五所川原市は14日、2020年度の新作大型立佞武多の下絵を発表した。題名は「暫(しばらく)」で、歌舞伎十八番の一つに数えられる演目が題材。制作者の鶴谷昭法さん(37)は「来年東京五輪・パラリンピックが開かれる中、世界に五所川原立佞武多と日本の伝統文化をアピールしたい」と意気込んだ。大型立佞武多は通算23作目で、鶴谷さんが手掛けるのは6作目。
 「暫」は、横暴な公卿(くぎょう)の清原武衛が自らに反対する人々を捕らえて処刑しようとした際、鎌倉権五郎景政が「しばらく~」の一声とともにさっそうと現れ、超人的な活躍で助け出し、悪事を暴いて大見えを切る場面。江戸時代に初代市川團十郎が演じて以来、代々市川家によって演じられてきた荒事を表現している。大型立佞武多のテーマが歌舞伎となるのは、人形浄瑠璃から後に歌舞伎化された題材を扱った「国性爺合戦和籐内(こくせんやかっせんわとうない)」(14年度、鶴谷さん制作)に次いで2度目。
 「暫」は来年7月中旬に完成予定。
【写真説明】2020年度の新作大型立佞武多「暫」の下絵

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