〈葛〉の群生している様は縺(もつ)れる糸のようだ。繁殖力が旺盛で、少し油断しようものなら、あちこちを侵略する。見ようによっては、厄介者だが、世間の縮図のようでもある。赤紫の花は目立って印象的。根から葛粉をとり、蔓(つる)で籠を編み、繊維を取り出し布に織る。昔は馬の餌にしていたと聞く。『木附沢麦青句集』所収。