俳句にも「風土」の括(くく)りがついて回る。狭義にその作品群からすれば作者は「風土作家」の貌(かお)も持つ。南部への郷土愛は強い。雪合戦でさえ〈どこへそれても奥南部〉と縄張りを主張する。雪合戦が占める空間など知れたものと思うが、〈奥南部〉にまで広げる意識の感覚はやはり「風土」の片鱗(へんりん)か。『新青森県句集第27集』所収。