〈田水張(たみずは)る〉は田に水を引き込むこと。そろそろ田植えが始まる。田に水が入ると風景が一変する。忽然(こつぜん)と海が出現する如(ごと)く津軽は「水の国」と化す。折々に水面に映る景色は例えようもなく美しい。〈果て知らぬ雲の行方〉は取りも直さず、作者の人生の行方ということになるのだろう。『新青森県句集第27集』所収。