青森県はご存じのように短命県です。これを克服するには生活習慣の改善、すなわち適度な運動、食生活の改善、十分な睡眠のほか、度を過ぎない飲酒、喫煙習慣などが必要です。また健診受診率向上と精密検査必要項目は精査することが重要です。今回は嗜好品(しこうひん)である飲酒のことを考えてみましょう。
 お酒は百薬の長として古くから知られていますが、過度な飲酒は酩酊(めいてい)時の事故のほか、健康にとっても害を及ぼします。そこでお酒の中の主成分アルコール量についての計算の仕方を学びます。日本酒1合くらいなら、アルコール不耐症(お酒を飲むと顔が赤くなり、動悸(どうき)、頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)などが現れる)を除いて重大な病気がない限り問題ないといわれています。1合は約180ミリリットルです。アルコール度数は14度なら(100ミリリットルに14グラムのアルコールがある)、約25グラムのアルコール(エタノール)を含むことになります。このアルコール量が80グラム以上を1日に飲み続けると、大酒家になります。日本酒では3合以上になります。ほかのアルコール飲料だと、ビール5%を500ミリリットルの飲むとアルコール量25グラムとなり日本酒1合に相当します。ウイスキー、ブランデーなどはアルコール度数40度とすると(ダブルの場合で)アルコール量24グラムになります。焼酎は25度なら100ミリリットル飲むとアルコール量は25グラムになり日本酒1合分、ビール(発泡酒)500ミリリットル、ウイスキー、ブランデー60ミリリットルに相当するアルコール量になります。ワインは日本酒とほぼ同じ度数です。薄めて飲んでも濃いまま飲んでもアルコールをどれだけ飲んでいるかが問題になるわけです。
 焼酎を割る方は一度はアルコールをどのくらいとっているかを計算してみてください。
 糖尿病の人はアルコールの中に糖が入っているか否かで多少血糖に影響を与えますので、糖尿病治療薬との関連も含めて主治医と相談してください。
(弘前市医師会健診センター所長 中村光夫)