)のこと。『新青森県句集第30集』所収。